マスタリングを担当したのは、パリで「DES Studio Paris」を主宰するPoussin氏。DSDの扱いにかけてはフランス国内では指折りの実力者と、ユニバーサルミュージック・フランスが太鼓判を押すエンジニアです。ステレオサウンド社からの3つのリクエスト(①アナログテープの扱いに長けている方、②DSD信号の扱いに長けている方、③フランス語特有のアクセントが身体に染みついている方)に加えて、国境を越えるマスターテープの持ち出しを認めないというユニバーサルミュージック側の条件をすべて満たすパーフェクトな人選であり、結果的にそれが間違いではなかったことは完成したディスクの音が証明しているでしょう。