85年の映画『グーニーズ』のサントラに提供されたルーサー・ヴァンドロスの晴れやかなダンス・ナンバー「She's So Good To Me」からアルバムはスタート。
ケニ・バーク「Risin' To The Top」(82年の3rdアルバム『Changes』収録)は催眠ベース・ラインに眩惑される黄金メロウ・グルーヴ。エレガントにステップを踏むキーボード・リフは、ピート・ロック&C.L.スムーズ「Take You There」やO.C.「Born To Live」といった90年代前半のヒップホップ・クラシックをメロウに輝かせた。
メイズ「Joy And Pain」は81年のライヴ盤『Live In New Orleans』から。リズム・ボックスにギターとキーボードが滑らかに絡む極上スムーヴ。レオズ・サンシップ「Give Me The Sunshine」(78年の『We Need Each Other』収録)は妖しげなムードで揺らめく官能メロウ・グルーヴ。
ビリー・グリフィン「Hold Me Tighter In The Rain」(82年のアルバム『Be With Me』収録)は、シンセ・ベースとパーカッションの質感が濡れたムードを醸すレイニー・メロウ・ソウル。
アーニーズ・ラヴ「I'm Out Of Your Life」は、UKのソウル・ヴォーカル・グループ、デレゲーションの「I Figure I'm Out Of Your Life」(82年のアルバム『Deuces High』収録)のカバーで、83年のシングル曲。煌めきのモダン・ソウル・ダンサーで、実に心地よい。
ハイ・グロス「You'll Never Know」(82年のアルバム『Hi-Gloss』収録)は、どこか歌謡曲チックな哀愁メロウ・ソウル。ボビー・コールドウェル「What You Won't Do For Love」(78年のデビュー作『Bobby Caldwell』収録)も愁いを帯びた黄昏メロウなシティ・ソウル・クラシック。ホントこの曲堪らなく好きだ。
アル・ジョンソンの80年の2ndアルバム『Back For More』に収録された「I'm Back For More」は、レオズ・サンシップの曲のカバーだが、アルはジーン・カーンをデュエット・パートナーに迎え、シャレた都会派モダン・ソウルに仕立てている。
ジェニー・レイノルズ「The Fruit Song」(76年の1stアルバム『Cherries, Bananas & Other Fine Things』収録)は、トロピカル・ムードのグルーヴィーなメロウ・ソウル名曲で、ブーツィー・コリンズ、バーニー・ウォーレル、ゲイリー・シャイダー、コーデル "ブギー" モッソン、グレン・ゴインズといったPファンク一派が全面的にバックアップしている。
ラストのロウレル(a.k.a. ロウレル・サイモン)「Mellow Mellow Right On」(79年の『Lowrell』収録)は循環する催眠ベース・ラインに軽やかなギターが絡み、豪奢なストリングスが織りなすメロメロメロウな酩酊グルーヴに耽溺。