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中古本【二葉亭四迷/浮雲 (第一&二編セット)】新選 名著復刻全集 近代文学館 /昭和49年1月1日発刊 (第10刷)/ほるぷ出版/希少/ハードカバー
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"二葉亭四迷 / 浮雲 (第一&二編セット)"
(金港堂版）
新選 名著復刻全集
●刊行 : 財団法人 日本近代文学館
●製作 : 株式会社 ほるぷ出版
●発行 : 昭和49年1月1日発刊 (第10刷)
●言語 : 日本語
●サイズ ：約130×195mm
●付属品 : 輸送用保護函、B6ソフトカバー
●内容●
『浮雲』は1887-1890年（明治23年）の作品。主人公の文三とその従姉妹のお勢、友人の本田の3人の姿を中心に描かれた恋愛小説です。日本近代写実小説の第一として、『小説神髄』に展開された理論の具体化であるとされる坪内逍遥の『当世書生気質』に対抗して書いたといわれ、日本における「最初の近代小説」と評されています。その坪内逍遥は本作の第一篇、第二篇を合著したとして「春のや主人」の名で登場しています。それどころか、この『浮雲』は当初、坪内逍遥の本名「坪内雄蔵」の著者名で発表されていました。この復刻本はその「坪内雄蔵著」と表紙に書かれたものです。
言文一致の文体で書かれた初めての小説ともされており、落語の語り口のように流れるような江戸ことばが当時の明治社会の空気を感じさせます。実際、読んでみると句読点がほとんどなく、つらつらと文章が続いていて、まるで誰かがとうとうと話しているのを聞いているような感覚です。
また、この『浮雲』を出版したのは、明治8年（1875年）に横浜に創業された出版社・金港堂。明治9年（1876年）に東京日本橋に移転し、教科書を主とした教育類書の出版で著名となります。明治20年（1887年）にこの『浮雲』を刊行すると、翌明治21年（1888年）に文芸誌『都之花』を創刊。明治25年（1902年）には『少年界』や『少女界』など七大雑誌を創刊、明治20年代から明治30年代には黄金時代を迎えます。明治の文学界においても近代出版史上においても重要な出版社として、今も語り継がれる金港堂。そんな一大出版社・最初期のヒット作品を当時の装丁で読んでみてはいかがでしょうか。
●程度●
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