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徳力牧之助作品/表紙の文字は富本憲吉・原田康子・新開寛山・水内杏平/徳力四兄弟の活躍の背景には常にお互いの刺激があったと言えるだろう
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昭和63年 二重箱 富本憲吉に師事 表紙の文字はは富本憲吉 ゆうメール・レターパック規格外 80サイズ 部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。
徳力家とその四兄弟
徳力家の家系をたどると、三好長慶で有名な四国の三好家にいきつく。古来より、門徒 として西本願寺と深い関わりを持って来た。徳力の姓は、今をさかのぼる約四百年前、先 祖が西本願寺と信長の争い「鷺森の戦」で戦死した功にむくい、同寺より賜った。経典に ある「徳力本願」に由来する。
初代善章は画に秀で、時の顯如上人の肖像を描いたことを契機に、西本願寺における絵に関する仕事を手がけるようになる。これを継いだ二代善宗より、新たに設けられた絵所という役職を預かる。以来、代々出仕し、仏画や襖絵に始まる一切の絵の仕事を、一手に ひきうけて来た。なかでも、本堂の八幅絵伝や飛雲閣の襖絵など、多くの優れた作品を残 す三代善雪は、広く世に知られる。
この由緒ある旧家に生まれた牧之助。上の三人の兄もまた、独自の分野でそれぞれの芸 術的才能を開花させた。十二代を継ぐ長男・富吉郎は、最初は日本画家、のちに版画家として活躍。勲四等瑞宝章、京都府文化功労者賞、京都市文化功労者賞、西本願寺名誉総裁賞を授けられる。次男・彦之助は、プラスチック芸術の道にすすみ、建築物やステンド・グラスを手がける。また、金唐革の作品も創作。三男の孫三郎は陶芸家。富本憲吉師らと新匠工芸会を創立するなど、牧之助の一歩先を歩いて来た。京都市文化功労者賞を受賞。 徳力四兄弟の活躍の背景には、常にお互いの刺激があったと言えるだろう。
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