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日本考古学への道/末永雅雄/定価22000円/署名/近畿地方の代表的な遺跡の調査を行ない日本の文化や社会の発展・展開の研究に実績を残した
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昭和61年 800ｐ 部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。巻頭に献呈署名。
末永雅雄
すえながまさお
[生]1897.6.23. 大阪，狭山
[没]1991.5.7. 大阪，大阪狭山
考古学者。13歳から古墳の発掘に参加，博物館などで独学し，1926～45年京都帝国大学で考古学と歴史学を学ぶ。1938年橿原考古学研究所を創設，1951～80年所長。1952年関西大学教授。近畿地方の代表的な遺跡の調査を行ない，日本の文化や，社会の発展・展開の研究に大きな実績を残した。調査の基本になる精緻で実証的な研究と，古墳の研究にいち早く航空機による写真撮影を取り入れるなど新たな調査方法との統合をもとに，大規模な調査を行なった。1976年日本学士院会員。1988年文化勲章受章。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
自序
風土記に「故老曰」としてその土地の話がある。編者が各地を歩いて聞いた故老の話を収録したことはい うまでもないことながら、私は風土記を見るたびに、何となく話す故老と聞く人の対座の環境を連想する。 土地が変われば内容も違うはずであるけれども、その語るいろいろの物語りに私は若いときから惹かれるこ とが多かった。考古学研究にはいって各地の資料採訪に土地の老人を訪ねて、その人の昔語りを聞いている とき話しの中の世界に私も居ることを感じた。いま私もここではわが人生八十八年、七十余年の考古学生活 のあとを顧み、昔を振り返って研究というより考古学の昔語りをすることになる。ある年西都原古墳群の見 学に行ったとき、入口に「西都原研究所」という看板をかけた粗末なバラックの建物があるので訪ねた。 て来られた方から名刺を頂くと渡辺雄逸さんとあった。いろいろこの古墳群について教えて頂いたが渡辺さ んは楽しそうに語っておられた。
地域は変わるが伊予の大三島にある大山祇神社へしばしば参拝して宝物類を拝見した。三島敦雄宮司の御 宅に先ず伺うと一しきりスメル語の講義を承ってから宝物拝見となる。神社の近くにある旅館に泊って翌日 もこれを繰り返す。また翌日もこれを繰り返す。 宮司は楽しそうに話しておられるけれども御顔は厳しい。 やはり家の伝統を感じた。大三島への帰りに津雲遺跡の松枝惣十郎氏を尋ねることがあった。 松枝氏に遺跡 出現の夢物語と保存の土器類を見せて頂くことが私には楽しかった。のどかな春日日当りのよい同家の縁側 で松枝氏はにこやかな顔つきで、ゆっくりと話しておられるとき、私は風土記の故老を連想した。
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表紙小傷程度で特に目立った傷や汚れはありません。61911ｓ
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