2月末からは、やはり、オーケストラとコーラス隊を伴って、ドイツとオランダで数公演が行われたのは周知の通りです。この大掛かりなツアーの狭間には、イギリス国内を対象としたメンバー4人だけの短いツアーが行われたのですが、本公演はその内の一つである1971年2月3日イギリスはハンプシャーはファーンボローのテクニカルカレッジ内のStudents Union Barでのライブ。
The EmbryoL, Cymbaline, Astronomy Domine, Set The Controls For The Heart Of The Sunは完璧に収録されていますが、ディスク1の終わりのEugeneとアンコールの「神秘」はそれぞれのカセットのエンディングで途中で切れてしまっているのが残念です。しかしながら、2003年のリリース当時、この時期のこれだけの演奏が、驚くべきクオリティで出現したことに、マニアは驚嘆の思いを隠せなかったのではないしょうか。
下記は海外の音源グレード表ですが、今もって、Ayanami2003年盤が質・時間ともにベストと評されています。 1971-02-13 MasterClone>cdr[0]>shn (as released by Ayanami) A 92:38m 1971-02-13 cass[3]>cdr ("Close The Blinds" released by The Monkey) A 87:55m 今回のリマスター版ではやや高かった全体のピッチを補整、更には中低音削って少し低音潰れを解消し、より聴きやすいサウンドを実現してありまこの鮮度良さは今更ながら驚き!!ダイレクトな質感ながら、全体が入っても、音が歪んだり、濁ったりしないのは、海外の評価でもあるとおり、「マスター・クローン」だからでしょう。2010年代が終わりを迎えようとする今、是非、この「LIVE AT TECHNICAL COLLEGE」の質の高さを、ご確認・ご堪能下さい