西村賢太３作品セット （やまいだれ）の歌 瓦礫の死角 人もいない春 美品 送料無料
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「（やまいだれ）の歌」
「瓦礫の死角」
「人もいない春」
３冊ともキズ、汚れ、折れ、変色、
見開き痕等は見えず、
一見、非常にキレイに
見えるかもしれません。
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【商品概要】
① （やまいだれ）の歌
新潮文庫、
令和５年４刷、帯付き。
北町貫多前史
父親が性犯罪を犯し、両親は離婚。
家業を畳んで夜逃げ。
北町貫多少年は、やがて不登校となり、
酒をみ、煙草を吸い、
母親にも姉にも暴力をふるい、
高校に進学することなく、
社会に放り込まれる。
あるとき母親から
なけなしの10万円を得、
家を飛び出すも、
日雇い仕事のその日暮らし。
家賃を踏み倒し、
夜逃げを繰り返す……。
北町貫多19歳の青春
ふと気づけば
20歳も目前に迫っていた。
貫多は、心機一転、
横浜桜木町界隈に居を移す。
中卒の条件では
なかなか仕事は見つからぬが、
なんとか引き寄せた
造園業者の手伝いアルバイト。
週払いで生活のリズムが
できてきた矢先だった。
事務のアルバイトとして
貫多と同い年の女の子がやってきた。
寝酒と読書と自慰の他に
特に楽しみのなかった貫多に
心を震わせる存在が現れたのだった。
田中英光との出会い
ある小説の中に「田中英光」という
作家の名前が出てきた。
来歴が描かれ、ひどく惹かれた。
一念発起、古書店で
全集の端本を手に入れる。
読んでみたところ、見事にはまった。
これまで、横溝正史や高木彬光、
江戸川乱歩などの探偵小説や推理小説を
中心に読んでいて、
純文学などという澄ましたジャンルは
毛嫌いしていたのだが、
田中英光という作家の、
凶暴と繊細の同居する書きっぷりに
見事にはまった。
北町貫多、
油井佐由加にコクれるか
貫多の新しい事務バイト
佐由加への想いはみるみる上昇し、
はち切れんばかりに膨らむ。
貫多自身の見立てでは、
脈は大いにあると感じている。
仕事帰りに若手で呑みに行った時は、
あれこれ想いを秘めて出席し、
距離を近づけるべく、
二軒目を主張したものの、
一軒で散会した。
仕事納めの日は、職場で忘年会となる。
そこで貫太は佐由加へ
想いを告げようと決意するのだが……。
著者はじめての幻の傑作長編、
ついに文庫化!
② 瓦礫の死角
講談社文庫、
2022年初版、帯付き。
父親の性犯罪によって瓦解した家族。
その出所が迫り復讐を恐れる母。
消息不明の姉。
17歳・無職の貫多は……。
傑作「私小説」4篇。
性犯罪による父親の逮捕を機に
瓦解した家族。
出所後の復讐に怯える母親。
家出し、消息不明の姉。
罪なき罰を背負わされた北町貫多は
17歳、無職。
犯罪加害者家族が一度解体し、
瓦礫の中から再出発を始めていたとき、
入所から7年の歳月を経て
その罪の張本人である父親が
刑期を終えようとしていた。──
表題作と“不”連作の私小説
「病院裏に埋める」、
〈芝公園六角堂跡シリーズ〉の一篇
「四冊目の『根津権現裏』」、
“変化球的私小説”である
「崩折れるにはままだ早い」の
全四篇を収録。
③ 人もいない春
角川文庫、
平成24年初版、帯なし。
北町貫多の青春――
芥川賞受賞作
『苦役列車』へと連なる私小説集
小さいころから執念深く、
生来の根がまるで歪み根性に
できている北町貫多。
中卒で家を飛びだして以来、
流転の日々を送る貫多は、
長い年月を経てても人と
うまく付き合うことができない。
アルバイト先の上司や
そこで出会った大学生、
一方的に見初めたウエイトレス、
そして唯一同棲をした秋恵……。
一時の交情を覆し、
自ら関係破壊を繰り返す貫多の孤独。
芥川賞受賞作『苦役列車』へと連なる
破滅型私小説集、
待望の文庫化。