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名家賀状百選/限定1000部/南江治郎/定価8000円/大正10年頃から昭和45年まで約50年間にわたって先輩ならびに友人諸氏から私におくられた
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昭和45年160ｐ 部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。
序
ここに集録した年賀状は、大正十年(一九二一)頃から、今年の昭和四十五 年(一九七〇)まで、約五十年間にわたって、先輩ならびに友人諸氏から私に おくられたものである。その年齢層は文久三年(一八六三)に生まれられた徳 富蘇峯先生から数えると百年を越え、明治、大正、昭和の三代にわたっている。 その長い年月のうちには、自然、散失してしまったものも少なくないが、 こに撰したものは、それこそ、そのとうとうたる流れのなかから、幸いにも掬 いあげて秘蔵してきた、粒よりの砂金にもひとしいものである。
一期一会ということばがあるが、一期(いちご)は一生、一会(いちえ)は 一回こっきりという意味で、それゆえにたがいに真心をもってつくすようにと いましめた、千利休の茶道の心得である。ところが、一期一会どころか、毎年 新しい元旦を迎えるたびごとに、つねひごろ、尊敬してやまないかたがたや、 同じ道にこころざす友だちから、こんなに心のこもった賀状が寄せられてきた かと思うと、それだけでも私の一生は、実にめぐまれた、ゆたかな、生甲斐に みちたものだった、と、今更のように、有難い思いがするのである。
ここにあげた年賀状のうちには、既に今は亡きかたのものも少なくない。従 って、
元旦は冥途の旅の一里塚
めでたくもありめでたくもなし
と詠んだ歌のこころが、哀惜のなかに感慨ぶかく思い起こされるのである
が、それは一面、煩悩にとらわれない無地(むろじ)の
お探しの方、お好きな方いかがでしょうか。
中古品ですので傷・黄ばみ・破れ・折れ等経年の汚れはあります。外箱小傷、小汚れ。ページややしみ。ご理解の上、ご入札ください。もちろん読む分には問題ありません。270782ｋ
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