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現在位置: オークショントップ > アンティーク、コレクション > 工芸品 > 陶芸 > 日本の陶磁 > 伊万里、有田 > 染付
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書籍/古伊万里に魅せられた暮らし.2/初期伊万里.古伊万里.藍九谷.藍柿右衛門/長皿.中皿.そば猪口.他/時代の見分け方.銘落/蛸唐草/価格/裏銘
現在1,950円
本/骨董のねだん/初期伊万里.古伊万里.他/見分け方-徳利.中皿.そば猪口/目利きの基本/氷コップ-逸品中の逸品/骨董市の値段.骨董の真贋/茶道
現在1,500円
書籍/古伊万里に魅せられた暮らし/初期伊万里.中期伊万里.後期伊万里/中皿.長皿.角皿.徳利.他/のぞき.そば猪口/見方.買い方.価格.裏銘/茶道
現在1,300円
書籍/古伊万里は愉しい/初期の壺.碗.盃.小皿.徳利.猪口/藍九谷/飯碗.のぞき.そば猪口.中皿.小皿.豆皿.他/そば猪口は高台を見る/蛸唐草/裏銘
書籍/骨董屋さんに聞く.和食器の見かた/古伊万里/そば猪口.大皿.中皿.小皿.長皿.ぐい呑.飯碗.盃洗.他/裏銘/蛸唐草/見かた.買い方.価格/茶道
書籍/中島誠之介.やきもの鑑定/茶碗.徳利.他/中国.朝鮮-李朝/日本-古備前.古唐津.古伊万里.古九谷.柿右衛門.鍋島.志野/本物-贋物/裏銘/茶道
図録/華麗なる伊万里.雅の京焼/初期伊万里.古九谷.柿右衛門.金蘭手.鍋島/仁清.乾山.古清水.潁川.木米.道八/茶碗.中皿.徳利/高台.裏銘/茶道
●書籍/染付の魅力/初期伊万里.古伊万里.それぞれの特色/染付の傷と評価.染付の値段/大皿.中皿.小皿.鉢.蓋物.そば猪口/花唐草.蛸唐草/価格
現在1,200円
藍九谷 獅子唐草文皿 5枚 蛸唐草 江戸前期 検) 初期伊万里 鍋島 藍柿右衛門 古伊万里 蕎麦猪口 皿
現在900円
★図録/伊万里/草創期.初期伊万里.藍九谷.古九谷.松ケ谷手.初期輸出品.柿右衛門.藍柿右衛門.鍋島/中皿.小皿.長皿.変形皿.茶碗.徳利.他/裏銘
書籍/和の器大全/古伊万里.長皿.角皿.そば猪口-兎文.蛸唐草/オールド.ノリタケ&スージー.クーパー図鑑/カップ.ソーサー.ポット/窯印.価格
★★ 図録 「 古伊万里のすべて展 」初期伊万里から蛸唐草そば猪口まで名品珍品新発見を190余点300余図版
現在1,250円
書籍/古伊万里.からくさ美術館/蛸唐草.花唐草.微塵唐草/中皿.長皿.飯碗.猪口.向付.他/裏銘-或化年製.富貴長春.奇玉宝鼎之珍.宜徳年製/茶道
藍柿右衛門 柳文中皿 藍九谷 江戸前期 検) 初期伊万里 鍋島 古伊万里 色絵古九谷 蕎麦猪口 皿
色絵柿右衛門 花文皿 5枚 検) 初期伊万里 鍋島 藍九谷 古伊万里 色絵古九谷 蕎麦猪口 皿 古平戸
古伊万里 草花文壷 25㎝ 検) 初期伊万里 藍柿右衛門 藍九谷 蕎麦猪口 鍋島 皿 徳利
現在910円
●書籍/古美術/初期伊万里.鍋島.藍鍋島.藍九谷.古九谷/古伊万里を極める/古美術の最高峰鍋島の世界/鍋島更紗.鍋島段通/現代の工芸鍋島/茶道
※白洲正子著書同手【 初期伊万里 澤瀉文 皿 】....古伊万里 李朝 古唐津 民藝 初期伊万里 蕎麦猪口 志野 織部 仏像 古染付 古九谷 鍋島
現在1,100円
◆図録/九州の色絵磁器/古伊万里.柿右衛門.鍋島/初期伊万里/大皿.中皿.小皿.髭皿.姫皿.瓶.角瓶.銚子.ケンディ.香炉.茶釜.向付/119点.カラー
古平戸 布袋置物 江戸時代 検) 古伊万里 初期伊万里 平戸焼 柿右衛門 鍋島 皿 亀山焼 中野焼 花瓶
蛸唐草紋のお神酒徳利 蛸唐草 古伊万里 菓子皿 小皿 酒席 正月 茶道具 向付 染付 青華 古民藝 骨董 アンティーク 蕎麦猪口
現在500円
古伊万里 染付 花唐草文 成化年製 骨董 古美術 古道具 日本陶芸 懐石 古玩 初期 伊万里 藍九谷 蛸唐草
現在1,000円
【 古伊万里 瑠璃釉 盃 】...李朝 古唐津 民藝 初期伊万里 蕎麦猪口 志野 織部 仏像 古染付 古九谷 鍋島 吉田屋 魯山人
※民藝館同手【 古伊万里 羊歯文 半筒猪口 】...李朝 古唐津 民藝 初期伊万里 蕎麦猪口 志野 織部 仏像 古染付 古九谷 鍋島 吉田屋 魯山人
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【 コンニャク印判 茶碗 】....古伊万里 李朝 古唐津 民藝 初期伊万里 蕎麦猪口 志野 織部 仏像 古染付 古九谷 鍋島 吉田屋 魯山人
【 初期伊万里 輪花 盃 】... 古伊万里 李朝 古唐津 民藝 初期伊万里 蕎麦猪口 志野 織部 仏像 古染付 古九谷 鍋島 吉田屋 魯山人
【 古伊万里 波千鳥 盃 】.....李朝 古唐津 民藝 初期伊万里 蕎麦猪口 志野 織部 仏像 古染付 古九谷 鍋島 吉田屋 魯山人
【 古伊万里 花弁文 筒盃 】....李朝 古唐津 民藝 初期伊万里 蕎麦猪口 志野 織部 仏像 古染付 古九谷 鍋島 吉田屋 魯山人
図録)初期伊万里 古伊万里 古九谷 柿右衛門 金襴手 鍋島 京焼 仁清 乾山 古清水 潁川 木米 道八 保全 李朝陶磁 他 掲載 窯印 裏銘 茶道
即決2,025円
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古伊万里 染付 蛸唐草文そば猪口 No4 江戸時代/21L042
【開】江戸時代後期 古伊万里染付窓絵松竹梅図蛸唐草模様輪花形蕎麦猪口 内五弁花文 そば猪口向付 K132
即決10,000円
『古伊万里染付蛸唐草文そば猪口③』蛇の目高台 江戸期 本歌 タコ唐草 たこ唐草 美品
