『F1グランプリ』(エフワングランプリ)は、フジテレビNEXTで日本向けに放送されるF1レース中継番組。正式名称は『Formula 1 World Championship xxxx』("xxxx"はその年の西暦)である。1987年から2011年までは地上波放送のフジテレビ系列、2012年から2015年まではBSフジでも放送されていた。
また、2016年シーズンの中継はNHKがWOWOWでの放送を目的とした放映権の買取交渉を行っており、関係者によるとフジテレビよりも好条件を提示していたが、NHKは現地にスタッフを派遣しての独自制作などは考慮していなかったため、NHKとWOWOWの放映権獲得には至らなかった。その一方でNHKはBS1で同シーズンよりワールドスポーツMLB内にて数分間・不定期に欠戦がありつつも、写真構成ではなくレース映像を1戦ごとに放送するほか、「F1世界最速への挑戦」と題した特別番組を不定期に放送しており、2016年3月26日に初回放送された第3回目の放送では開幕戦のレース映像が使用された(エンドロールには「映像提供 Formula One Management」との表記あり)。このホンダ製パワーユニットを追った番組は2シーズン4回が作られ、その後2019年にレッドブルと組み第4期初優勝を達成、その過程を追った「最速に挑む! ホンダF1はなぜ勝てたのか」を放送した。このほか地上波のNHK総合「サンデースポーツ」「ニュースウオッチ9」内でも開幕・日本・最終戦を取材映像を交え取り扱っている。
中継に使用する映像は、当初は開催国のテレビ局の映像にフジテレビ独自のカメラからの映像をかぶせたり、編集したものを使いフジテレビが製作するオリジナルのテロップを使用していた。また日本グランプリのみ、「リアルタイム車速表示」(ホンダ・エンジン車のみ、ホンダのテレメータリングのデータを流用して、画面上でスピードメーターと合成する)など、独自の仕掛けを持っていた。しかし、1994年からFOA(当初はFOCA)統括によるチェックが厳しくなり、オープニング後に「FIA FORMULA1 WORLD CHAMPIONSHIP」というアイキャッチが入るようになったほか(2003年以降は「F1」ロゴのアイキャッチが使用されている)、さらに厳しくなった1996年以降はスタジオトークなど局独自の映像以外、レースそのものにおけるオリジナルの映像やFOA中継で使用される以外のテロップ表示を禁じられた(このため一時はレース中に日本語テロップを全く表示できない状態となり、視聴者からの不評を招いた)。テロップについては2003年より規制が緩和されており、通常のFOA制作中継に重ねて局独自のものが挿入されている。2001年より一部地域を除き、番組の最初に「PERFECT SPORT SPECIAL」のアイキャッチが入る。また、地上デジタルテレビジョン放送では2006年からはデータ放送と連動、2007年からはHD対応の16:9サイズとなり(ただし映像はSD)、2011年から[注釈 2] は国際映像がハイビジョン化された。