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秋桜さん
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「孤児たちの軍隊1 ガニメデへの飛翔」 2004 Orphange
「孤児たちの軍隊2 月軌道上の決戦」 2004 Orphan's Destiny
「孤児たちの軍隊3 銀河最果ての惑星へ」 2004 Orphan's Joureny
「孤児たちの軍隊4 人類連盟の誕生」 2008 Orphan's Alliance
「孤児たちの軍隊5 星間大戦終結」 2009 Orphan's triumph
月岡小穂 訳 2013年~2015年 文庫初版
定価 940円~1080円+税 399頁~527頁
<2> 木星惑星ガニメデでの戦いは勝利し、ナメクジ星人の基地を破壊することができた。戦時昇進で、下級下仕官から少将扱いになったジェイソンは5年ぶりに地球に戻る。地球に居たときには19歳で大統領選挙権もなかったが今では、政治の広告塔として、自分の思いと違うこともいわなければならない。地球に戻って数日、ともに闘った兵士は次々に退役、異星人の残留物の研究式典に出席したジェイソンは、再び異星人の攻撃を受ける。残留物はアイコンだった。それを追って異星人の艦隊が迫る。地球到達まであと22日。攻撃の結果、宇宙に飛び出せる船はただ一隻。博物館に残された船のみだ。それを使って月軌道上の空母、まで行き、わずか20数隻で、敵艦隊を倒さねばならない。ハワード先生とジェイソンは、その陰で、無謀だが、唯一希望のもてる計画を実施しようとする。
<3> 月での決戦から15年、ナメクジ(異星人)からダッシュした航宙艦の研究をして居たハワード先生だが、どうしても動かすことができない。地球人の反射神経では受け入れられないと言うことだ。そこで呼び出されたのが、マンチキンの一人息子で、宇宙生まれのジュード。驚異的反射神経を持つ。説得のために呼ばれたジェイソンと共に実験に立ち会うが。そこで、事件が起こる。異星人の船が突然動き出し、特異点を飛び越え着いた先は、恐竜と人類が争う世界。数万年前にナメクジ異星人に拉致された人類が暮らしているのだ。お互いに争う部族を纏め、ナメクジ異星人をこの惑星から駆除できるのか。地上戦が多いので、これは著者の本領発揮の場面。
<4> ナメクジ星人(ナメクジ状の正体不明の異星人)の侵略を受けた地球人は、どうにか太陽系から追い払うことに成功し、その技術を解明することによって星系外に進出することができた。そこで出会ったのは、かつて(先史時代)ナメクジ星人に拉致され、労働力として働かされていた人類の末裔。宇宙船の動力源となる”ケイバーライト”を採掘させられていたのだ。その文化の発達段階は様々だが、ナメクジ星人に対抗するために人類連盟を築くことになる。地球の技術(主に軍事兵器)をもたらす事によって、社会は急激に変化するが、その変化は必ずしもよいものとばかりは言い切れない。彼らとともに戦ってきたワンダー少将は、彼らとの信頼関係によって少しでも良い世界を作りたいと願う。そんな化かにも、ナメクジ星人は、ジャンプポイントの拠点となる星系に攻撃を仕掛けてきた。政治問題と先頭と迫力のある展開。
<5> 全5巻完結。疑似頭足類(通称ナメクジ星人)の攻撃から30年、相手の技術を学び、超高速小型艇スコーピオンをを開発し、戦局的には互角に戦えるようになったが、戦うナメクジは、本体から離れた末節でしかない。ただ一体の本体を叩かない限り、この戦いは終わらない。ようやく、中枢に連結する存在を生きたまま捉えることに成功する。この情報によって本体の居場所を特定できたが、攻撃直前、その材料であるケーバーライトの月が奪取される。ナメクジとの戦いの最初から関わってきたジェイソンも今では中将になっていたが、勝利目前でまた、足踏みをすることに。ケイバーライトのもうひとつの産地は、圧制で、人民を抑圧する惑星。そこに協力するしかないのか。その中で、新たな希望を求めて、惑星上での戦いが始まる。そして、ナメクジ成人との最後の戦いに臨むことになったジェイソン。どんな結末を迎えるのか。
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