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古伊万里 染付 蛸唐草文そば猪口 向付 小型 幅:6.2cm 江戸後期/22k065
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即決8,000円
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『古伊万里染付蛸唐草文そば猪口④』蛇の目高台 江戸期 本歌 タコ唐草 たこ唐草 美品
【開】江戸時代後期 古伊万里染付蛸唐草文大振蕎麦猪口 そば猪口 向付 K53
即決25,000円
古伊万里 染付 蛸唐草文そば猪口 No4 江戸後期/22c010
即決4,600円
『古伊万里染付蛸唐草文そば猪口②』蛇の目高台 江戸期 本歌 タコ唐草 たこ唐草 美品
『古伊万里染付たこ唐草文そば猪口⑱』蛇の目高台 径7,4×高さ6,2㎝ 江戸後期 向付 蕎麦猪口 ソバ猪口 蛸唐草 タコ唐草
即決12,000円
『古伊万里染付たこ唐草文そば猪口⑰』蛇の目高台 径7×高さ6㎝ 江戸後期 向付 蕎麦猪口 ソバ猪口 蛸唐草 タコ唐草
【閑】古伊万里 江戸後期 藍柿右衛門 渦福銘 染付『山水風景文』そば猪口 ぐい呑 酒器 4D0323■
即決22,800円
【閑】古伊万里 江戸後期 藍柿右衛門 渦福銘 染付『牡丹唐草文』そば猪口 ぐい呑 酒器 4D0405 ■
即決25,890円
初期伊万里 染付菖蒲文そば猪口 幅:7.2cm 江戸初期/古伊万里/22d046
即決16,000円
『初期伊万里染付交叉草文そば猪口①(径7,5×高さ5,5㎝)』古伊万里 蕎麦猪口 ソバ猪口 江戸中期 コレクター放出品
●古伊万里 染付 そば猪口 5点●蕎麦猪口 伊万里 初期伊万里 茶器 煎茶器 骨董 有田焼 和食器 骨董品 染錦 時代物 古美術品 古陶磁器
即決5,800円
『初期伊万里染付交叉草文そば猪口③(径7,5×高さ5,5㎝)』古伊万里 蕎麦猪口 ソバ猪口 江戸中期 コレクター放出品
『初期伊万里染付交叉草文そば猪口②(径7,5×高さ5,5㎝)』古伊万里 蕎麦猪口 ソバ猪口 江戸中期 コレクター放出品
★★ 古伊万里蒐集 資料「盛期の伊万里」山下朔郎 著 / 藍九谷 初期伊万里 蛸唐草 盛期伊万里
即決5,500円
【開】江戸時代中期 古伊万里染付盤龍蛸唐草文輪花形皿 七寸皿 角福款銘 上手の作 N101
即決130,000円
●初期伊万里ー見分けるポイント!
●同ー初期伊万里の図案!
同ー真贋鑑定ー染付吹墨月兎文皿.贋作.真作
●同ー初期伊万里の贋作!
●古九谷様式ー見分けるポイント!
●同ー藍九谷!
●柿右衛門様式ー見分けるポイント!
●同ー藍柿右衛門!
●真贋鑑定ー藍柿右衛門鮎文皿ー真作.贋作
●表紙カバー!
1,000円
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kam********さん
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●●「鍋島様式」ー藍鍋島・・・●●
●●「鍋島様式」ー真贋鑑定・・・●● ●色絵花筏文皿・(真作・贋作)!
●●「古伊万里様式」ー染付・・・●● ●「17世紀後半の染付」ー見分けるポイント・・・●
●●「古伊万里様式」ー真贋鑑定・・・●● ●染付芙蓉手VOC鳳凰文皿・(真作・贋作)! ●染付日本地図文皿・(真作・贋作)!
●●「そば猪口」・・・●●
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■■『書籍』・・・■■
―”骨董の名人に聞くやきものの見分け方”―
●●『古伊万里』・・・●●
◆学研・GAKKEN。
―”はじめに”―
★古美術骨董は生きものです。
ことに古伊万里は、いまが旬です。
現在、古美術商や骨董市には、値段も安く、比較的手
に入れやすい古伊万里があふれています。
また、贋作をよく見かけるのも古伊万里です。
いい品物を手に入れたと、喜んで家に帰り、よく調べ
てみたら贋作をつかまされていた、などという経験は
ありませんか?
古伊万里ファンが増え、古美術としての名品を鑑賞す
る機会は増えてきたものの、古伊万里の様式や時代、
あるいは、真贋を見分ける知識はなかなか教えてもら
えません。
本書は、古伊万里を蒐集する読者の要望に応えて、す
ぐに役立つガイドブックをめざしました。
「よい買い物をするコツは、信頼できる店で買い物を
ること」・とは、古美術の世界でよく言われることで
す。
信頼のできる店には、必ずその道に明るい人がいます。
そんな人との付き合いのなかで、蘊蓄に耳を傾け、眼
をやしない、気に入った品を分けてもらい。、世界を
広げていくのが、買い物上手ということでしょうか。
東京青山骨董通りの・「たさぶろう」・の森成一さん
と・大阪老松町・「瀧川峰晴堂」・の黒川成守さんの
お二人はそんな方々です。
本書のために、古伊万里についての知識を懇切ていね
いにご指導くださいました。
両氏には心より感謝申し上げます。
■発行日=1999年3月16日・(第1刷発行)。
■発行所=株式会社・学習研究社。
■サイズ=21×25.5cm。
■表紙カバー。
■定価=1850円+税。
■状態=美品。
●表紙カバーに、多少のキズ、ヤケが有ります。
●本誌内に多少の、ヤケが見えますが
●大きなダメージは無く
●年代的には良い状態に思います。
◆◆注意・・・◆◆
★表紙カバー、表紙側綴じ側下に、多少のシワが
有りますのでご理解下さい。
★また、発行日より経年を・経て下ります。
コンディションに係らず、古書で有る事を
充分に御理解の上・御入札下さい。
★神経質な方は入札をご辞退下さい・・!!
