それぞれ2曲ずつ収録されたのはチャック・ベリーとマディ・ウォーターズ。C・ベリーは「アラウンド&アラウンド」、「キャロル」で、共にストーンズにとって重要なナンバーM・ウォーターズは、初期ストーンズのイメージを決定づけた「恋をしようよ」とブライアンのスライド・ギターに影響を与えた「I Can't Be Satisfied」を収録。他には、ジミ・ヘンの初録音でもあるドン・コヴェイの「マーシー・マーシー」ドラムは伝説のセッション・マン、バーナード・パーディだ。7歳にして教会で説教を行った早熟の天才、ソロモン・バークは、「Everybody Needs Somebody To Love」が、M・ジャガーの♪I Need You, You, Youと客席の女の子を指差すパフォーマンスを生み出す重要曲。
サム・クックのレーベルから、デビューしたボビー・ウーマックの「It's All Over Now」モータウンの顔、マーヴィン・ゲイの「Can I Get a Witness」。ストーンズがカバーした事で誰もが知ることになったアーマ・トーマスの「Time Is On My Side」。ザ・テンプテーションズは「My Girl」、オーティス・レディングの「Pain In My Heart」の名唱。ハウリン・ウルフの「Little Red Rooster」はストーンズ・ファンならば知らない人はいない淫靡なブルース。
リトル・ウォルターのアンプリファイド・ハープも強烈な「Confessin' The Blues」、スリム・ハーポの「I'm A King Bee」は、ストーンズの黒っぽさの源流だ。バディ・ホリーの「Not Fade Away」、ボ・ディドリーの「Mona」を、ストーンズから知った人も多いのではないだろうか。極めつけは「Love In Vain Blues」のロバート・ジョンソン。ブライアンが、ストーンズが浴びるほど聴いた黒人ミュージックのエッセンスを是非、感じて下さい。
★当時のエピソード、詳細な全曲解説、8,400字。日本語ライナーノーツ掲載
★日本著作権協会JASRAC許諾商品
★Getty Images Japanのライセンス写真使用ジャケ
■収録曲
1. Around and Around / Chuck Berry
2. Mercy, Mercy / Don Covay & The Goodtimers
3. I Just Want To Make Love To You / Muddy Waters
4. Everybody Needs Somebody To Love / Solomon Burke
5. It's All Over Now / The Valentinos(Bobby Womack)