サイズ：約30x23x10mm

産地：Dongchuan District, Kunming, Yunnan, China.

 

 中国の東川地域からのべゼリ石と異極鉱の銘品共生産状標本、カナダのサムネイルコレクターであるバドマン氏から引き継いだこだわりの共生ファインサムネイルコレクションからの一点、べゼリ石の流通するほとんどの黄土色の母岩と混ざり、大量な付着物やほかの鉱物が混ざる産状の荒い標本と一線を画し、ご覧の通り雪のように積もる純白な皮膜状異極鉱が晶出する母岩とべゼリ石の特徴的なウルトラマリンの花のような群晶以外の視覚的に余計な要素が一切なく、まさに一面に広がる雪原に咲く燕子花のような繊細で儚い雰囲気が漂い、べゼリ石と異極鉱の非常に得難い極美共生産状として保存されたファインサムネイルコレクションです。約3x2センチのまとまりの良い形に整った標本はケースのほとんどの空間を占めながら、その純白とウルトラマリンのコントラストは強烈な存在感を放ちます。産地を問わず、保存環境の厳しい金属鉱床の酸化帯から産出されるべゼリ石の産状が荒いほとんどの標本と一線を画し、付着物や他の共生鉱物、黄土色が混ざる母岩など視覚的に余計な要素が一切なく、ご覧の通り雪のように積もる異極鉱の純白な皮膜状群晶が一面に晶出し、UVライトで蛍光します。広がる雪原のような純白な異極鉱を背景に、目の覚めるような鮮烈なウルトラマリンの色調に呈し、べゼリ石の特徴的な曲率を持つ結晶は花のようなバランスで無数のしっとりとした群晶集合体を作りながら賑やかに群生しています。最も特筆すべきことは何と言ってもこのほかの色調の一切なく、白と青のみが作った強烈なコントラストで、まさに一面に広がる雪原に咲く燕子花の群生地ような繊細で儚い雰囲気が漂い、べゼリ石と異極鉱の非常に得難い極美共生産状として保存されたファインサムネイルコレクションです。オリジナルラベル、専用展示台が付属致します。

 中国の南部に位置する雲南省は大陸西南部に広がる造山帯の一部で、標高の高い西部のチベット高原をはじめとして、雲南、貴州高原から広西、広東省の低山丘陵地代に跨るこの地域のほとんどの部分は約2億年前の中生代までには海洋に覆われ、海底に石灰岩が大量に堆積されました。三畳紀からジュラ紀前期に発生した地殻変動によって堆積層が蓄積しながら隆起し始め、やがて南半球に存在したゴンドワナ古大陸から分離し北上したインド亜大陸とユーラジア大陸の衝突、つまり約5000万年前にのヒマラヤ造山運動が起こり、インド亜大陸とユーラジア大陸に挟まれたこの一帯が押し上げられました。雲南省は東部に隣接する広西チワン族自治区と同じ、温暖湿潤気候に属し、石灰岩の地層が豊富な降水によって浸食され、雲南のイ族自治県や広西の桂林市に奇妙なカルスト地形が広がり、石林とも呼ばれています。雲南省の省都昆明市の北部に位置する東川地域(画像7,8：鉱区と鉱山内部の風景)の銅鉱業の歴史は2000年前の漢の時代に遡ることができ、この地域の山道は長年通過する旅人や馬によって地表が削られ、輝く銅鉱脈が露出したことで発見されたという民間の伝承があります。火薬が存在しなかった漢の時代に地元の鉱夫は銅鉱石が存在すると思われる山体に火をつけた後に冷たい水で急冷させ、熱膨張と収縮の原理で巨大な岩を砕け銅鉱石を回収する原始的な採掘法が史書に記載されています。東川地域は前述の中国西南部に広がる海成相炭酸塩ホストの層状銅鉱脈タイプで、推定335万トン級の埋蔵量がある中国の六大銅山の一つとして知られています。近年にこの地域での研究活動が活発に行われ、東川地域を原産地とする鉛と亜鉛の燐酸塩鉱物である東川石や含銅東川石(https://www.mindat.org/min-56017.html)が新しく発見され、2021年にIMAに正式に承認されました。観賞用鉱物標本の世界において東川地域は希産燐酸塩鉱物であるべゼリ石の名産地として知られているが、前述のように現在進行中のヒマラヤ造山運動によって東川地域の地盤は持続的に押し上げられ、風化されやすい地表の近くに位置する二次鉱脈から産出される標本のほとんどの産状は非常に荒く、産状の整った標本は限られています。べゼリ石はハンガリーの鉱山技師であるアゴスト・ヴェゼリーが当時のオーストリア＝ハンガリー帝国領ルーマニアにて発見し、1874年に命名された銅と亜鉛の希産燐酸塩鉱物で、通常では銅や錫、亜鉛鉱床の風化帯から産出された皮膜状の群晶集合体が一般的な産状で、稀に単斜晶が束状に繋がる明確な結晶形態を持つ標本が採掘されます。こちらの標本は東川地域からのべゼリ石と異極鉱の銘品共生産状標本、カナダのサムネイルコレクターであるバドマン氏から引き継いだこだわりの共生ファインサムネイルコレクションからの一点、べゼリ石の流通するほとんどの黄土色の母岩と混ざり、大量な付着物やほかの鉱物が混ざる産状の荒い標本と一線を画し、ご覧の通り雪のように積もる純白な皮膜状異極鉱が晶出する母岩とべゼリ石の特徴的なウルトラマリンの花のような群晶以外の視覚的に余計な要素が一切なく、まさに一面に広がる雪原に咲く燕子花のような繊細で儚い雰囲気が漂い、べゼリ石と異極鉱の非常に得難い極美共生産状として保存されたファインサムネイルコレクションです。約3x2センチのまとまりの良い形に整った標本はケースのほとんどの空間を占めながら、その純白とウルトラマリンのコントラストは強烈な存在感を放ちます。産地を問わず、保存環境の厳しい金属鉱床の酸化帯から産出されるべゼリ石の産状が荒いほとんどの標本と一線を画し、付着物や他の共生鉱物、黄土色が混ざる母岩など視覚的に余計な要素が一切なく、ご覧の通り雪のように積もる異極鉱の純白な皮膜状群晶(画像3,6)が一面に晶出し、UVライトで蛍光します(画像4)。広がる雪原のような純白な異極鉱を背景に、目の覚めるような鮮烈なウルトラマリンの色調に呈し、べゼリ石の特徴的な曲率を持つ結晶は花のようなバランスで無数のしっとりとした群晶集合体(画像1,6)を作りながら賑やかに群生しています。最も特筆すべきことは何と言ってもこのほかの色調の一切なく、白と青のみが作った強烈なコントラストで、まさに一面に広がる雪原に咲く燕子花の群生地(画像2,3,5)ような繊細で儚い雰囲気が漂い、べゼリ石と異極鉱の非常に得難い極美共生産状として保存されたファインサムネイルコレクションです。オリジナルラベル、専用展示台が付属致します。

 この度コレクション整理のため出品いたします、この機会をぜひお見逃しなく。