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小型出力管‘71Aを使ったシングルアンプで、初段をSRPP回路とした二段構成となっています。 ‘71Aのアンプは‘45とともに、好きなアンプのひとつです。出力は‘45の半分程度で、‘42の三結シングルアンプとほぼ同様です。このアンプは、基本的にはいつも作っている‘45シングルアンプと同様な回路ですが、フィラメントを直流点火とし、小音量でもハムノイズが気にならないようにしました。SPは8Ω負荷で配線してありますが、配線の変更により、4~16Ωのいずれかに対応します。 このアンプの音質は、‘45の音を厚くしたような感じで、小出力でもしっかりした音が出ます。小型の出力トランスを使っていますが、プレート電流が‘45の3分の2程度でOPTへの負担が軽いため、高低域とも十分出ています。高能率スピーカーでなくても不足は感じないと思われますが、出力1W程度のアンプですので、音量や音圧を必要とするような音源では物足らないかも知れません。 外観は、30cm×20cm×4cmのシャーシに化粧パネルを重ねました。 出力管は、RCAの刻印球と赤プリント球です。内部の電極の形状は同じで、プリント球にはロットが刻印されており、同じ工場で比較的近い時期に製造されたものと思われます。使用歴がありますが動作は良好で電流等はよく揃っています。出力段は、標準的な自己バイアス回路です。初段管は、GEのニッケルプレート管の6SL7GTを使用しました。回路は高域特性のよいSRPP回路として、負帰還はかけていません。整流管はラジオブランドですが比較的初期のGE‘80です。 トランス類はすべて、旧ノグチ製の新品を使用しました。入力回路の配線はWEの単芯線を使用し、バイパス用電解コンデンサーには、スプラーグ製やオーディオ用の電解コンデンサーを使用し、カップリングコンデンサーには音抜けのよいスプラーグオレンジドロップを使用しました。 新たに製作したアンプですが、新品や使用暦のある部品を使って組んでありますことを御承知ください。なお、写真にはありませんが、3Pの電源コードおよび回路図が付属します。 発送は、宅急便またはゆうパック(いずれも営業所持込)を予定しています。 なお、転売を目的とした入札はご遠慮ください。 |