●全・112頁・・・!!
◆アンケートはがき・付属。
●指導・・・!!
◆黒川成守(瀧川峰晴堂)・森茂一(たさぶろう)。
●各項目に・解説・見分けるポイント・他・・・!!
―”真作・贋作・比較写真”―
◆真作・贋作・(表面・側面・裏面・他)。
◆真作・贋作・(寸法・所蔵)。
◆解説。
◆他・・・・・。
―”見込み周りの文様・(時代別)”―
◆渦唐草文。
◆波頭文。
◆半花菱文。
―”時代別・そば猪口”―
◆初期伊万里の猪口。
◆18世紀前半の猪口。
◆18世紀後半の猪口。
◆19世紀前半の猪口。
―”時代別・唐草文”―
◆蛸唐草・みじん唐草・花唐草。
●蒐集・資料などの参考に・・・!!
●探されていた方は・この機会に・・・!!
●以下・詳細をご覧ください・・・!!
◆掲載案内は抜粋して下ります。
◆掲載内容はQ&Aより問い合わせ下さい。
◆数字記載は目視です・間違いは御容赦下さい。
●掲載を抜粋紹介し・「タイトル」・と致します。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
■■『はじめに』・・・■■
■■『初期伊万里』・・・■■
★日本での時期の歴史は、李朝の陶工によって有田では
じめらた。
中国の意匠を模倣しながらも、独自の磁器づくりを目
指して研鑽を重ねた陶工たち。
その小さく作られた高台とゆがんだ形状の作品には、
素朴ながらも初期伊万里特有の味わいがある。
●「初期伊万里」・・・●
―”各部・解説”―
◆「染付山水独釣文皿」
・(1630年~40年代)。
★見込み部分に描かれた釣り人と、縁部分に描か
れた単調な櫛葉文様とからなる意
匠は、中国人好みの文様である。
このことから中国の意匠を模倣している様子が
分かる。
稚拙ながらも、言いようのない魅力にあふれて
いる作品である。
★単調な藍染付に濃淡をつけて絵柄に味を添えて
いる。
この頃から、濃・(だ)・みの技法が用いられ
ていたことを示している。
濃みとは太い筆で釉薬を塗りこむこと。
濃みの技法を使ってきれいなグラデーションを
描くようになる。
★焼成段階で、磁土に含まれていた鉄分や不純物
が器面に噴出したり、匣鉢にいれ
ていないため、フリモノが付着しているものが
ある。
匣鉢とは、焼成時に作品を入れる筒。
★李朝や唐津焼を基調としているせいか、陶器の
高台と同じような作りをしており、ほかの時期
の古伊万里に比べて高台が高い。
高台の削り出し、高台脇の削りあげは、この時
期特有の形状である。
★初期伊万里の皿の大きな特徴として、裏面に、
釉薬を掛けた時についた指の跡が残っているも
のがある。
★初期伊万里の皿や鉢・碗などでは、高台の径が
小さく、一般に高台径は器体径の三分の一とい
われている・(時代に経るのに従って高台径は
大きくなる)。
―”初期伊万里・解説”―
★日本での磁器誕生期に肥前有田で造られた磁器を、一
般に初期伊万里といいます。
ここでは天狗谷窯や百間窯で磁器生産が始められたと
されている。
慶長15・(1610)・年前後から、ヨーロッパへ
の輸出がはじまる、万治2・(1659)・年までの
時期をその対象としました。
★略・・・・・。
★当時、磁器専門の窯はなく、唐津焼の陶器窯で一緒に
焼かれることも多かったのですが、しだいに磁磁器専
用の窯が作られるようになり、磁器の生産量も増えて
いきました。
したがって当初、その形状は李朝系・古唐津系の意匠
を活かしたものが主流でした。
初期伊万里は、李朝の陶工によって磁器製作が支えら
れていたにもかかわらず、その図案は、中国明朝末の
景徳鎮の模倣にありました。
と同時に、日本独自の磁器の姿を求めて試行錯誤を繰
り返した時代でもありました。
★山水文や花鳥文の普通の図案の完品で、七寸皿が・6
~70万円以上。
吹墨など特殊なもので・300万円以上。
―”初期伊万里・見分けるポイント”―
★土灰釉の生掛け焼成るのため、器体表面に釉だまりが
できやすく、透明感のない、全体に軟和な地肌。
生掛けとは、素焼をしない焼成方法で、素地に顔料で
文様を描き、その上に土灰釉を掛けて、一度で焼き上
げる方法のこと。
★釉を掛けたときの指の跡が残っているものがある。
★中国明朝の写しであるため、山水図と地文からなる素
朴な図案や、動植物を大きく描いた図案が多い。
★窯の状態や染付顔料の呉須・(コバルトから作る)・
の使い方が一定していないために、藍の色味に違いが
ある。
純粋のコバルトを贅沢に使った鮮やかな藍、高価なた
めに薄めて使った淡い藍。
地呉須を使った黒っぽい藍のものなど。
★李朝の磁器のように重く、全体に器体・(特に高台部
)・が厚く、焼歪みのある、素朴な作品が多い。
★高台の作りは、李朝や古唐津のように、土もの・(陶
器)・の作りをそのまま活かした形状をしており、ほ
かの時期の古伊万里に比べて高台が高い。
不均一で、砂目が多少付着していることもある。
★皿や鉢、碗などでは、器体の直径に比較して高台の径
が小さい・(最初期では器体の径の約3分の1といわ
れる)。
―”初期伊万里の図案”―
★初期伊万里は、中国明末の染付磁器の模倣にはじまっ
たため、中国での意匠をそのままに写し取っている。
そのための図柄として、山水図と地文を単純に組み合
わせたものや、身近に咲いている草花、山野の動物や
鳥、昆虫などを描いたものが多い。
また、日本独自の構成と思われる、見込み全体に菊の
花描いたり、見込みの空間を活かして動植物をあしら
