ジャーマン ビンテージ 独 Schulz Ksp 215K 演奏の空気感を伝える フルレンジ 1本 ①―エテルナ・レーベルを支えた希少なアルニコの銘品－
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閉じる実際の塗装の色合いはこのような感じです。
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ジャーマン ビンテージ 独 Schulz Ksp 215K 演奏の空気感を伝える フルレンジ 1本 ①―エテルナ・レーベルを支えた希少なアルニコの銘品－
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商品説明
【製品について】
東側において、ジャーマン・ビンテージのプロ用の音響機器を支えてきたSchulz社。このSchulz社の製品は、民生用ではなく、主に放送局やシャルブラッテンを初めとしたレコーディング・スタジオの、モニター用として使用されていました。そのため、製造数が少なく、市場でもあまり見かけることもなかったため、私のようなオールド・ファンには、まさに幻の銘器でした。東西の統合により、大型CoaxialのTH315はともかく、一回り小型のKSP215KやKSP130については、日本はともかく、現地では少しずつ手に入るようになったことは喜ばしい限りです。
KSP215Kについては、前期は円筒型のアルニコ・マグネット、中期～後期は円盤型のフェライト・マグネットが使われています。ラウンド径は型番の通り215mm。エッジは、驚くほど経年変化の少ない、独特の発泡ゴム製で、ビンテージとは思えないほどの柔軟性を保っています。センターには、後期の一部を除き、透明な樹脂製のドーム型のキャップが取り付けられています。
今回出品のKSP215Kは、希少なアルニコ・マグネットを背負ったタイプで、フレーム塗装はモス・グリーン系の焼付け(？)塗装。コーン紙は茶色系のシングル・コルゲーション・タイプ、エッジも茶色系で、マグネットのデカールからすると、VEB Statron製。 (製造工場は一貫しているそうですが、ラベル上は、Schulz→VEB Statron→RFTと変遷しています。) VEBの時代、アルニコ・タイプは、古いアルニコ・タイプを使っているスタジオやホール等の機材のメンテナンス用補修品として、生産が続けられていましたので、出品のKSP215Kもこうした補修のための生産品と思われます。傷みの無い良品、１本、モノラル用としての出品です。
音質的には、じっくり聴いていると、歪み感が少ないナチュラルな音質とともにその芸術性が印象に残ります。演奏の空気感、演奏者の息遣いが感じられるようで、その意味では生々しい演奏を聴かせてくれるスピーカーだともいえます。ベーム、ウィーン・フィルの音楽を、満足感をもって聴かせてくれるスピーカー、久しぶりに出会った銘器でした。量感のある低域で、高域も自然な形で伸びており、十分なレンジが確保されています。(再生周波数帯域：50～18,000Hz)これ一本で不足を感じさせない、フルレンジらしいフルレンジです。８インチ・フルレンジの中では間違いなくトップクラスのユニットだといえると思います。
なお、このKSP215Kについては、マグネットのアルニコとフェライトに、いわゆる「優劣」はないと、個人的には、感じています。音そのものとしては個性の違い、聴く側からすれば好みの違いの範疇に入るレベルだと思っています。中には、フェライトの方がSchulzらしいと評する方もいらっしゃるくらいですから。(確かに、数の上では、アルニコ・タイプの方がやはり圧倒的に少なく、その意味では、より貴重だといえるとは思いますが。)EMIやWharfedaleなどとともに、フェライト化の数少ない成功例の１つといえるでしょう。いずれも、反応速度が速く、歪み感がきわめて少ない透明な音質が特徴になりますが、それぞれに特徴もあるようです。音の柔らかさ、温かさではアルニコ・タイプに分があるように思いますが、音の鋭さ、芯の強さという面では、フェライト・タイプに分があるように感じています。また、アルニコ・タイプが生真面目なオール・ラウンダーであるのに対して、フェライト・タイプは録音の優劣をかなりストレートに反映するようにも感じています。
使用に当たっては、比較的小型の密閉箱でよいと思います。より具体的には、KSP215Kを使った数少ないオリジナル・システムの１つ、Heli のスタジオ・モニターK20Eが参考になると思います。外形寸法で37(W)×31.5(H)×28(D)cmですので、内容積25リットル前後の密閉箱になります。吸音材はほぐした状態のフェルトで、容積の2分の１弱、詰められています。
なお、これは、このユニットにはまり込んでしまったリスナーの感想です。Web上に幾つかの書評がありますので、ぜひ、そちらも参考にしてください。
取り付けは３点留め。ネジ穴位置は、直径200mmの円周上の正三角形の頂点になっています。
【商品の状態について】
〇 半世紀近く前の製品ですが、メイン・コーンやサブ・コーン、エッジ、センター・キャップなどに傷みは見られません。良品といってよいと思います。
〇 エッジの柔軟性は問題なく保たれています。
〇 公称インピーダンスは５Ωですので、4Ωの扱いでよいと思います。
【その他】
発送はヤマト宅急便、1ヶ口。送料着払いでお願いします。
ジャンク品としての出品ではありませんので、輸送中の何らかのトラブルで、製品としての機能に問題があったり、状態が説明と著しく異なったりした場合、2週間以内に、その旨ご連絡いただければ、返品は受け付けます。
なお、同時に、趣味の音響製品を何点か出品しておりますので、よろしかったら、そちらもご覧ください。
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