これが2022年のQUEEN+アダム・ランバート。新型コロナ・パンデミックを乗り越え、2年ぶりに“THE RHAPSODY TOUR”を再開。それも7月下旬に完遂しており、現在はオフに入っています。ツアーは「英国」レッグと「欧州」レッグに大別でき、前者は10公演に及ぶ“ロンドンO2アリーナ”公演を軸としていました。“RHAPSODY OVER LONDON”は、このロンドン公演で記録されたライヴ映像。詳しいクレジットがないので詳細は不明ですが、10回分の映像から編纂されていると思われます。
そして、“RHAPSODY OVER LONDON”はツアー最終日である“7月25日”に有料配信。ただし、配信期間は“7月31日”までの一週間だけで、現在では視聴することができません。本作は、そんな幻と化したオフィシャル映像をいつでも、何度でも楽しめるようにDVD化したものなのです。
そんな空前絶後のクオリティで描かれるのは、絢爛の極みに達した“THE RHAPSODY TOUR”のフルショウ。QUEEN+アダムのオフィシャル映像作と言えば『LIVE AROUND THE WORLD』ですので、最後に比較しながらセットを整理しておきましょう。
●70年代(15曲)
・シアー・ハート・アタック:Now I'm Here/Killer Queen(★)/In The Lap of the Gods ... Revisited(★)
・オペラ座の夜:I'm In Love With My Car(★)/Love of My Life/'39(★)/Bohemian Rhapsody
・ジャズ:Don't Stop Me Now/Bicycle Race(★)/Fat Bottomed Girls
・その他:Seven Seas of Rhye(★)/Somebody To Love/Tie Your Mother Down(★)/We Will Rock You/We Are The Champions
●80年代以降(12曲)
・ザ・ワークス:Tear It Up/Hammer to Fall/I Want To Break Free/Radio Ga Ga
・その他:Another One Bites the Dust/Crazy Little Thing Called Love/Under Pressure/A Kind Of Magic(★)/Who Wants To Live Forever/I Want It All(★)/These Are the Days of Our Lives(★)/The Show Must Go On
※注:「★」印は公式作『LIVE AROUND THE WORLD』では聴けない曲。
……と、このようになっています。下記曲目では「You Take My Breath Away」もありますが、これは生演奏ではなく「Who Wants To Live Forever」のイントロとして少しだけ流されたスタジオ・テイクです。