フュージョンの要素をふんだんに取り入れたメロウでエレクトリックなNY系ダンス・ナンバー。80年代ソウルを代表するサウンドである。カシーフはその中心にいた人。90年代のジャム&ルイスやベビーフェイスに匹敵する存在だったと言ってもいいだろう。本作は彼の代表作と評価されているアルバム。 カシーフといえばスムースでモダンなダンス・ナンバー,というイメージがあるが,このアルバムでは2曲のバラードが際立っている。ロマンティックなメロディーを,夜の摩天楼を想起させるゴージャスなサウンドで演出した「Are You The Woman」(デビュー前のホイットニー・ヒューストンも参加)。レイトナイト向けのしっとりと落ち着いた雰囲気の「Send Me Your Love」。スムースでグルーヴィーなダンス・ナンバーとロマンティックなバラードの対比という80年代モダン・ソウルの魅力を見事に体現している。 本業のダンス・ナンバーなら,フュージョン感覚のメロディアスでクールなサウンドに, 奔放なビートの組み合わせが絶妙な「I've Been Missin’ You」を推したい。もちろん,シングル・ヒットした「Baby Don’t Break Your Baby’s Heart」もメロウ&スムースな秀作。インストの「Call Me Tonight」は,シンセサイザーを多用しながらもバンド志向を忘れないミュージシャンとしてのカシーフのこだわりを感じさせるナンバー。ユニークなのは「That’s How It Goes」。タイトなビートでアクセントをつけた小粋なミッドテンポでAORっぽいアプローチだ。 四半世紀経っても色褪せない傑作。
SEND ME YOUR LOVE
カシーフといえばスムースでモダンなダンス・ナンバー,というイメージがあるが,このアルバムでは2曲のバラードが際立っている。ロマンティックなメロディーを,夜の摩天楼を想起させるゴージャスなサウンドで演出した「Are You The Woman」(デビュー前のホイットニー・ヒューストンも参加)。レイトナイト向けのしっとりと落ち着いた雰囲気の「Send Me Your Love」。スムースでグルーヴィーなダンス・ナンバーとロマンティックなバラードの対比という80年代モダン・ソウルの魅力を見事に体現している。
本業のダンス・ナンバーなら,フュージョン感覚のメロディアスでクールなサウンドに, 奔放なビートの組み合わせが絶妙な「I've Been Missin’ You」を推したい。もちろん,シングル・ヒットした「Baby Don’t Break Your Baby’s Heart」もメロウ&スムースな秀作。インストの「Call Me Tonight」は,シンセサイザーを多用しながらもバンド志向を忘れないミュージシャンとしてのカシーフのこだわりを感じさせるナンバー。ユニークなのは「That’s How It Goes」。タイトなビートでアクセントをつけた小粋なミッドテンポでAORっぽいアプローチだ。
四半世紀経っても色褪せない傑作。