◆◇【葵】源清麿初期銘！『山浦正行』湯走り砂流しに芋蔓金筋盛んに入る！南無八幡大菩薩,素剣に梵字彫見事！人間国宝本阿彌日洲鞘書◇◆
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源清麿・・・水心子正秀、大慶直胤と並び「江戸三作」と称された名工。波乱に富んだ人生を送ったことから、新々刀期の刀工の中でも特にに人気が高く、幕末期第一の名工との評価を得ている。
幼名は環（たまき）次いで内蔵之助（くらのすけ）、文化十年（1813)三月六日、信州小県郡赤岩村の名主山浦昌友の次男として生まれた。天保元年、18歳で「正行」と銘を名乗る。号は「一貫斎」、銘に一貫斎正行、一近、源秀寿、山浦内蔵助源正行、山浦環、山浦環源正行製、環、源正行、山浦環源清麿、源清麿、清麿などがある。
初めに文政十二年17才、兄真雄（ 9歳上、明治七年没 ）と共に信州上田の刀工河村寿隆門に入るともいう（ または兄真雄の手ほどきを受けたものともある※水心子、秀世に入門もあり ）、師寿隆に後援を得て一字を賜り「源秀寿、一貫斎秀寿」などとこの作刀期間に銘している（ 天保二年より五年迄 ）、信州松代に独立「源正行、環」の銘文期間、そして天保六年に江戸に出る、斎藤昌麿の仲立にて旗本、窪田源太夫清音（ すがね ）の元（千代田区二番町）で、作刀、武技を学ぶ、やがて清音、備前屋喜兵衛らの援助で独立（四ツ谷の南伊賀町西念寺横町という）、清音が清麿（ 正行 ）の為に武器講を設けたが途中で中断（ 天保十一年頃 ）その後、長州萩に赴く「於長門国正行製、於萩城山浦正行造」等の銘（ 天保十四年頃 ）、天保十五年、生国信州小諸の兄真雄宅に帰りそこで数振りを製作した、同年に窪田清音の許しを得て再び江戸にて作刀、弘化二年頃から四ツ谷北伊賀町稲荷横町に鍛刀場を構えた、弘化三年の秋頃から清音氏と昌麿から「清」「麿」各一字を受けて正行銘より改名「清麿、山浦環源清麿」と銘している。
本阿彌日洲・・・日本刀の研師および鑑定者で刀剣研磨の重要無形文化財保持者（人間国宝）。子に、同じく刀剣研師で人間国宝に選ばれた本阿弥光洲がいる。
本作、地肌は小杢目肌で刃文は互の目乱刃を見事に焼き上げており、小沸出来に、飛焼あり、足よく入り、刃中湯走り砂流しに芋蔓金筋盛んに入る等豊富な働きが見受けられ、匂い口もよく締り、刃明るく冴える生ぶ茎の傑作刀となっております！！
目視の限りハギレ/刃こぼれ/膨れ等はなく現状のままで鑑賞頂けるものかと存じます。
本作、無銘である事に加えて特殊な作り込みであることより、奉納刀か、あるいは、注文刀と思われます。
ご承知の通り、奉納刀の場合銘を切らない事が多く、また、注文刀の場合は二振り製作して、注文主が選んだ作に切銘し、残る作はあえて入銘せず(所謂「影打無銘」)に世に残すようであります。
源清麿初期銘！『山浦正行』の御刀/彫物共に見事な出来栄えを示した本作をどうぞこの機会をお見逃しなくご検討頂きたく存じます。
宜しくお願い申し上げます。
元 幅：約３．１６ｃｍ
元重ね：約０．６５ｃｍ
刀身重さ：６０４ｇ
【無銘】
刃文・・・互の目乱刃
彫物・・・差表に素剣、梵字、二筋樋（丸留）、差裏に南無八幡大菩薩、棒樋に添樋（丸留）の彫物有り
地肌/小杢目肌
平造り(庵棟)
ハバキ/銀無垢地一重
茎鑢目/生ぶ茎 目釘孔一個 筋違い鑢
帽子/大丸風となる
平造り・・・鎬のない平面的な造込みのこと。平安時代以前の太刀の多くは平造りでした。平安時代以降は短刀に多く、刃先が鋭利で切れ味に優れています。
足・・・刃文に現われる働きのひとつ。刃縁から刃先に向けて沸や匂いが線状に連らなる模様
金筋・・・刀の刃の鍛目きたえめに添って、特に強い光を発する沸にえの長い曲線
湯走り・・・日本刀の沸(にえ)で、凝ってしずくのような斑点になっているもの
砂流し・・・焼入れの際、刃中に現れる沸の働きの一つ。刃に沿って沸が線状に連なる様を、河原の水辺の砂が流されて描かれた模様に例えてこのように呼ぶ
飛焼・・・焼刃が刃縁から離れて地中にまで及んだもの。一般に平地に変則的な形で表したものを指す
長さ/70.7ｃｍ、反り/1.4ｃｍ、目くぎ穴1個。
山梨県より交付された銃砲刀剣類登録証が付いております。
袋付でご発送致します。
落札者様は、落札、購入後、銃砲刀剣類所持等取締法に基づき、各都道府県の教育委員会に所有者変更の届出が必要となります。必ず、所有者の変更をして頂きますようお願い申し上げます 。
※振込手数料は落札者様負担となります。
商品を厳重梱包する為、多少大きめの梱包になる場合がございますが
ご了承下さい。
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ございます。
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