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少年叢書漢文学講義5冊/日本外史講義・増訂四書講義/大正5年/頼山陽の著述せられたる者であることは誰でも知らぬるのは無いと云っても善い
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少年叢書漢文学講義5冊でまとめてみました。 部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。
この日本外史が頼山陽の著述せられたる者であることは、少しく文字ある者は、誰でも知らぬるのは無 いと云っても善い位、く知られて居る事である。すべて、書を読むには、その著者が如何なる人であつ たかを知つて居るときは、その書を理解する上に大なる便宜あることは、言ふまでも無いことである。今、 頼山陽とは如何なる人であったかといふ事を、簡単に述べて置かうと思ふのである。
二山陽の父母
山陽の父は、賴春水で、 安藝の人、名は惟完、字は伯栗、一字は千秋、通常は彌太郎、春水とは其號で、 また霞崖、拙?、和亭等の別號あつた。その祖先は、備後の三原の人であったが、後、安藝の竹原に移 つて、代々農業に従事して居った。春水は、生れて數歳にして、筆や硯を弄ぶことを好んで居るとい風 であったので、父母は、之を見て、大に喜んで、此子をして儒者たらしめたいと思うて、だんに讀方、 習字などを教へると、天聰明であったので、神童の名が遠近に高かつた。かくて、その間は、年と共 に進歩したが、十九歳の時に、偶々病気に罹ったので、名の診療を儲けたいと思うて、大阪に往った。 折しも、趙陶齋と云ふ名高い書家が、泉州の堺に居ったので、春水は往って其人の弟子となつて書道を學 んだ。一年餘りにして、一旦歸郷して、二年の後、父の命によつて、再び大阪に出で、片山北海の門に入 つて、勉勵刻苦、大に儒道を研鑽した。初めは伏見町に寓し、新天満町に移り、後、又、江戸堀北側一丁 目に従った。此處に青山といふ家塾を開いて、生徒を集めて教授した。
にほんがいし〔ニホングワイシ〕【日本外史】
江戸後期の歴史書。22巻。頼山陽著。文政10年（1827）成立。天保7～8年（1836～37）ごろ刊。源平二氏以降徳川氏までの武家の興亡を、漢文体で記したもの。
出典 小学館デジタル大辞泉
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