【初春のコレクション2】【ex.W.&A.Cook】【原産地】【コレクター放出品】ロシア サラノフスキー鉱山 灰クロム柘榴石/シュイスク石 鉱物
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商品説明
今週は先週に引き続き、初春の雰囲気が漂う品質の優れた鉱物を揃え、【初春のコレクション2】特別出品を行います。
サイズ：約33x27x13mm
重量：約85カラット
産地：Saranovskii Mine, Saranovskaya Village, Gornozavodskii District, Perm Krai, Russia.
名高いロシアのクロム大鉱山であるサラノフスキー鉱山からの二種類の原産鉱物、繊維状のシュイスク石と鮮緑色の灰クロム柘榴石の得難い原産地鉱物共生標本、アメリカの著名コレクターであるクック夫婦のコレクションからの一点で、ウィリアム・クックは結晶学者で、アメリカの電気光学企業であるクリーブランドクリスタルズ社の創設者の一人、妻のアン・クックは中西部鉱物学会連盟の会長を長年務め、夫婦お二人は古典鉱物、特に通常の標本市場に流通しない希産鉱物を長年熱心に集め、ご夫婦が大事に保管したブラジルで採掘された変哲もない標本から新しい鉱物が検出され、その功績を称えるためこの新種ベリリウム鉱物を二人の名前にちなんでウィランクッカイトに命名され、科学とコレクティングの両方面から鉱物界に大きく貢献した方々です。地域典型的なクロム鉄鉱が含まれる暗色母岩の表面は無数晶出する灰クロム柘榴石結晶に覆われ、目の覚めるようなネオン感を帯びる鮮緑に呈する群晶は光の変化と共に輝いています。クロム大鉱山であるサラノフスキー鉱山の原産鉱物である灰クロム柘榴石以外に、この鉱山を原産地とするもう一つの希産クロム珪酸塩鉱物であるシュイスク石が典型的な繊維状形態として晶出しています。最も特筆すべきことはやはりクック夫婦が保管された鉱物学において意義の大きな原産地鉱物共生標本、名高いサラノフスキー鉱山からの二種類の原産鉱物が一枚の標本に集結し、まるで春のシベリア苔原に広がる残雪風景のような得難い原産地鉱物共生標本です。クックコレクションオリジナルラベルとアーケンストーンラベル、由緒正しい二枚のラベルが付属致します。
約2億5000万年から3億年前の石炭紀後期に形成された古期造山帯に属する現存山脈の中で最も古いウラル山脈はユーラシア大陸をヨーロッパとアジアに分ける境界線を形成し、山脈はカザフスタン北部からロシアの北極海沿岸まで南北走向に伸びる長さは約2498キロメートル、長年の浸食により平均標高は900から1200メートルとなる低い山脈です。地形の侵食が進んでいるため豊かな鉱物資源が露頭し、ピョートル1世大帝の頃よりウラル山中では鉱山資源の開発が進み、やがてロシア帝国および後のソビエト連邦の重工業や軍需産業を支えた世界有数の工業地帯だったが、4世紀近くに渡る採掘活動で現在のウラル山脈は貴金属や宝石鉱物全体が枯渇しており、膨大な銅、マグネシウムなどの資源鉱物を採掘する鉱山だけが残っています。ウラル山脈の奥地に位置するサラノフスキー鉱山(画像8)は19世紀以来の歴史の長いクロム-鉄鉱山で、鉱山は1832年に初めて発見され、当時のロシア文部教育大臣で鉱物コレクターのセルゲイ・セミョーノヴィチ・ウヴァーロフ伯爵にちなんで命名されたウバロバイト、即ち灰クロム柘榴石の原産地として知られています。ウヴァーロフ伯爵は当時のロシア女帝エカチェリーナ2世の寵臣で、大帝と一緒にロシアの文化教育の整備に力を注ぐ一人であり、灰クロム柘榴石以外にウヴァーロフ伯爵の名を冠するクマツヅラ科の植物もあります。