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菅江真澄
すがえ‐ますみ【菅江真澄】
江戸後期の国学者、紀行文作者。本名白井秀雄。通称、英二。三河国（愛知県）の人。信濃、越後、奥羽、蝦夷（北海道）などを遊歴。約三〇年にわたる旅行中の見聞記は、当時の各地の民俗・生活などを知る上での貴重な資料となっている。著に「真澄遊覧記」など。宝暦四～文政一二年（一七五四‐一八二九）
出典 精選版 日本国語大辞典
白井秀雄共著述
柳田
最初に是非知りたいと思要を掲げると
田中の門人又は杜中に、三河吉田近傍の人で白井幾代二秀規といふ人、或は白井英二秀雄といふ人は無かったかとい 問題である。木の歌文集又は名簿類を所蔵せらる方に、一度檢索を煩はしたい。自分の推測では、幾代二秀規は英二 雄の父か伯叔父兄かで、前者が田中翁と交遊のあつたことは證跡がある。自分の尋ねようとして居るのは、1その白井秀 雄の間の系統精確なる郷闘、及びその郷里を出てしまつた事情であるが、事によると此方面の搜索に由つて少しは明ら かになることもあらうかと思ふのである。本年はちやうどこの隠れたる學者白井秀雄の百年忌であつて自分は共記念の爲此春 既に小文を公けにし、九月は又秋田市に於て舉行せられた百年祭典にも列席して来たのであるが此等肝要なる諸點が未だ知 れない爲に共傳記を世に傳へるに至らぬのである。切に故國の學者たちの協力を希望する所以である。
白井秀雄は、共生を送った東北地方では、専ら菅江真澄の名を以て知られ、秋田市西郊の寺内村に在る墓誌にも、其名を せられて居る。 是が郷里の人々と縁遠くなった一つの原因ではあるが、彼が此名に改めたのは寛政享和の交、即ち三河を出 でてから二十年後のことで、津軽藩の公記録等には、まだ本名が傳はつてゐるのである。假名の菅江の方が今日の如く有名 になったのは、全く遺者の全部が秋田人の手に由つて保管せられ、しかも何人かゞ之を總括して、『眞澄遊覽記』と呼び始め た結果である。
中古品ですので傷・黄ばみ・破れ・折れ等経年の汚れはあります。表紙傷、小汚れ、裏表紙に印あり。ページ小黄ばみ、しみ。昭和16年ですので全体的に経年感はあります。ご理解の上、ご入札ください。 もちろん読む分には問題ありません。63771新
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