った、大胆な図案も生まれてきている。
◆染付山水文大平鉢。
◆染付山水文皿。
◆染付草花文香炉。
◆染付兎文小皿・(同・高台)。
◆染付朝鮮蘭文玉壷春徳利。
◆染付月見布袋文皿。
◆染付菊文皿。
◆染付牡丹唐草文徳利。
◆染付平向付・(同・高台)。
◆染付捻り文皿。
―”吹墨”―
★吹墨の技法とは、平皿に、鳥・野兎・柘榴・梅花文な
どを描き、その文様を白く染め抜いて、染付絵具であ
る呉須を吹き付ける技法。
寛永~正保・(1624~47)・頃に中国の景徳鎮
の影響を受けて作られるようになった。
現代でも用いられている。
◆染付吹墨鷺文皿。
―”芙蓉手”―
★器体の縁に描く図案をいくつかに分割し、窓絵にした
様式を、芙蓉の花が開いた時の様子に似ていることか
ら・「芙蓉手」・と呼ぶ。
この図案の変形として、十七世紀後期に発達する割絵
がある。
◆染付芙蓉手草花文八角皿・(同・高台)。
―”青磁”―
★初期伊万里の青磁製造は、1630年になってからと
いわれている。
青磁は、釉薬の中に鉄分の混じったものが入っていて
、それが焼成時に青緑色に発色するものである。
多くの場合は素地全体にかかられる。
また、ヘラ彫りで文様が描かれている皿も作られてい
る。
◆青磁染付鷺文皿。
◆青磁辰砂入桃形三脚鉢。
◆青磁水指。
―”銹釉”―
★銹釉とは、釉薬の中にかなり大量の鉄分を入れたもの
で、還元焼成することによって銹色になることから、
こう呼ばれる。
鉄釉ともいう。
ちなみに、鉄分の量を少なくすると、青磁になる。
また、銹釉の皿や碗類の見込み部分に、鷺や山鳥・草
花文などの輪郭を染付で描き、文様の中を白抜きに残
した技法を、銹釉染付という。
◆銹釉茶筅型花器。
◆銹釉柴垣雪持文変形皿。
―”古九谷への変遷”―
★初期伊万里の末期になると、古九谷様式の要素を備え
た作品が出てくる。
口縁に捻りの入った皿や深みのある呉須を用いた作品
がそれである。
これらの作品によって、初期伊万里から古九谷様式・
(藍古九谷)・へと変遷していく様子をうかがうこと
ができる。
◆染付草花文輪花皿・(初期伊万里)。
◆染付椿文皿・(初期伊万里)。
◆染付竹虎文皿・(藍古九谷)。
★年代的にはほとんど違いがないのであるが、口縁
の捻り文の造りも、絵の描き方も、ひとつひとつ
の作業が丁寧におこなわれていたのが分かる。
同時に、このことは、作業が分業化してきている
ことを示しているともいえよう。
●「真贋鑑定」・・・●
**”(寸法・解説)”**
◆「染付吹墨月兎文皿」。
★真作・贋作・比較写真・(表面・裏面・側面)。
―”(真・贋・部分解説)”―
★月の向きはほとんどが下弦で描かれている。
上弦の月の絵として落ち着かないのかもしれな
い。
★器を横から見ても分かるように、本物の器は高
台に向かって厚味を増している。
これが手にした時の重量感の違いになる。
本物の場合には、全体に重いのではなく、中心
に重さがある。
★書かれている文字が・「春白兎」・と・「春白
反兎」・(反は、あるいは友か)・とで違うと
いう指摘もできるが当時の他の作品に・「春白
兎」・と書かれているものがあるので決めてに
はならない。
★裏のつくりはよくできている。
ちょっと見た眼には分かりにくいが、高台内の
彫りの深さを比べてみよう。
本物の方が深いのが深いのがよく分かる。
★裏面にある、釉掛けの時にできる指跡などから
はその違いは分からない。
★吹墨の手法を用いた作品は、古くから日本に好
まれてきました。
のちに出てくる白抜きの手法と同様、周りを藍
地で塗り固めておいて、図柄を白で染抜いてく
っきりと見せるという手法が、日本人好みなの
でしょうか。
藍染の世界から応用された手法だと思わます。
吹墨には、石榴や梅花などよく描かれています
が、なかでもよく眼にするのが、駆け回ってい
る野兎が後ろを振り向いている、この兎文皿で
す。
この手の兎は、耳がすっと立っているのが特徴
です。
また、時代がさかのぼるほど、兎の耳は大きく
描かれているといわれます。
この贋作は、器体のつくりを見る限りでは非常
によくできています。
初期伊万里の特徴をよく捉えています。
問題は絵です。
絵があまりにも貧弱です。
初期の陶工だから絵は下手なものと決めつけて
いるのでしょうか。
確かに陶工が描く絵は決して上手では跡りませ
んが、力強さはあります。
とくに致命的なのは、兎の耳や後ろに勢いがな
いことです。
●「初期伊万里の贋作」・・・●
**”(寸法・解説)”**
★初期伊万里の贋作は、本物が非常に高価になってきて
いるせいでしょうか。
手を替え品を替えというようにさまざまな作品が作ら
れています。
ここで紹介する3点も、近年作られたと思われるもの
です。
それぞれに初期伊万里の特徴をよく研究した上で製作
されていますので、一見騙されます。
長年骨董に接している人は、ひと目見て・「新しいも
のだな」・との疑問を抱くといいます。
それは、長年使い込んできたものが器体に染みつけた
古さと、無理して古色を帯びさせたものとの違いでし
ょう。
最初の印象というものは、意外と正しいものなのです。
しかし、多くの読者にとっては、その疑問を抱けるだ
けの経験はないのです。
したがって、作品の個々についてその違いを覚えてお
くことが必要になります。
★一・器全体が一様に古色を帯びているのではなく、高
台部分や指跡部分だけに古さを感じさせるものが
あります。
