「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」上下2巻 ◆増田俊也（新潮文庫）
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★内容：
《上巻》： 15年不敗、13年連続日本一。「木村の前に木村なく、木村のあとに木村なし」と謳われた伝説の柔道家・木村政彦。「鬼の牛島」と呼ばれた、戦前のスーパースター牛島辰熊に才能を見出され、半死半生の猛練習の結果、師弟悲願の天覧試合を制する。しかし戦争を境に運命の歯車は軋み始めた。GHQは柔道を禁じ、牛島はプロ柔道を立ち上げるが・・・。最強の”鬼”が背負った悲劇の人生に迫る。
《下巻》： 牛島辰熊と袂を分かち、プロレス団体を立ち上げた木村政彦。ブラジルやハワイ、アメリカ本土で興行ののち帰国し、大相撲元関脇の力道山とタッグを組むようになる。そして、「昭和の巌流島」と呼ばれた木村vs力道山の一戦。ゴング――。視聴率100%、全国民注視の中、木村は一方的に潰され、血を流し、表舞台から姿を消す。木村はなぜ負けたのか。戦後スポーツ史最大の謎に迫る。
★著者、増田俊也（ますだ としなり）は1965年、愛知県生まれ。北海道大学中退。学生時代は柔道部に所属。北海タイムス社を経て、中日新聞社に入社し、その後25年間勤務。記者を務めながら執筆活動を始め、2006年に小説『シャトゥーン ヒグマの森』（「このミステリーがすごい』大賞優秀賞」）で作家デビュー。ほかの著書として、ノンフィクション作品に『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』（大宅壮一ノンフィクション賞／新潮ドキュメント賞）、『木村政彦 外伝』、『VTJ 前夜の中井祐樹 七帝柔道記外伝』など、小説に『七帝柔道記』（山田風太郎賞候補）、『北海タイムス物語』（北海道ゆかりの本大賞）、『猿と人間』など、随筆に『男を磨くための31章』などがある。名古屋芸術大学芸術学部客員教授も務める。
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