1971年製のマーシャル1935B（Marshall 1935B 4x12 Cabinet）です。「Marshall 1935B Cabinet」は、12インチ・スピーカー4基を搭載したボトム・キャビネットで、スピーカーは1971年4月製の「Rola Celestion G12M T1511 25W 16Ω 55hz グリーンバック」（ローラ以前のスピーカーのラベルには全て75hzと印刷されていますが、コーン上に白い「102 014」スタンプがあるものは55Hzのコーンになります）を4基搭載し、コーン紙は72年製までのマーシャルで使用されていた幻のプルソニック社製のもので、このコーン紙が使われたスピーカーはかなりの高額な価格で売買されているものです。こちらのキャビネットは、ギターだけではなく、ベースやオルガンでも使えるように、マーシャルとしてはベースのレゾナン用のスピーカーとして使用している55hz仕様のG12Mのスピーカーを搭載していますが、ジミヘン、ジミーペイジ、ポールコゾフのように、ベースのレゾナン用のスピーカーが搭載されたこちらのキャビネットを使用するギタリストは数多く、ヴィンテージのマーシャル・ヘッドと組合わせると往年の王道のブリティッシュ・ロックの音そのものになります。もちろんベース用としてもすばらしいです。グリルは、71年製ですので、73年くらいまでのキャビネットに使われていた「ソルト＆ペッパー」と呼ばれるサランになりますが、経年で、本来のグレーの色が退色して日焼けで茶色くなり、68年や69年製のキャビネットに使われていた「バスケットウィーブ」と呼ばれるサランと同じような色合いになっていますが、オリジナルの「ソルト＆ペッパー」と呼ばれるサランです。サイドのハンドルは、後年のプラスチック製ではなく60年代からこの年の前半まで使われていた鉄製ハンドルです。キャビネット全体のインピーダンスは16Ωになります。キャビネットのインプット部分は、スピコンプラグ対応の端子に変更していますが、最後の写真に写っていますもともとのオリジナルのフォンジャックとジャックプレートは付属します。それ以外には改造箇所はなく、スピーカーはもちろん、グリルのサラン、トーレックスはオリジナルのままです（ネジ等は一部が変わっている部分があります）。状態は、外観は、写真でおわかりのように、年代相応のサランやトーレックスの破れや剥がれ（写真に写っていませんが底部のトーレックスは剥がれています）、金属部分の錆、くすみ等はありますが、音的に音圧もあり、音質自体もヴィンテージ・マーシャルならではの甘いグッド・トーンは魅力的です。ヘッドとキャビネットともに、年代を考えますと、それなりにきれいな状態だと思いますが、あくまでも、中古品ですし、かなり古い物でもありますので、その辺をご理解の上、ご入札をお願いいたします。最後の写真に写っていますColossal Cable（コロッサルケーブル）社のスピーカーケーブル（フォン端子ースピコン端子）（使用頻度の少ない極美品状態のものです）も付属します。また、写真に写っていますキャビネットが載っている台座は付属しません。近年では、ヴィンテージ・マーシャルの流通もだいぶ減ってきていて、特に60年代から70年代初頭の物は、日本国内のみならず、アメリカ、ヨーロッパでもかなり高額な金額で取引されています。特に、「バスケットウィーブ」や「ソルト&ペッパー」期のキャビネットは市場に出ることもほとんどありませんので、すごくおすすめです。発送は、佐川急便の宅急便の着払いでお送りいたします。また、保管場所は神奈川県横浜市中区ですので、可能であれば直接引き取りに来ていただくことも可能ですが、保管場所の関係で出品後に梱包をしてしてしまいますので、直接の引き取りの場合でも試奏はできませんので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。商品やオークションの性質上、ノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。