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忍秘伝・服部半蔵所伝・附家藏忍術文献書目/本書は忍法の秘伝書・万川集海廿六巻と正忍記三巻と共に本邦忍書の白眉とされた権威書である
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昭和46年 2分冊 部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。
忍秘傳解説沖 森 直 三郎
忍秘伝は服部半蔵家に伝えた忍法の秘伝書である。本書は延宝四年、伊賀藤林左武次保 武の著せる「万川集海、廿六巻」と延宝九年、紀伊名取三十郎正武の著せる「正忍記三巻」と共に本邦忍書の白眉とされた権威書である。即ちその許状のもとに述べる如く「伊賀甲賀の家子孫繁多也、輩多しといへども此道を以て受授するものは一父一子の外は、不可有是大秘事にして骨随の道理ありて人の腹心に納むる極秘なり、仍矯盗始礼如件」と、してある秘書である。初め永禄三年申二月吉日初代半蔵保長が嗣子半蔵正成に授けたもので
爾来伝えて承応四年乙未三月吉日服部美濃三郎書き改め、更に年を経て享保十六年茨正月吉日門子加藤作左衛門が受伝したのが本書である。
服部半蔵家の初祖半蔵保長は、初め半三石見守を称へのち半蔵に改め致任し浄閑と号する。旦て万松院足利将軍義晴に仕へて功あり安綱の刀を与へられる。其後三河に来り徳川
清康、広忠、更に家康に歴任する。致仕の後某年岡崎にて歿した。法名を道可としてゐる。
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