柘榴石族は端成分によって複雑な連続固溶体関係になり、灰クロム柘榴石の場合は名前通り、カルシウムとクロムが主な端成分となる種類で、柘榴石族の中に近い成分を持つ種類は灰鉄柘榴石と灰ばん柘榴石で、二価カルシウムイオン成分が共通で灰クロム柘榴石(Cr3+)、灰鉄柘榴石(Fe3+)、灰ばん柘榴石(Al3+)で連続した固溶体関係となります。一方、灰クロム柘榴石が初め発見されてたから150年後の1980年にもう一つのサラノフスキー原産鉱物がIMAに承認され、シュイスク石であります。シュイスク石はカルシウムとクロム或いはマグネシウムが含まれる希産珪酸塩鉱物で、通常では針状、繊維状の結晶集合体産状を作り、その名前はウラル地方の鉱物研究に大いに貢献し、エカテリンブルクにあるロシア科学アカデミーウラル支部の研究者であるヴァディム・プロコペヴィチ・シュイスキーへの敬意を表して名づけられました。こちらの標本は名高いロシアのクロム大鉱山であるサラノフスキー鉱山からの二種類の原産鉱物、繊維状のシュイスク石と鮮緑色の灰クロム柘榴石の得難い原産地鉱物共生標本、アメリカの著名コレクターであるクック夫婦のコレクションからの一点で、ウィリアム・クックは結晶学者で、アメリカの電気光学企業であるクリーブランドクリスタルズ社の創設者の一人、妻のアン・クックは中西部鉱物学会連盟の会長を長年務め、夫婦お二人は古典鉱物、特に通常の標本市場に流通しない希産鉱物を長年熱心に集め、ご夫婦が大事に保管したブラジルで採掘された変哲もない標本から新しい鉱物が検出され、その功績を称えるためこの新種ベリリウム鉱物を二人の名前にちなんでウィランクッカイトに命名され(ウィランクッカイトについて：https://www.mindat.org/min-46739.html)、科学とコレクティングの両方面から鉱物界に大きく貢献した方々です。アーケンストーンのギャラリーにてクックコレクションが目の前に展開する時、ご夫婦は生涯をかけ鉱物を楽しむ純粋なコレクターであることを自然にわかります。なぜならそのコレクションに市場の流行にとらわれず、コレクション番号が示したように鉱物ごとに原種、亜種、希少産地、希少産状をできる限り揃えた系統樹のような集め方で、一点物となる極めて希少で特異的な産状を持つ標本も少なくなく、ご夫婦の鉱物への熱情に敬意が溢れます。地域典型的なクロム鉄鉱が含まれる暗色母岩の表面は無数晶出する灰クロム柘榴石結晶に覆われ、目の覚めるようなネオン感を帯びる鮮緑に呈する群晶は光の変化と共に輝いています。クロム大鉱山であるサラノフスキー鉱山の原産鉱物である灰クロム柘榴石以外に、この鉱山を原産地とするもう一つの希産クロム珪酸塩鉱物であるシュイスク石が典型的な繊維状形態(画像1,5,7)として晶出しています。最も特筆すべきことはやはりクック夫婦が保管された鉱物学において意義の大きな原産地鉱物共生標本、名高いサラノフスキー鉱山からの二種類の原産鉱物が一枚の標本に集結し、まるで春のシベリア苔原に広がる残雪風景(画像2,3,4,6)のような得難い原産地鉱物共生標本です。クックコレクションオリジナルラベルとアーケンストーンラベル、由緒正しい二枚のラベルが付属致します。
この度、コレクション整理のため出品いたします、この機会を是非お見逃しなく。
注意事項
※写真は白熱灯環境で撮影しております。
※天然石のため、多少のヒビや欠け等のダメージがあります。
※お使いのモニターにより写真と実物で色が異なる場合がございます。
※サイズや重量に若干のズレがある場合がございます。
※台座やミネラルタックは付属しません。
不明点につきましては、ご購入前にご確認をお願い致します。
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