こういった作品は一応疑ってください。
普通についた古色は、器体の中まで染み込んでい
ます。
うわべだけ、ある部分だけに付くということなま
ずないでしょう。
★二・染付の色合いに濃淡がなく、線の太さが一定に描
かれている作品にも疑問があります。
初期伊万里の陶工は、ある種の勢いをもって絵を
描いていますので、どうしても色にまだらが出ま
すし、線も太くなったり細くなったりしています。
★三・使い込んでいる作品の場合は、器体全体に自然に
擦り減ってきたような感じがあります。
とくに、高台・(畳付)・は他のもの・(食卓や
畳など)・にいちばん接触する部分です。
高台の擦り減り具合は重要なポイントになります。
★四・初期伊万里にはいろいろな特徴がありますが、そ
の特徴をいったん離れて作品と対峙してください。
初期伊万里の特徴をすべて兼ね備えている作品は
意外に少ないといえるからです。
贋作者は、その特徴をすべて網羅することに一生
懸命になって製作していることも見受けられます。
★以上のようなことが言えますが、真贋を見分けること
は難しいものです。
一番確かな方法はやはり、信頼できる人や店に相談す
ること、ということになるでしょうか。
◆「染付菊蝶文皿」・(同・高台)。
★菊と蝶の配置バランスのよく、色調もよくでき
ている作品。
表面に舞い落ちた鉄粉が浮き出ているのも、初
期伊万里の特徴をよく捉えている。
しかし、呉須が釉薬に溶け込んでいるという感
じがない。
★手にしたときの感触が違う。
初期伊万里の作品は口縁から高台に向かって厚
みが増している。
この贋作の場合には全体に厚みがある。
★釉薬の流れている感じや、高台の感じが上手に
できている。
高台内の砂のついている様子もよく特徴を捉え
ている。
ただし、高台の畳付の汚れに違和感が跡る。
◆「染付鷺文皿」・(同・高台)。
◆「染付鶫文皿」・(同・高台)。
■■『古九谷様式』・・・■■
★緑・紫・黄・赤・藍の五彩をたっぷりと色濃く使い、
創意工夫を凝らして描かれた色絵磁器は、日本人の美
意識を刺激した雅味あふれる世界。
●「古九谷様式」・・・●
―”各部・解説”―
◆「色絵山水文平鉢」・(同・高台)。
―”古九谷様式・解説”―
★略・・・・・。
★古九谷様式は、図柄と作品の状態によって値段が異な
ります。
五寸皿で、数10万円のものもあれば、数100万円
するものもあります。
藍九谷は、七寸皿で、6~70万円以上。
―”古九谷様式・見分けるポイント”―
★緑・紫・黄・赤・藍などの色には、古九谷独自の深み
と重厚感がある。
★器を斜めにすると見える虹彩は、古い色絵磁器に共通
する現象であるが、古九谷様式には顕著に現われてい
るものが多い。
★皿の形状は、初期伊万里に比べて、高台径が大きく、
全体に少し薄作りで、見込みが広くて浅い。
★古九谷様式は、図柄と作品の状態によって値段が異な
ります。
五寸皿で、数10万円のものもあれば、数100万円
するものもあります。
藍九谷は、七寸皿で、6~70万円以上。
★藍古九谷は、深みのある濃い呉須を用いて、力強い筆
致で描かれているのが特徴。
★他・・・・・。
―”古九谷の図案”―
―”藍古九谷”―
★藍古九谷とは、深みのある濃い色調の呉須を用いて描
かれた文様で、山水図や、花鳥、あるいは幾何学文様
を絵画的、写実的に精緻に描いた皿類が多い。
全体的に、図案はおだやかな意匠と描写によるものが
多い。
また、藍古九谷の皿の裏に描かれている文様は大きく
二種類に分けれれる。
ひとつは、高台周りに円圏を巡らしただけのものであ
り、他は、円圏に加えて花唐草文や唐草文を描いてあ
るものである。
いずれもていねいに描かれている。
◆染付鶉文皿。
◆染付虎文皿・(同・高台)。
◆染付牡丹唐草文輪花皿。
◆染付竹文皿。
◆染付桃文深皿。
◆染付面取草花文大壺。
◆染付鳥草花文皿。
◆染付鷺文花弁皿。
◆染付鳥木文徳利。
◆染付花鳥文分胴形大鉢。
―”青手古九谷”―
―”瑠璃釉”―
―”藍古九谷から藍柿右衛門への変遷”―
■■『柿右衛門様式』・・・■■
●「柿右衛門様式」・・・●
―”各部・解説”―
◆「色絵松竹梅八輪花皿」・(同・高台)。
―”柿右衛門様式・解説”―
★略・・・・・。
★色絵磁器の七寸皿で、300万円以上。
藍右衛門は、七寸皿で、6~70万円以上。
―”柿右衛門様式・見分けるポイント”―
★乳白色の素地・(濁し手)・が、色絵を鮮やかに映す。
濁し手では、染付を行わないで上絵を描くために、青
みのない乳白色の素地になるのが特徴。
★藍柿右衛門様式は、呉須を薄めに使っていることとボ
カシを利かしているところが魅力。
★他・・・・・。
―”柿右衛門の白磁”―
―”柿右衛門人形”―
―”藍柿右衛門”―
―”柿右衛門の写し”―
●「真贋鑑定」・・・●
**”(寸法・解説)”**
◆「藍柿右衛門鮎文皿」。
★真作・贋作・比較写真・(表面・裏面・
(銘))。
★柿右衛門様式の出現によって、日本の磁器はほ
ぼ完成の域に達したといえます。
同時代の鍋島様式がどっしりとした風格のある
作品づくりをしていたのとは対照的に、柿右衛
門様式では、繊細さを前面に出した華麗な作品
づくりをしていました。
柿右衛門様式というと、とにかく鮮やかな色遣
いをした色絵磁器に眼がいきがちですが、藍柿
右衛門の華麗さも見逃せません。
柿右衛門様式特有の白い地肌に、上等な透き通
るようなコバルトをふんだんに使って描かれた
