これぞ正に清磨！！覇気に満ちた相州伝注文打！ 人間国宝一門 現無形重要文化財刀匠 福津久
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元幅3.12㎝ 元重0.7㎝
平造、身幅広く、元先の幅差が然程変わらずフクラ張り、重ね頃合いの堂々たる姿。
刃文互の目乱れ、匂い口優しく、沸激しく付いて金筋・砂流し櫛状に幾重にもかかる。
肌目流れて地沸付き太い地景随所に浮き立つ。刃区付近に柾割がある程度で状態もかなり良い。
うぶ茎在銘「福津久作応賀川實氏需」
「平成庚午年十月」
研身、白鞘入り、銀無垢一重ハバキ、ガタつき無し。
福津久刀匠は本名柳田律夫、人間国宝の宮入昭平を師とする大久保和平刀匠に師事、
刀剣研磨を人間国宝永山光幹より手解きを受ける。真岡市無形文化財保持者。本阿弥家奥伝位獲得。
新作名刀展上位入賞、研磨技術等発表会研磨の部上位入選、抜刀大会3年連続総合1位、内閣総理大臣賞受賞などその功績は数多。
本刀は宮入一門らしい相州伝であり特に彫物もあり源清麿の高弟で彫物の名手であった栗原信秀を彷彿させる。
短刀とは思えないほどに覇気に満ちた相州伝の魅力を凝縮した一刀である。