◎野遊３ 幻の辰砂初期伊万里陶片C 輪線文徳利陶片 江戸時代初期 1640～50年 広瀬山窯跡 釉裏紅 陶片 初期伊万里 古唐津
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◎野遊３ 幻の辰砂初期伊万里陶片C 輪線文徳利陶片 江戸時代初期 1640～50年 広瀬山窯跡 釉裏紅 陶片 初期伊万里 古唐津
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説 明 佐賀県有田町広瀬山窯跡出土の初期伊万里辰砂の陶片です。類品が図録「国内出土の肥前陶磁(九州陶磁文化館)」
P12(画像参照)、「初期伊万里の陶片鑑賞(創樹社美術出版)」に掲載されています。
九陶図録の陶片は青森県弘前城跡出土品で、これに拠って初期伊万里辰砂徳利が当時流通しており
これらの陶片が偽物ではなく江戸時代初期のものであることが明白です。
安定した赤色の発色を得ることが大変困難な辰砂を何故にこの窯ではこんなに執着したのか？
草創期からいきなり祥瑞写しなど高級茶陶を製造したことと併せて初期伊万里の謎のひとつです。
広瀬山窯のみで焼かれ発掘調査前に盗掘され尽くしてしまった為具体的な状況が不明のままの神秘性と
不安定な発色故の霊妙な釉色がたまらない魅力です。本品は茶色がかった釉色が鉄絵の様ですが過去に見た
類品が全て辰砂であることからそう判断しました。輪線文デザインの製品が多いことも初期伊万里の謎です。
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