やさい畑 夏号 2022年8月号 夏野菜を長く、秋冬野菜を早く 連続混植の極意

表紙の隅に少々ヨレがありますが、それ以外は全体的に大変綺麗です。


（商品説明）
夏野菜を収穫しながら雑草退治にも励み、そろそろ秋冬の作付けも考えなくちゃ、という時期ですね。「栽培は夏野菜だけ」という人も多いと思うのですが、寒さに当たって甘みを蓄える秋冬野菜もおもしろいですよ~。ネックは夏野菜がまだとれる時期に、種まきや植えつけを始める必要があること。まだとれるから片付けるのはもったいない。その気持ち、よくわかります。夏野菜を終えてから作付けする、という固定観念を取っ払ってしまいましょう。

【混植栽培の大家・福田俊さんが段取りを教えます】
夏野菜を長く、秋冬野菜を早く
連続混植の極意
「1つの畝には、1種類の野菜」と決めつけていませんか? 家庭菜園歴40年の福田俊さんが提唱する『連続混植栽培』は、1つの畝で複数の野菜を同時に途切れなく育てる栽培法。畑のスペースが限られていたり、少量多品目を栽培したい場合に真価を発揮します。たとえばトマトの脇にはコマツナを、ナスの脇にはダイコンをまきましょう。

【夏野菜が弱ってきたなと感じたら、早めに手当てを】
弱った株がシャキッと立ち直る
夏野菜に効く液肥・活力剤
梅雨が明け夏本番ともなると、あれほど元気に見えた夏野菜の勢いにも陰りが見えてきます。そうした状況を打破し、収穫の後半戦に備えるため、液体肥料や活力剤を準備しておくと頼りになります。含まれる成分によって効き方はどのように違うのか、株元灌水と葉面散布はどう使い分けたらいいか、ポイントを明らかにします。

【やさい畑名物の栽培実証記事が3本。1年前から準備しておりました】
最大の収量を上げられるキャベツの株間はどれ?
キャベツは巨大な球がひとつより、食べきりサイズにちょうどいい球が2~3個とれたほうが都合よくはありませんか? 通常、キャベツの株間は40㎝とされています。ここでは20・25・30・35・40・45㎝の6段階で株間を変えて、同じ日に苗を植えて作り比べました。キャベツの大きさは、株間でコントロールが可能です。

エダマメ10品種 盆まき選手権
エダマメといえば、家庭菜園では春にまいて夏に収穫するのが一般的ですが、じつが8月のお盆前後にまいて秋に収穫する作型でもとれます。ただし、盆まきとの相性は品種ごとの作型に左右される、と考えられます。そこで実際に早晩性の異なる10品種を8月に種まきして、収量と味を比べました。

腐敗知らずで、どっさりとれる
秋ジャガの刻み苗栽培
秋ジャガが難しいのは、種イモが高温で腐ってしまうことと、イモが肥大する前に寒さで地上部が枯れてしまうこと。この2つを解決するために考案したのが、種イモを細かく刻んで早めにポットで育苗し、芽が出たら植えつける方法です。結果は、種イモ1個を丸ごと植えつけたのに対して、収量にして3倍以上となりました。