これは物凄い内容。1958年生まれ、スウェーデンはヨーテボリ出身の異能ベーシストで、マハヴィシュヌオーケストラのほか、ジョンマクラフリン関連作にも参加している事でしられ、以降は様々な先鋭ミュージシャンとのコラボや自身のバンドで録音を多く残しているヨナスエルボーグを中心に40歳の若さで夭折した天才ギタリスト、ショウンレインと、ヴァージルドナティーみたいな超バカテク系でアレックスマクヘイサック関連作に参加しているジェフサイプによる3人連名としては唯一のアルバム。リリースはBardoから見開きデジパック装丁にて2002年のリリース。内容はこれまでにも数多くリリースされてきたエルボーグ作品同様、基本的な音楽性には変化が無いものの、本作に於いては特にエレクトリックなジャズロック方向として凝縮されていて、楽曲の仕掛けや音楽要素なんかには目もくれずに三人三様でひたすら難技巧の限りを尽くしていく、いわば高難度のジャムセッション的なバトルロイヤル状態というヤバイ内容。という意味ではエルボーグのジャズロック的な側面をハードコアなまでに突き詰めたようなトラックが満載で、とにかくダークでヘヴィな激しさをエルボーグ作品に求めているとするならば、本作はこの筋の最高傑作に位置するものの一つ。収録は01年ころのドイツ公演を収録したライブ録音盤。必聴!!! JONAS HELLBORG shawn lane jeff sipe-personae(bardo)