①米軍実物 M-51パーカーシェル:1956年製:レア背面1枚布仕様:XLサイズ ②初期型ライナー③レプリカフード(ラクーンファー)・モッズコート

商品にご興味をもっていただき、ありがとうございます。米軍実物の後期型シェルと初期型実物ライナー、レプリカフードの3点セットです。

詳細は後述の通りですが、パーカシェルは下記特徴を有するレア個体です。
・通常、M-51は背面に2枚の布が使用され中央で縫製されていますが、この個体には縫い目のない1枚布が使用されています(写真2)。
・また初期型に使用例の多いTALON社製アルミジッパーが使用され、また袖口には大型ボタンではなく小型ボタンが使われています。

私見となりますが、少数生産の試作品等であった可能性もあります。以下をご覧の上、ご入札を検討ください。

【商品の説明】※※※写真の欄外コメントもご参照ください。※※※
①本体シェル(写真1～7)は1956年製(写真3)で、コントラクター表示がないことから、軍所有の工場で製造された個体と思われます。

コットンサテン生地使用の1951年製の初期型ではなく、薄手・軽量のコットンナイロン製オックスフォード生地を使用した、所謂後期型となります。初期型と同様、オリーブグリーンが規定色ですが、この後期型の個体はナイロン混紡が影響していると思われますが、自然光、特に太陽光の下ではライムグリーンに近い明るい発色と感じます。

同時期の製品にはCONMAR社やCROWN社製ジッパーを使用した個体を多く見かける印象ですが、本個体にはTALON社製のアルミジッパーが使用されています(写真4)。

このTALON社製アルミジッパーは、前述の通り1951年製の初期型で見掛ける機会が多く、後期型での使用は比較的レアかと思われます。但しCONMAR社製ジッパーと比較すると、ジッパーの操作感には異なる印象があります。

写真をご覧頂いた通り、このTALON社製ジッパーはティース(務歯)が密に配置され、その精緻な形状が故にスライダー上下時の噛み合わせに固さがあり、動作音もやや大き目の印象です。重厚感・ヴィンテージ感はあるのですが、CONMAR社製のものと比較すると軽快感に欠けます。開閉に問題はありませんが、ジッパーエンド部の差し込みやジッパースライダーの引き上げ時に、お使い始めの頃は多少慣れが必要な可能性があります。ただコスト等の関係で現在では復刻困難なヴィンテージジッパーです。交換用の同型ジッパーの入手は極めて困難であり、破損せぬよう取扱には注意してください。

別所有の初期型シェルに同型TALON社製ジッパーが使用されていますが、同様の操作感であり、このジッパーに共通した特徴(操作感)と思われます。個人的にはCROWN社製の10号サイズジッパーも、ティース形状から固めの操作感と感じます。

②ライナー(写真8～9)はウール・コットン製(恐らくウール60%・コットン40%の混紡)の初期型実物で、写真9の通りナイロンシェルに複数の破れ・擦れなど使用感のあるUSEDの個体です。

印字が薄れコントラクター等の詳細は不明ですが、1951年頃に製造された初期ロットの製品と思われます。米国サイズのL～XLと思われ、XLサイズのシェルに取付可能です。多少、袖丈が短いようにも見えますので、Lサイズの可能性もあります。但し米軍衣料では、シェルとライナーの1サイズの相違は概して互換性を有しており、着用感に特段の違和感はありません。

初期型の厚手ウール・コットンパイルライナーは保温性が高いのですが、分厚く(嵩張り)重量感もあります。但し製造期間1年程度の初期型パーカシェル同様に製造期間が短く、軽量化された後期型ライナーと比較すれば見掛ける機会は少ないと思います。

③フード(写真10)は米軍使用の実物ヴィンテージ品ではなく、国内ミリタリーブランド・ショップHOUSTON×WAIPERの共同企画レプリカ品です。USED品をヤフオク購入しましたが、落札時の商品説明には税込9,680円の発売価格であったと記載されていました。