、気品のある作品が藍柿右衛門の魅力です。
細部に至るまで気を抜くことなく描かれた線、
濃から淡へと微妙に変化させていくグラデーシ
ョンなどに、作家の技量がみなぎっています。
また、図柄の構図、間の取り方も絶妙です。
この作品は、藍柿右衛門のなかでも名品とされ
ているものです。
二匹の鮎が泳いでいる作品も作品もありますが
、三匹の鮎になることによって、器体の全体に
いっそうの動きが出てきます。
とくに、背鰭の躍動感と、鮎の顔の厳しい表情
が印象的です。
この真贋を見極めるポイントもまさにそこにあ
ります。
非常によくできた贋作ですが、三匹の鮎の構図
と細部の表現の仕方に難があります。
■■『鍋島様式』・・・■■
●「鍋島様式」・・・●
―”各部・解説”―
◆「色絵牡丹青海波文皿」・(同・側面)。
―”鍋島様式・解説”―
★略・・・・。
★色鍋島は珍しいこともあって、七寸皿で、1000万
円以上・(図案によっては3~5000万円以上)。
藍鍋島は色鍋島の約3分の1程度。
―”鍋島様式・見分けるポイント”―
★染付で線描きをして、上絵を付ける。
★葉の先端を裏返したり、葉の主脈と支脈と少し離して
描くのが特徴。
★墨はじきの技法を用いて繊細さを意匠に活かす。
墨はじきは、染色のロウケツ染めと同じ技法で、白抜
きにする部分にあらかじめ墨で画いておいてから、染
付で濃み・(塗り)・素焼きをして墨の部分を焼き飛
ばすことによって、白抜きの文様を描くこと。
鍋島の様式では、青海波文、紗綾形文などによく使わ
れる。
★木製の盃の形をした・「木盃型」・の皿が鍋島の主流。
その大きさも三寸・五寸・七寸・一尺に限られている。
★他・・・・・。
―”鍋島の図案”―
―”藍鍋島”―
―”幕末の鍋島様式”―
―”青磁”―
●「真贋鑑定」・・・●
**”(寸法・解説)”**
◆「色絵花筏文皿」。
★真作・贋作・比較写真・(表面・裏面・側面)。
■■『古伊万里様式・色絵』・・・■■
●『17世紀後半の色絵』・・・●
―”見分ける・ポイント”―
★見込みと絵と縁文様とからなる意匠は輸出用向け。
皿類では見込み・鉢類では内外側面のどちらか一面に
・壺類では外側に主文様となる絵を描き・器の縁や肩
を補助的な文様で飾る意匠。
★型物は・大名や豪商らの別注文に応じて製作された・
国内向け最盛期古伊万里の傑作。
★他・・・・・。
●『18世紀前半の色絵』・・・●
―”見分ける・ポイント”―
★金彩と染付をともなう赤絵糸五彩の色絵磁器を・「金
襴手」・と呼ぶ。
染付の色に負けぬように・赤色や金彩を強く施してい
るのが特徴。
★装飾性を探るために・空間を複雑に描かれた地文様で
埋める。
雷文・花形文・襷文・青海波・亀甲繋文・籠目文など
の幾何学文様を使うことが多い。
★他・・・・・。
●『18世紀後半の色絵』・・・●
―”見分ける・ポイント”―
●『19世紀前半の色絵』・・・●
―”見分ける・ポイント”―
●『大聖寺焼の元禄写し』・・・●
■■『古伊万里様式・染付』・・・■■
◆白い素地に藍の世界。
初期伊万里の初めから日本人が愛し続けてきた器であ
る。
職人は、蕎麦猪口や印判手の図案に心血を注ぎ、花唐
草文はやがてその姿を単純化し微塵唐草文に至る。
さまざまなものが姿を変えて図案として登場するので
ある。
この単色の世界に心遊ばせる日本人好みの意匠。
●『17世紀後半の染付』・・・●
―”見分ける・ポイント”―
★オランダ東インド会社の頭文字VOC名入りの皿が輸
出用として作られる。
★中国の山水画、花鳥画の写しから、牡丹と、唐獅子、
龍と鳳凰、雲と鶴、松竹梅に柴垣、楼閣と人物、宝尽
くしなどの複合文様の意匠を取り入れるようになる。
★高台に描かれている年款は、中国磁器の模倣として、
初期伊万里のころから書かれてきたが、この時代から
きちんとした楷書体で書かれるようになる。
この時代の年款とては・「大明年製」・「成化年製」
・と書かれたものが多い。
他に、角福などもある。
★他・・・・・。
**”輸出用”**
◆染付樹下鷺文皿。
◆染付鷺文皿。
◆染付梅鶯文瓶。
◆染付鳳凰文沈香壺。
◆染付芙蓉手VOC鳳凰文皿。
◆染付鳳凰文皿。
◆染付芙蓉手花卉文皿。
**”国内用”**
◆染付蓋付香炉。
◆染付鳥形香合。
◆染付雲龍宝珠文皿。
◆染付鳳凰四方割唐花文皿。
◆染付墨はじき亀甲つなぎ文皿。
◆染付鷺文八角向付。
◆染付牡丹文皿。
◆白磁桔梗型七角向付。
●『18世紀前半の染付』・・・●
―”見分ける・ポイント”―
★花唐草、蛸唐草などの連続文様のひとつひとつが、き
っちりていねいに描かれている。
★文様の染付で縁取りしているのは、時代が古いことを
示す・(ていねいな仕事をしていることの証)。
★見込み周りに渦唐草が描かれるようになるのは、元禄
期・(1688~1704)・末以降。
元禄末期に、渦唐草が二重に正確な筆致で描かれてい
る・「二重渦唐草」・からはじまったと思われる。
★他・・・。
◆染付楼閣文皿。
◆染付桜文向付。
◆染付柳下鷺文皿・(同高台・裏銘)。
◆染付青磁吹墨鷺文深鉢・(同高台)。
◆染付芙蓉手渦雲牡丹文皿。
◆染付草花文深皿・(同高台・裏銘)。
◆芙蓉手花卉花唐草文皿・(同高台・裏銘)。
●『18世紀後半の染付』・・・●
―”見分ける・ポイント”―
★天明期に。乾隆様式と一緒に流入してきたと思われる
明るい茄子紺の染付が出てくる・(浮世絵で使われて
いる藍と同じ顔料)。
★布の藍染の手法を取り入れた、染付を白く抜いた染抜
