PAUL McCARTNEY & WINGS' TV SHOW - JAMES PAUL McCARTNEY: DEFINITIVE EDITION(2DVDR)
Extended Version / Japanese Broadcast Version (Huge Upgrade!!!!)
2024年リリース、初期ウイングスの姿を捉えた超定番映像「JAMES PAUL McCARTNEY」。元がTVショーだけあってレコードの時代には何度も音盤化され、1990年代からはビデオやDVDでの映像アップグレードが白熱しました。中でも今から15年前にリリースされたLIGHTHOUSEならぬ「LIGHTSPEED」はDVD時代に相応しいクオリティにて本映像を収録しており、決定版かつ定番アイテムとしてYouTube上にも丸ごとアップロードされるほどの浸透ぶりでした。それが2018年、アルバム「RED ROSE SPEEDWAY」のスーパーデラックス・エディションに組み込まれる形で遂にオフィシャルDVD化が実現。これで過去のすべてのアイテムが葬り去られたかに思えたもの。
ところが、いざ蓋を開けてみればポール弾き語りコーナーから「Bluebird」のシーンだけがカット。この残念な編集だけでも肩透かしを食らうに十分ですが、それ以上に深刻だったのが随所で生じていた残像。これはビデオ映像をDVD化する際、フレームレートの数値によっておこるもので、通常であればそれを60fpsにすべきところを、スーパーデラックス・エディションの「JAMES PAUL McCARTNEY」(以下”JPM”と称します)は30fpsでDVD化されてしまっていたが故に起きた現象だったのです。
タイムコード消しの技術はちょうど10年ほど前からマニアの間で好んで行われる手法となっていますが、その間にテクノロジーが進化、ここでの自然な消去ぶりは本当に驚き。かろうじて「Live And Let Die」が終わって爆発した辺りで消した跡が映ってしまった程度。残りは本当にきれいに消えており、例の残像の問題と併せてストレスなく鑑賞できるようになっているのです。
何と言っても全体を通しての意訳ぶりが強烈な字幕、さらには弾き語りコーナーやリバプールに帰郷した場面を大胆にカットした仕上がりという独自編集のインパクトは未だに色褪せていない。昭和感に満ちた日本放送バージョンは実に味わい深いものがある。そして最近になって「Big Barn Bed」演奏後に入るJPMアナウンスが海外版とは別テイクということも判明(日本版の方が少し穏やかな口調)するなど、わが国だけでなく世界中のマニアとっても価値のあるオルタネイト・バージョンまでカップリングした、文字通りのJPMデフィニティブ・エディション!
Disc 1(55:03)
Extended Version
1. Introduction
2. Big Barn Bed
3. Acoustic Medley (Blackbird/Bluebird/Michelle/Heart Of The Country)