レプリカフードはM-51パーカ・ジャケット兼用ですが、実物同様にM-65パーカ・ジャケットにも装着可能です(装着イメージは写真1・2を参照)。フードのシェルはコットン製、内側ライニングにはポリエステル・レーヨン混紡もしくはポリエステル製の裏地(実物はウールブランケット)が張られ、牛革製のレザーパーツと、ファーにはラクーン（アライグマ）の毛皮が使用されています。ただ実物フードを隣に置いて比較するとファーやライニングの質感にレプリカらしさが感じられます

実物のM-51フードにはコヨーテファーが使われており、毛色や毛足に不揃いな部分があるなどワイルドな印象ですが、レプリカには毛並みなどが綺麗に揃ったファーが使用され毛皮然としています。野生動物保護の観点から、1970年代半ば頃を境に、米軍採用品はコヨーテファーから化繊のシンセティックファーに転換されています。

ライニングは、ウールブランケット製の実物と化繊のレプリカでは風合いに違いが発生することは仕方ないと感じます。

商品の特徴・状態は下記の通りです。

【①パーカシェル】
後期型は、初期型のコットンサテン製生地をコットンナイロン製オックスフォード生地に変更し、軽量化と撥水性・速乾性、耐久性を向上させています。ポケット内側にはウールブランケットを張り、防寒性に配慮しています。

目立つ破れや解れ・補修痕など、着用の支障となる大きなダメージのない良品個体です。但し軽微な擦れや汚れが多少見受けられます。

具体的には、写真5の通り、右袖口のタブに白い微細なペンキ様の汚れが付着しています。但しこの汚れは浮き上がって脆くなっており、ピンセット等で剥がすことが可能と思われます。タブ内のエラスチックゴムは使用による多少の伸びがみられ、テンションは新品時と比較すると落ちています。

また袖口には皿型の大型ボタンを使用するケースが多い印象ですが、この個体ではライナー装着用と同サイズの小型ボタンが使用されています。袖口タブのボタンホールも小径であることからボタン交換の可能性は低く、当初からの仕様と思われます。

写真6の通り、フード・ウエスト・裾のドローコードの先端部分の結束に緩みがあります(本来は先端がプラスチックでカバーされています)。

写真7の通りシェル左袖に軽微な汚れと、2か所に5㎜大の擦れ傷があります。

ドットボタンは緑青の発生など大きな劣化はみられず、製造後の経過連数を勘案すれば良好な状態と思われますが、開閉の際に固いと感じるものがあります。

※※※(注意)ドットボタンによるフロント開閉は、薄手シェル生地やご自身の爪等の破損・損傷リスクがあることから余り推奨しません。ジッパー開閉のみに止める方が無難かと思われます。従って、ドットボタンを外す際は、生地を強く引っ張らない等の取扱注意が必要です。尚、ドットボタンに欠落がないことは出品時に確認済みです。※※※

サイズはXL(X-LARGE)で、着用者の指定胸囲は45インチ（114cm）以上とのスペック印字があります(写真3)。実寸は肩幅66、身幅80、着丈116、袖丈70cmとなります(着丈は背面のフィッシュテール先端までの寸法であり、前面着丈はフードの付け根以下90cmです。フィッシュテール部のドットボタンを閉じれば背面の着丈は前面と同程度に縮まります。但し素人採寸にて測定誤差はご容赦ください)。

XSやSまたはMサイズの個体は見掛ける機会がありますが、XLは比較的レアであり、オーバーサイズの個体を探しておられた方も居られたかと思います。

米国サイズのXLに加え、使用環境として極寒地等を想定しており、下にフィールドジャケット・ライナー等を着用し、その上にこのパーカを最後に着込む設計であり、大きめの作りです。ウエストのドローコード等を絞り込むことで調整は可能ですが、着用の可否については実寸を参考にご自身でご判断ください。

参考までに、XLサイズのM-65フィールドジャケットの指定胸囲はこのパーカと同じ45インチ以上(114cm以上)、指定身長は67～71インチ(170～180cm)となっていますので、着用可否を判断する一つの目安としてください。

【ライナー】
白色のウールパイルに経年の薄汚れ、またオリーブグリーンのナイロンシェルに破れや擦れ等のあるUSEDの個体で使用感があります。写真枚数の制約で多くをアップ出来ませんが、主だった特徴点・ダメージは下記の通りです。