き・(白抜き)・の技法の出現。
★花唐草、牡丹花唐草文様などでは、花を描かずに、葉
や蔓だけを描くようになる。
萩・(夢)・唐草や微塵唐草文様などの花のない唐草
文が出てくるのはこの時代。
★他・・・・・。
◆染抜銹釉鷺花文皿。
◆染抜貝尽し文鉢。
◆染抜鷺文八角皿。
◆染抜南蛮人蓋物。
◆染付アラビア風文字皿。
◆染付唐子相撲文向付。
◆染付花宝窓絵椿八角皿。
◆染付桃文三脚鉢。
◆染付観世流水文蓋物。
◆他・・・・・。
●『19世紀前半の染付』・・・●
―”見分ける・ポイント”―
★微塵唐草や花のない唐草が、さらに増え、描き方もラ
フになってくる。
★陽刻文で地図の輪郭を取り、染付で国名や国の形を描
き、海は青海波文、天と地には鶴が舞っている。
万国地図や日本地図の大皿がたくさん作られた。
★天保期よりオランダ貿易が復興する。
コンプラ瓶はその代表的商品。
また、南蛮人を描いた製品も多い。
★他・・・・・。
◆染付日本地図角皿。
◆染付よろけ縞文皿。
◆染付線描花鳥龍文角皿。
◆染付コンプラ瓶・(2)。
◆染付海老蔵皿。
◆染付恵比寿大黒文向付。
◆染付微塵文鉄奬茶碗。
●『見込周りの文様』・・・●
★見込み部分全体を使って松竹梅の図案を描くのは、柿
右衛門様式のひとつの特徴であったが、見込み部分に
環状の松竹梅の文様を連続して描くようになるのは十
八世紀前半からである。
同様に、かつては、図案の周辺部分に埋め草的に描か
れていた牡丹唐草や花唐草・蛸唐草どが、図案のメイ
ン・テーマとして扱われるようになったのもこの時代
からである。
いずれも、今の時代まで続く、日本人好みの文様とい
えよう。
しかもこの時代の作品は、ひとつひとつの図案がてい
ねいに描かれている。
―”見込周りの文様”―
★見込み周囲に渦唐草や半花菱文、波頭文が描かれるよ
うになるのは、元禄期の末の頃から、当初は、渦唐草
が二重に描かれていた。
二重が一重になり、ていねいに描かれていた文様がし
だいにくずれていくのは、他の点とは共通している。
見込みの周りや口縁に描かれているこれらの文様から
も、時代を判別することができる。
十八世紀前期にはかなりていねいに描かれていた文様
も、寛政期・(1789~1810 )・には、かなり
粗くなる。
十九世紀に入ると渦唐草文はほとんど見られなくなる。
雑に描かれた半花菱文・波頭文は残る。
幕末・明治期の大聖寺の古伊万里の写しは、十八世紀
前半の作品をモデルにしたものが多いが、そこに描か
れている渦唐草文は粗雑で、それだけで古伊万里様式
とは見分けがつく。
**”渦唐草文”**
◆18世紀前期の渦唐草文。
◆18世紀中期の渦唐草文。
◆18世紀後期の渦唐草文。
◆19世紀の渦唐草文。
**”半花菱文”**
◆18世紀中期の半花菱文。
◆19世紀の半花菱文。
**”波頭文”**
◆元禄の波頭文。
◆18世紀前期の波頭文。
◆18世紀中期の波頭文。
◆18世紀後期の波頭文。
◆19世紀の波頭文。
◆染付牡丹唐草文輪花皿。
◆染付氷裂文蓋物。
◆染付牡丹菊花唐草文大皿。
◆染付花唐草四方向付。
◆染付花唐草文酒次。
◆染付花唐草文向付。
●『印判手』・・・●
●『蕎麦猪口』・・・●
★十八世紀になって、食器類がそれぞれの用途に応じて
作られるようになりました。
その結果・いわゆる蕎麦猪口が生まれたのです。
生掛けで、高台があり、上げ底で、やや重く作られて
いる蕎麦猪口だから、初期伊万里のものだとしている
のは誤りです。
これらの猪口は、元禄・享保期・(1688~173
6)・になってから作られたものがほとんどです。
また、このころに作られた猪口に、印判手の蕎麦猪口
があります・(82ページ参照)。
蕎麦猪口は、その名の通り蕎麦を食べるときに使われ
ていたのかというとそうではありません。
江戸時代には向付として使われていたようです。
ちなみに、猪口とは酒を飲むときの酒器、刺身や酢の
物を盛る小鉢という意味です。
筒が細くて底の深いものを・「のぞき猪口」・と呼ん
でいます。
蕎麦猪口は、十八世紀中どろから、大量生産されるよ
うになり、有田以外の地域でも生産するようになりま
した。
一般に・「ころ茶碗」・と呼ばれているものは波佐見
で作られていた、いわゆる・「くらわんか」・です。
蕎麦猪口の形は単純ですが、その文様の数たるや無数
です。
数千種類とも、数万種類あるともいわれています。
磁気のなかでも安価な蕎麦猪口という世界に、職人は
デザインの粋を競ったのかも知れません。
まさに蕎麦猪口は、文様の百花繚乱の舞台です。
ここでは、蕎麦猪口の時代による見分け方と、文様の
種類をジャンル分けして数例あげてみました。
―”初期伊万里の猪口”―
★これらの猪口は、煎茶碗として使われていた。
―”18世紀前半の蕎麦猪口”―
★高台があり、上げ底で、やや重い作りの猪口が多い。
―”18世紀後半の蕎麦猪口”―
★基本的には図案から時代を判断することが多い。
この時代の特徴的な図案としては、捻り文・算木文
・霊芝文・暦文・亀甲文・祥瑞文・芭蕉文・双魚文
・唐子文・唐獅子文・赤壁文・寒山拾得文・二十四
孝に題材を取った文・仙人文・南蛮人文などが多い。
―”18世紀後半の蕎麦猪口”―
―”文様にみる・蕎麦猪口・あれこれ”―
◆動物文様。
◆人物文様。
◆おめでたい文様。
◆草花文様。
◆連続文様。
◆山水図文様。
●『唐草文』・・・●
―”17世紀末期の・「蛸唐草文」”―
