・Out of Control/Twilight/An Cat Dubh/Into the Heart/The Cry-The Electric Co./A Day Without Me/I Will Follow
●その他(12曲)
・WAR(闘):Surrender/Two Hearts Beat As One/Seconds/Sunday Bloody Sunday/New Year's Day/"40"
・アイリッシュ・オクトーバー:I Fall Down(★)/October/I Threw A Brick Through A Window/Gloria
・シングル:Party Girl/11 O'clock Tick Tock
※注;「★」印は公式映像『UNDER A BLOOD RED SKY』で聴けない曲。
セットは共通ですが、本作だけの聴きどころなのが機材トラブル。この録音はオープニング「Out of Control」の途中から始まるのですが、その瞬間から妙な感じ。エッジのギターがほとんど聞こえず、思いっきりシラけたムードなのです。しかもトラブルを跳ね返そうとしているのか(あるいはモニターの関係で気づいてないのか)ボノはやけに力が入っていて客を煽りまくる。しばらくは異様な雰囲気のまま演奏を続けるのですが、数分もするとさすがにアンサンブルが崩壊。曲が止まってしまうのです。
ボノが「こんなの初めてだよ」と弱音を吐くものの、意外と早く復旧。今度こそ「Out of Control」をフィニッシュするのですが、その後はまたしてもトラブルなのか、機材調整でやたらと間が空く。観客も尋常ならざる雰囲気を感じており、レアな事故を面白がっていいのか、中止の心配をするべきなのか迷っている感じ。次の「Twilight」からは淀みなく進行するものの、おっかなびっくりに再開し、徐々に本領を取り戻していく過程も面白かったりします。
★「1983年6月1日サンフランシスコ公演」の絶品オーディエンス録音。とにかく空気感が透き通り、ディテールも超鮮明。輪郭がキリッと引き締まっていてセパレート感も絶大。何ともオーディエンス離れしたクリア録音です。全米侵攻に燃える熱演だけでなく、機材トラブルで中断する「Out of Control」も現場体験できるレアな新名盤です。
Disc:1 (49:39)
1. Out of Control(aborted by guitar problem) ★機材トラブル