Adam Bainbridgeによるソロ・プロジェクト、Kindnessの1st。 90年代後期に一世を風靡したフレンチディスコの雄、CassiusのPhilippe Zdarとの共同プロデュース。 一見ロックアーチストのような風貌だが、Eddie Kendricksのディスコクラシック「Girl You Need A Change Of Mind」を捩ったと思われるアルバムタイトルからも伺えるように、ローファイなシンセディスコサウンドが全面に展開される。 統一感がありながらも決して単調にはならず、ファンク、ジャズ、ニュー・ウェーブとジャンルレスに紡がれるサウンドは、クールなようで温かく、古いようで新しく、ユルいようで疾走感のある、他に類を見ないオリジナリティを確立している。 また、Cherrelle「Saturday Love」(M-1)、Hello「New York Groove」(M-6)やTrouble Funk「Still Smokin'」(M-7)などのサンプリングセンスに70~80年代への深い憧憬とリスペクトを感じる。 Bon Iver、James Blakeといったダウンテンポ、ポスト・ダブステップの文脈からも2012年の気分を象徴する1枚だと思う。 リヴァーブの効いた独特の浮遊感はクセになる。
World You Need a Change of Mind
90年代後期に一世を風靡したフレンチディスコの雄、CassiusのPhilippe Zdarとの共同プロデュース。
一見ロックアーチストのような風貌だが、Eddie Kendricksのディスコクラシック「Girl You Need A Change Of Mind」を捩ったと思われるアルバムタイトルからも伺えるように、ローファイなシンセディスコサウンドが全面に展開される。
統一感がありながらも決して単調にはならず、ファンク、ジャズ、ニュー・ウェーブとジャンルレスに紡がれるサウンドは、クールなようで温かく、古いようで新しく、ユルいようで疾走感のある、他に類を見ないオリジナリティを確立している。
また、Cherrelle「Saturday Love」(M-1)、Hello「New York Groove」(M-6)やTrouble Funk「Still Smokin'」(M-7)などのサンプリングセンスに70~80年代への深い憧憬とリスペクトを感じる。
Bon Iver、James Blakeといったダウンテンポ、ポスト・ダブステップの文脈からも2012年の気分を象徴する1枚だと思う。
リヴァーブの効いた独特の浮遊感はクセになる。