★当時の職人の心意気が表れているのか、描き出しの
ところに枝葉がたくさん描かれており、ていねいな
仕事ぶりが見て取れる。
時代が下がるにしたがって、描き出しの部分の枝葉
が省略されるようになっていく。
―”18世紀前期の・「蛸唐草文」”―
★同じ蛸唐草文でも、見込み面にテイマとなる図案を
置いたり、連続文の中に割絵や窓絵を配することに
よって、さまざまな変化をつけることができる。
そんなヴァリエーションを楽しめるのも、蛸唐草花
唐草の効用か。
―”18世紀中期の・「蛸唐草文」”―
★さまざまな形をした作品の図案として蛸唐草文が用
いられるようになってきた。
唐草文は、どのような器形にも対応できる図案であ
ると同時に、日本人の好みにあった文様といえよう。
―”18世紀後期の・「蛸唐草文」”―
★複雑に文様が描かれているように見えるが、この時
代になると蛸唐草文の描き方は一段とになってくる。
―”19世紀の・「蛸唐草文」”―
★窓絵として置かれた図案の周りを、蛸唐草文が線と
点だけで描かれている。
一見、非常に細かく、ていねいに描かれているよう
に見えるが、よく見るとかなり雑である。
―”逆蛸唐草文”―
★蛸唐草文に用いられている染抜きのことろを、特に
逆蛸唐草文と呼ぶ。
―”萩唐草文”―
―”微塵唐草文”―
―”花唐草文”―
★蛸唐草と同様に、連続文様として日本人に根強く愛
される図版に、花唐草文がある。
蛸の足を連想させる蛸唐草文とは違って、蔓草がか
らみ合っている様子を図案化した花唐草は、上品な
感じがして、人気も高い。
花唐草文も初めは、蔓草の中に花びらをきちんと描
いていたが、時代が経るにしたがって描き方が雑に
なり、簡略化されてきて、花そのものも省略されて
しまう。
この花の省略されてしまった蔓草だけの文様を、萩
唐草文とか、夢唐草文という。
さらに、蔓草そのものが省略され、まるで細かい塵
のような図案になっていく。
このような文様のことを、特に、微塵唐草文と呼ん
でいる。
―”17世紀末期の・「花唐草文」”―
―”18世紀前半の・「花唐草文」”―
●「真贋鑑定」・・・●
**”(寸法・解説)”**
◆「染付日本地図文皿」。
★真作・贋作・比較写真・(表面・裏面)。
★天保期のころは、日本国内の交通網も整備され
、一方で、西欧諸国が貿易を求めて日本近海ま
で来航していたことなどが相まって、日本とい
う国を意識せざるを得なかった時代もありまし
た。
そんな時代状況を反映して、世界地図・日本地
図・東海道五十三次図などが、皿の図案として
描かれるようになりました。
陽刻文で国の輪郭を取り、染付で国の形や国名
を書き入れ、海を青海波文であしらい、天と地
には鶴が舞っているというのが基本です。
また、皿の大きさには大小さまざまあり、丸皿
だけでなく、各皿も造られました。
その点、この贋作は原則をよく踏まえているの
ですが、青海波文の描き方が雑であること、鶴
の絵がおかしいなど疑問が生じます。
原則にこだわりすぎた結果なのかも知れません。
◆「染付芙蓉手VOC鳳凰文皿」。
★真作・贋作・比較写真・(表面・裏面)。
★17世紀後半は、ヨーロッパ向け輸出用磁器の
生産で有田がもっとも賑わっていた時期です。
その象徴的製品が、このVOC名の入った皿で
す。
VOCとは、オランダ東インド会社・
(Vereenighde Oost Indische C
ompagnie)・の頭文字を図案化したも
のです。
当時、相当数の製品がヨーロッパに輸出されて
いますが、それだけに骨董市どで贋作もよく見
かけます。
贋作は、見込み部分に描かれた鳥に全く力量感
がありません。
全体の主題であるといった感じがないのです。
本物は、全体に溶け込んでいます。
また、染付の色にも違いが見られます。
●『直し』・・・●
●『キズ』・・・●
―”今泉今右衛門工房に見る”―
■■『鍋島の製作工程』・・・■■
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
■入力のミスはご容赦下さい。
■他の出品も・是非・御覧下さい。
■商品詳細文の転用は堅くお断り致します。
■■入札案内・・・■■
●状態はすべて点検済ですが
●見落し等が無いとは言えません。
●見解の相違も御座います。
●御了承・御理解の上・入札下さい。
■■支払詳細■■
●かんたん決済。
■■送料の案内■■
●185円。
●クリックポスト。
・(日本郵便)。
・(1回1落札)。
●簡易包装。
・(包装指定は別途料金)。
●落札金額に関わらず同一の包装と
●させて頂きます。
■■注意■■
●質問は必ず事前にお願い致します。
●落札後のクレームはお受けできません。
●落札日より7日以内に必ず決算下さい。
●7日以内に振込み確認出来ない場合は落札者都合
●のキャンセルとして処理させて頂きます。
●取り置の場合でも、最初の落札日より7日以内に必
●ず決済下さい。
●いかなる場合でも決済後に・一度発送致します。
■■要注意■■
●入札の取消はいかなる場合でも不可能です
●質問欄での取消依頼もお受けできません。
●落札後は取引ナビにて詳細を連絡させて頂きます。
●電話での連絡はお受けできません。
●上記事項を充分に御理解の上での入札とさせてき頂
●ます。
■商品詳細文の転用・盗用は堅くお断り致します・!
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