'89年の「リメンバー」がR&Bチャート1位。当時、下り坂のハッシュは金脈を掘り起こすべく会心のバックトラックを'91年に用意する。ハッシュがプロデューサーに送り込んだのが、ポール・ローレンス(4曲)とバリー・J・イーストモンド(2曲)のヒットメーカー。いずれもフレディ・ジャクソンのプロデューサーであり、濃厚なスロー・バラード中心の全10曲だ。ヴォーカルは1stアルバムのテディペン風から、フレディに寄せたような歌いまわしに聞こえる。これはプロデューサーの影響だろう。ポールの手掛けたタイトルトラック"Can't Wait To Get You Home"(R&B最高位12位)などは眉唾の出来だ。
無視できないのは、マーヴィン・ゲイのトラック3"Sexual Healing"とテディ・ペンダーグラスのトラック7"Come Go with Me"のカバーで、'80年代は誰もが憧れつつ、敬意をはらい、カバーしなかった"Sexual Healing"が満を持して登場。マーヴィン信奉者のポール・ローレンスがテンポを上げたバックトラックを見事に作り上げた。個人的に、マーヴィンのテイクより好き。軽快なリズムが心地良い。"Come Go with Me"も歌いこんでいるなーと思わせるヴォーカルが素敵で、Kenni Hairstonのプロデュースも光る。
Dwayne Ladd、プロデュースのジャージーなベースがカッコイイ、トラック2"Come As You Are"、Jon Lundy&Greg Wareなるプロデュース・チームのニュー・ジャック・スィング風のトラック10"Doin' it"も絶品です。
Can't Wait to Get You Home
'89年の「リメンバー」がR&Bチャート1位。当時、下り坂のハッシュは金脈を掘り起こすべく会心のバックトラックを'91年に用意する。ハッシュがプロデューサーに送り込んだのが、ポール・ローレンス(4曲)とバリー・J・イーストモンド(2曲)のヒットメーカー。いずれもフレディ・ジャクソンのプロデューサーであり、濃厚なスロー・バラード中心の全10曲だ。ヴォーカルは1stアルバムのテディペン風から、フレディに寄せたような歌いまわしに聞こえる。これはプロデューサーの影響だろう。ポールの手掛けたタイトルトラック"Can't Wait To Get You Home"(R&B最高位12位)などは眉唾の出来だ。
無視できないのは、マーヴィン・ゲイのトラック3"Sexual Healing"とテディ・ペンダーグラスのトラック7"Come Go with Me"のカバーで、'80年代は誰もが憧れつつ、敬意をはらい、カバーしなかった"Sexual Healing"が満を持して登場。マーヴィン信奉者のポール・ローレンスがテンポを上げたバックトラックを見事に作り上げた。個人的に、マーヴィンのテイクより好き。軽快なリズムが心地良い。"Come Go with Me"も歌いこんでいるなーと思わせるヴォーカルが素敵で、Kenni Hairstonのプロデュースも光る。
Dwayne Ladd、プロデュースのジャージーなベースがカッコイイ、トラック2"Come As You Are"、Jon Lundy&Greg Wareなるプロデュース・チームのニュー・ジャック・スィング風のトラック10"Doin' it"も絶品です。