ヴンダーリッヒ オペラハイライト集 7枚組 廃盤 未開封 蝶々夫人/ボエーム/ドンジョヴァンニ/ミニヨン/マルタ/オネーギン EMI ヴンダーリヒ

ヴンダーリッヒ オペラハイライト集 7枚組 廃盤 未開封 蝶々夫人/ボエーム/ドンジョヴァンニ/ミニヨン/マルタ/皇帝と船大工/オネーギン スペードの女王 ローレンガー ローテンベルガー プライ フリック EMI ヴンダーリヒ 58〜63年

ヴンダーリッヒが EMI・エレクトローラに遺したオリジナルハイライト録音の集成です。決して長くなかった活動期間ながら オペラ 歌曲 宗教曲 ポピュラーの録音がレーベルを跨いで大量に残されていて…さらには放送録音まで商品化されて、CDの数だけからも未だにトップクラスの人気ぶりが窺えます。当時の常として すべてドイツ語訳による歌唱。充分に歌い慣れて 自然なリズムが出来上がっていて違和感はなし。
内容をザッと列挙すると ヴンダーリッヒの他は…
１.蝶々夫人 ローレンガー プライ ワーグナー 指揮クロブチャール
2.ボエーム ローテンベルガー ピュッツ フリック 指揮クロブチャール
3.ドンジョヴァンニ プライ グリュンマー ヒレブレヒト スチュアート 指揮ツァノテルリ
4.ミニヨン ローレンガー ピュッツ フリック 指揮クロブチャール
5.マルタ ローテンベルガー プリュマッヒャー フリック 指揮クロブチャール
6.皇帝と船大工 ヒレブラント シュミット フリック 指揮クロブチャール
7.オネーギン/スペードの女王 プライ ムスチェリー フリック 指揮ツァリンガー … などなど。

さすがはエレクトローラだけあって ずらりとスターを並べる贅沢さには目を見張ります。これだけの顔ぶれならば 全曲録音でも充分行けそうな気がしますが、製作コストからも 購買側の事情からも LP1枚がちょうど手頃だったに違いなく、加えて…“少しでも速く 多くヴンダーリッヒの録音を世に出したい”という切羽詰まった 前のめりの姿勢が製作者にあったのも事実だろうと想像されます。事実この少しのちにはDGに移り 同様のレパートリーの再録音も行われる訳で、レーベルが取り合う様に 競い合って録音していた事が眼前です。つまり百戦錬磨のプロをしてそのような行動に駆り立てるほどに彼の才能がずば抜けていたのだと理解が及びます。たおやかでフレッシュな歌声はいつ聴いても溜息が出るばかり。全盛期なのに姿勢正しく、にやけたり やに下がった感も皆無。天然自然でいて 完璧で…はやい話が 奇跡的な歌唱。ハイライト製作の方針は明確で あくまでもスター主義 聴きどころ中心主義ですので、約40分ほどの中にヴンダーリッヒの聴きどころはつつがなく取り込まれているに違いないと考えます。
“余談” と言ってはいけない事ですが… 他には “ミニヨン”の録音が興味深いです。看板から判断して ローレンガーがミニヨンで ピュッツがフェリーヌでしょうか。ローレンガーがメゾ役か ピュッツは“ポロネーズ”を歌わせてもらっているのか…など もろもろ期待が膨らみます。僅かな資料を調べると ２幕最後に5分ほどのトラックがある模様で、あのアリアをピュッツで聴けるのかも…。ハイライト盤としては 破格の扱いですが、彼女もレッジェーロの名花ですので まんざら無い事でもなさそうで…。
ヴンダーリッヒの歌唱だけでもファン垂涎ですが、ハイライト盤独特の雑多さ面白さも満載らしく、マニアにとっては“宝の山”に等しいボックスセットだと感じます。
このセットのコピーライトは2011年。発売直後の時期の購入だと記憶します。EMIがまだ存在した時代で、赤いロゴが懐かしいです。ワーナーになってからの発売もあった模様ながら、現在ではそちらも廃盤らしいです。貴重盤。

未開封です。未開封につき中身は確認しておりません。落札後にご了解があれば検品の上発送いたします。その他は基本的にはNC.NRでお願いします。ただし未開封と言うのもたのしみなもので…。

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