約30年間にわたってミラノ大聖堂の楽長(maestro di cappella)を務めながらも、現在ではほとんど知られていないフランドル出身の作曲家ヘルマン・マティアス・ヴェレコール[c.1500-c.1574]の現存する6つモテットを中心に、ヴェルコールの前任としてミラノ大聖堂の楽長を務めていたフランキヌス・ガッフリウス[1451-1522]や、ミラノで活躍したネーデルラント出身のガスパル・ファン・ヴェールベケ[c.1445-c.1516]、大半をイタリアで過ごしたフランス・フランドルのドミニク・フィノ[c.1510-c.1556]などがミラノ大聖堂のために書いた作品を、ミラノ図書館の資料から再興するという意義深いプログラム。ジョスカン・デ・プレとガッフリウスの作品を除き、すべて世界初録音。(輸入元情報)