【LP3枚】 輸入盤 ストラヴィンスキーが数小節流れるオープニングから熱心なオーディエンスはすでに大興奮――かつてはLP3枚組だった本作は、イエスが最良の状態にあるときの姿を伝えている。その結果、一躍プログレ・ブームを巻き起こすほど広く一般に親しまれることになった。ここに収められたチューンを聴けばそれもうなずける。「Heart of the Sunrise」は、イエスとしてはわりと地味なタイトルをもつ曲といえそうだが(ほかの曲名、たとえば「The Six Wives of Henry VIII」とか「The Fish (Schindleria Praematurus)」、あるいは「Total Mass Retain」と比べてみて頂きたい)、バンドの演奏は最高に熱い。中心となるのは、ジョン・アンダーソンのファルセットかと思うほどに高く伸びる声だ。リック・ウェイクマンの目もくらむばかりに壮大なシンセサイザー・サウンドは、全体のサウンドの基調となっているという以上に、ロジャー・ディーンによる不可思議なカヴァー・アートと視覚的に響き合うところが多かった。中古ですので小さな汚れあります。まとめて買えばお安くなります。