幕藩体制社会の成立と構造・増訂第4版/安良城盛昭/太閤検地の歴史的意義を究明・幕藩体制社会の本来的構造を具体的に追究する手掛り
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1986年 406ｐ 部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。
増訂第四版刊行に際して
社会史流行の現在の風潮のなかで、社会構成史的分析によって一貫している本書の増訂第四版を有斐閣の御好意に よって刊行しうる機会に恵まれたことは、著者にとっては欣快のいたりである。この機会に二つの感想をのべておき たい。
その一つは、社会構成史と社会史との関連の問題である。
一九八五年二月の「歴史学研究」五三八号に、私は「網野善彦氏の近業についての批判的検討」を公表したが、 そ の際、与えられた紙数の制約によって、原稿よりカットして公表できなかった(前掲「歴史学研究」 五三八号・四七頁)、 社会構成史と社会史との関連について論じた私見をここで述べることとしよう。
私が歴史研究を志した若い学生時代から数えると現在まで三〇数年を経過したが、その間一貫して、世界史・日本 史における歴史の必然的=法則的展開に関心をもち、社会構成史的視点から歴史を検討論じつづけてきた。だから それ故に、社会構成史的な歴史理解について異議申立をしているものとして世間の一部で考えられているふしのある 社会史的歴史理解???日本史研究の場におけるリーダー格が網野氏であることは衆目の一致して認めるところであろ う――について、ここで批判を行おうとしているのでは全くな
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