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『 重要文化財 小松家住宅修理工事報告書 』昭和53年 長野県塩尻市 財団法人文化財建造物保存技術協会 ●北熊井村 概要 写真 図面 資料
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発行：重要文化財 小松家住宅修理委員会
発行日：昭和五十三年十二月
サイズ：29.7 cm × 21 cm × 1.1 cm
【内容説明】
『 重要文化財 小松家住宅修理工事報告書 』
・序文
小松家は一説には元亀年間以来の農家と伝えているが、史料からみると、寛文年間以後に現在地に移り、寛政年間および文政年間に北熊井村の名主を勤めた旧家である。
現在の建物の建築年代は文献資料を欠き明らかでないが、明和二年以降の祈祷札がそろっていることや近隣民家との比較から、十七世紀末頃の建築と考えられる。
当初は片側に内馬屋をふくむ広い土間をもち、部屋は表裏二室のみの間取で、裏側の部屋は土座であった、その後十八世紀末頃に上手に二室を増築して、座敷や式台構えを整え、さらに十九世紀中頃には背後に寝室、台所等を板葺の角屋で増築する改造を行なっている。その後何回かの修理を経たが、当時の上層農家としての座敷構えを知る貴重な建物としてその価値を認められ、昭和四十八年六月、文化財保護法により重要文化財に指定された。
近年傷みが加わり、関係者一同相計り、文化庁の指導援助により、今回の修理となったものである。
修理事業の総経費三千六百九十二萬四千円、国並びに県、市から多額の補助をうけ、昭和五十三年一月着工、工期十二ヶ月を要して、解体修理工事が行われ、昭和五十三年十二月を以って滞りなく完了した。往時をしのぶ文化遺産の再現をみるに至りました。このことは、関係者の喜びは申すまでもなく、塩尻市民の誇りとするところであり、この貴重な文化遺産を末永く後世に伝える責務をあらためて強くするものであります。
昭和五十三年十二月
重要文化財小松家住宅修理委員会 委員長（塩尻市教育長）小口利兵衛
【状態】
表紙などに薄スレ、シール跡、角のイタミ、シミ・ヨゴレ・ヤケ（3つとも主に背）等の多少のイタミがありますが、使用感も少なく、問題なく見れます。
古本としては、背のイタミ以外は標準的な状態だと思います。
よろしくお願いします。
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No.202.001.001