写真8の通り、片袖の一部にボディと色違いの明るい色調のナイロン生地を使用しています。米軍コントラクターは契約で定められた期限内に大量生産を行うのと、原材料を無駄なく有効活用することから、表から見えにくい場所に生産ロットの異なる色違いの生地を使用するケースが多々あります。

クレージーパターンとのタイトルを付けて出品されているケースを見掛けることがありますが、上記理由から色違いであることは全くレアでも希少でもありませんのでご留意ください(但し紫外線等の影響を受け、例えば両袖だけが綺麗に退色したようなヴィンテージのフライトジャケットが存在しますが、これは後天的且つ意図しない要因なのでレアかと思います)。

写真9の通りオリーブグリーンのナイロンシェルに1～2cm大の破れが複数あります(目立つ傷は写真の3か所ですが、それ以外に微細な傷が首近辺に複数あります)。またボタンホール近辺の補強布(トリム部分)にも複数の擦れがあります。

※※※(注意)本来、ライナーはナイロンシェルを内側にして着用(写真1)するのですが、破れ拡大などが気になる場合は白色のパイル面を内側にして着用することも可能です。その場合は滑りが悪くなり、袖通し感が多少損なわれると思われます。※※※

【③フード】
レプリカフードは多少の使用感はありますが、特段のダメージの無い個体です(写真10)。ファーもフサフサしており、内蔵ワイヤーの破断もありません。

オリジナルのコヨーテファーフードは使用感のあるもので10千円程度(送料を除く)、余り使用感のないもので12～15千円程度の開始価格でヤフオク出品され、ファーの抜けや皮革部分に硬化の少ないものは20千円程度かそれ以上で落札されている印象です。オリジナルを揃えたい方は別途購入をご検討ください。

※※※(注意)尚、シンセティックファー使用のM-65パーカ・ジャケット用フードは、M-51用フードよりサイズが一回り大きく、また取り付けボタン数等も異なりますのでご注意ください。※※※

【使用状況：注意事項 】
コレクションとして自宅保管しており、保有期間中にアウターとして使用したことはありません。今回、コレクション整理とサイズ違い(私は普段、米軍サイズのMEDIUM～LARG、サイズ40～42程度を着用しておりますが、このパーカのXLはやはり大きかった為)を理由に出品します。

米軍放出品に慣れた方はお分かりかと思いますが、パーカ本体は着用の障害となる大きなダメージの無い良品レベルの個体、ライナーはナイロンシェルに解れ・擦れ等のダメージがあるものの着用可能な状態、レプリカフードはそれほど使用感のない状態、以上から全体では「やや傷や汚れあり」として出品しています。

但しパーカシェルとライナーは製造から70年前後が経過したヴィンテージ品です。レプリカフードは製造から数年レベルの製品ですが、天然素材のファーは時間経過と共に皮革部分の硬化や抜けが進行していくことが予想されます。

サイズ感を含め、米軍放出品の特性(実際に軍で使用された可能性があり、商品説明に記載しきれない軽微な汚れ、生地やレザーパーツに擦れ・解れや傷、ドットボタン等の金属パーツの経年劣化、倉庫保管に伴うシワや保管臭などがある場合があります)を理解している方のみ、ノークレーム、ノーリターンで入札をお願いします。ヴィンテージ品であり、リプロダクト品のようにノーダメージが当然の商品ではありません。

トラブル防止のため、完璧を求める方や新規IDの方、また悪い評価の多い方は入札をご遠慮ください。

※※※入札後48時間以内に発送先などのご連絡とお支払、また商品到着後24時間以内での受取連絡を必ずお願い致します。※※※

お支払確認後、ゆうパックにて発送致します。 発送は原則、お支払日の翌日午前中に行っております(何らかの事情で難しい場合は取引メッセージでご連絡致します)。平日は郵便局、土日・祝日は最寄りローソン店舗に持ち込みを行い最短時間で到着するよう手配しております。落札者様の方で日時指定等がございましたら、お支払時に取引メッセージで予めご連絡賜りますよう願います。

※※※配送事業者様の再配達回避の観点から、日時指定の場合は必ずご連絡を宜しくお願い致します。※※※

【その他】
不明点はご質問ください。