ートヴィヒ・アウグスト・テオドール・ベック(Ludwig August Theodor Beck)はドイツ陸軍の上級大将です。1935年、新生ドイツ陸軍の参謀総長を務めました。ベックはヒトラーを逮捕するクーデター計画を準備するなど、ヒトラー政権とは常に距離を置き、ブロンベルク国防相とフリッチュ陸相の更迭を契機として参謀総長の辞表を提出しました。その後、ヒトラー暗殺計画に当たってはベックが「大統領」として国家元首に就任する予定でしたが、1944年7月20日のシュタウフェンベルク大佐による暗殺計画の失敗後、逮捕されます。ピストル自殺に失敗し、フロム将軍の命を受けた部下によりとどめの一発を受け死亡しました。