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千家の茶の展がり/宗全・不白・宗達/定価19000円/不審庵・今日庵両千家より派生した不白・宗達の千家の流れの中で侘び茶の変容を検証
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1995年 255ページ 定価19000円 部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。
茶道史の中でも一際光芒を放つ一角に宗全・不白・宗達の連環がある。本書は不審庵・今日庵両千家より派生した不白、宗達の千家の流れに於て侘び茶がどのように変容したかを検証する。江戸千家の月釜、道具、茶室の図版多数。
刊行にあたって
一隅を照らすという句を奉じていえば、茶道史の清き流れの中に、すでに積み重ねられてきた研究成果を展望する時 ひときわ光芒を放つある一点に視線が集中してくる。その光源の依拠する所を探索することによって、茶の湯研究に新たな 局面を開拓できるのではないかという思いが深い。
その一角を形成するのは、久田宗全・川上不白・速水宗達の三宗匠による連環である。宗全は千宗旦の外孫であり、その 子息は不審庵に入って覚々斎となる。不白の恩師如心斎はその嫡子であり、宗達を掬育した一燈宗室は第三子、出でて宗旦
はらから
の今日庵を襲いだ。如心、一燈の同胞は完全の令孫にあたる。
平成七年九月一日
この書『千家の茶の展がり』は、不審庵・今日庵両千家より派生した不白、宗達の千家の流れに於て、侘び茶がどのよう に変容したかを検証するものである。両千家の外周領域を明確にすることの意義を問いたい。また本書は、研究者による机 上の空論ではなく、実際者の行動、言論を伴うものであり、茶の湯を立体化し、その多面性の中から本質の把握に努めよう とした。然して、今後の茶の湯研究の方向を模索したいと願うものである。
ご参加頂いた久田宗也、速水宗樂、長野裕、川上康雄、井川健司の諸氏に深甚の謝意を表し、厚くお礼申し上げます。
編集委員
川上宗雪
竹?順
田勝久
中村利則
則久一雪
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