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高橋由太★作ってあげたい小江戸ごはん１・２★ 角川文庫
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「たぬき食堂、はじめました！」 令和元年 １１月 文庫初版
「まんぷくトマトスープと親子の朝ごはん」 令和２年 ５月 文庫初版
定価 各巻 ６００円＋税 ２５１頁、２４９頁
＜１＞ 大地は、料理学校を出て、一流料理店で働いていたがある事情があってそこを辞め、次の仕事を探していた。そんなとき定食屋をしていた親父が倒れて入院。父とは確執があったが、店を潰すのもなんとなく一人で店を開ける。母は大地が小学生の頃亡くなっている。場所は、埼玉県の川越、小江戸とも呼ばれ古い蔵作りの町並みや、菓子屋横町、神社仏閣が並ぶ観光地。駅からは少し遠いが、氷川神社のすぐそばで町内会の人は皆知り合い。大地の出す西洋料理は評判がよくなく、このまま赤字画続けば店を閉めるしかないと思っていた。父の入院先の側の”たぬき山公園”で、たぬきの像に両手を合わせてから家に帰ったのだが、翌日現れたのは、ちょっと天然な美少女。店で働かせてほしいという。押し切られて住み込みで働いてもらう。食べるの大好き、世間知らずかと思えば、江戸の料理なんかのことはよく知っている。あれ、もしかして”ぽんぽこ”。大地は商店街の人の悩み事を解決したり、料理を作ったり。食べ物も美味しそうだが、川越の町が懐かしい。「霜降月の淡雪 つんつん玉子」「六出花の朝 つるつる豆腐」「探梅行 ほっこり山おやつ」「梅擬 じゃない尽くし」「寒卵 おもいで厚焼き玉子」
＜２＞ 川越の町を舞台にした定食屋の物語。「節東風 まんぷくトマトスープ」朝定食を工夫したのだが、人の入りはいまいち。そんな時昔勤めていた洋食屋の店主がやってくる。新しい味が工夫できるのか。「桜湯 ごまねぎポン酢」TVで有名なタレントがやってくる、子役時代に母親と食べた唐揚げを食べたい。亡くなった母の重い。「春祭 びっくり焼きおにぎり」娘が離婚した妻のもとに行くのかもしれない。思い出つくりにと中三の娘の学園祭に屋台を出すことにしたのだが、その手伝いを頼まれた大地。たまき（”たぬき”じゃないよ）のコミュニケーション力で人集めは成功。でもこの落ちは、娘の父親は怒るよな。「祝言 えんむすびのサツマイモ」大地の中学生時代の初恋の相手の結婚式後の食事会を依頼される。”栗よりうまい十三里”は江戸から十三里離れたさつまいもの名産地川越を表す。「櫂餅 ぼた餅とおはぎ」たまの定休日、墓参りでのピクニック。。実は学生時代、氷川神社のそばにある高校に通っていて、部活動は”郷土部”、顧問の先生の顔で、資料館や喜多院なども無料で入り、菓子屋横丁や神社仏閣も随分いった。名前の出てくるところが懐かしい場所も多いが、当時は有名でなかったところも多い。でもその街並みの名前が出てくると懐かしい。
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個人の蔵書なので、すべて一読はしています。すべて自分で読むために購入した本です。
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