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    開始日時 2024.05.07(火)22:48
    終了日時 2024.05.14(火)22:48
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商品説明




●●「棗の名品鑑賞」ー形・塗・文様・意匠の多様性・・・●●

★棗における意匠の多様性は・形・塗・文様・蒔絵や塗などの技法の変化・素地とされる材質の違いなど様々
 です。まず形状による相違を棗形を例に挙げてみますと・大・中・小・(13頁図)・極小の一服棗・(1
 5頁写真下)・平棗・(12頁写真)・長棗・(26頁写真)・半棗・(22頁写真)・面棗・細棗・河太
 郎・(頁写真)・などの形が挙げられます。このような違いは金輪寺形や中次形・(13頁図)・の姿にも
 多くのバリエーションが見られ・種々様々な器形を細かく分けていくと茶器の形状は優に百種類を越えるこ
 とでしょう。茶器の大半は素地として木材が使われ・轆轤で丸く挽出されますが・中には刳物・指物・曲げ
 物・折撓などの場合もあり・和紙を使った一閑張も侘びた風情が喜ばれます。木地は塗込めるばかりではな
 く・松や蔦・(21頁写真)・黒柿・桜・槐などの美しい木目や木肌が・溜塗・(15頁中写真)・や摺漆
 で生かされます。塗りにも様々な技法による変化が見られますが・主要なものは黒漆の真塗・朱塗・溜塗・
 です。蓋物の中でも黒・朱・溜の塗色には他の塗料にない美しさがあり・良質な漆は年月がたつほど輝きま
 す。このように塗上げられた茶器の加飾のほとんどは蒔絵によって彩られます。蒔絵文様は四季の草花や柳
 ・桐などの樹木また草木・(23頁左上写真)・が大半ですが・特に秋草の絵付が目立ちます。・(27頁
 ・28頁左下写真)。ただし桃山から江戸中期に無名の塗師・蒔絵師によって作られた嵯峨棗に限っては・
 桜・柳・藤・(23頁右下写真)・という春の植物がほとんどなのは興味深いことです。        
 略・・・・・。                                         
 最後に・「見立て」・の茶器について・(28頁写真)・についてひとこと触れておきます。薬を入れる薬
 器・(20頁写真)・化粧道具の白粉解など・昔から茶器にも見立てがたくさん見られます。今回は作品と
 して挙げてはいませんが・唐物茶器などのほとんどは見立てです。茶器に限らず茶道具は見立てるというこ
 とが重要です。他の用途に作られた器物を茶の湯に取り入れる・「見立て」・は一種の創意であり・そこに
 個性も発揮されます。それゆえ物の格取りがしっかりと身についていないと茶番に陥ることが多く・決して
 やさしいことではありません。それを踏まえた茶器の見立ては・塗物に限らず寸法と姿・味わいさえ良けれ
 ば他に何の制約もありません。あらゆる時代や国を越えて幅広く作品を見て・内容の深い・品格のある・感
 覚的な美しい道具組をしたいものです。                              

◆「亀甲蒔絵大棗」・(室町時代・五島美術館)。

 ★蒔絵が描かれた棗の作例として私の知る限りでは最古のもので・箱書付が紹鴎という
  ことになっているが・肩が張って安定のある姿は紹鴎形・(5頁写真)・そのもので
  ある。内外に蒔かれた梨子地粉は不整形で厚みがあり・漆も涸れていて手取りも軽く
 ・時代をうかがわせる。花亀甲文は漆で肉上げした高蒔絵である。         

 




●「棗形誕生以前の薬器」・・・●

◆「根来薬器」・鎌倉時代。           

 ★茶が薬として珍重された頃の根来の薬器。好事家・数寄者を唸らせる迫力を持つ。

◆「金輪寺茶器」・本歌・(南北朝時代・大雲院)。

 ★木地と漆味が生み出す堂々とした風格。                   

 




●●「花鳥風月を映す蒔絵意匠」・・・●

★四季の草花や昆虫類・雛祭りに筏流し・日本人が親しんできた風物や歳時の数々。

◆「桐文蒔絵半棗」     ・(桃山時代)。        
◆「立雛藤市松文嵯峨蒔絵棗」・(江戸時代初期・滴翠美術館)。
◆「縞模様桐文蒔絵中棗」  ・(桃山・江戸時代)。     
◆「紫陽花蒔絵中棗」    ・(江戸時代初期)。      
◆「八重葎蒔絵中棗」    ・(江戸時代初期)。      
◆「花筏人物蒔絵中次」   ・(江戸時代初期・湯木美術館)。

 




●●「溢れ出す作家の個性」・・・●

◆「金地菊文蒔絵面中次」・(山本春正作・江戸時代初期)。

 ★端正な器形の一面に蒔詰められ金粉・蓋を開けた時の黒との対比が鮮やかな春正
  の面中次。                               

◆「水葵蒔絵平棗」・(尾形光琳作・江戸時代中期)。   

 ★黒漆・金・青貝・錫・鉛の色彩や光沢・材質感・強烈な光琳の美意識が・現代の
  視覚に力強く訴える。                          

 




●●「江戸後期の洒脱と軽ろみ」・・・●

◆「城ヶ瑞蒔絵茶器」・江戸時代後期。 
◆「柳蒔絵長棗」  ・江戸~明治時代。

 ★軽さの中に見出される描線の確かさ・職人技を極めつつ・さっぱりと潔い。  

◆「武蔵野蒔絵面中次」・江戸時代後期。

 ★ほのかに浮かび上がる月・霞・露・・・。「武蔵野は月の入るべき峰もなし尾花
  がすゑにかかる白雲」。                         
  和歌に詠まれた雄大な風景が・小さな器物の中で幻想空間となり・よみがえる。

 




●「見立ての妙見」・・・●

◆「クルス形黒塗茶器」・(桃山時代)。  

 ★もともとは五つ組の薬味入の中心部分であろうか。素地は檜の刳物で総布張り・
  良質な漆で厚く塗り込まれていて・かっちりとした肌合いは桃山らしい漆味であ
  る。木形からは・重量ある存在感が伝わってくるが・意外にも手取りは軽い。 

◆「早乙女蒔絵茶器」・(桃山時代)。   
◆「秋草蒔絵茶器」 ・(桃山~江戸時代)。

 




―”私と棗・インタビュー・3”―

■■『茶道具を超えた美術品としての魅力』・・・■■

**”原秀広さん・(外科医)”**

★小さな器体から溢れ出す文様の躍動感・生命感に惹かれて。          

◆内箱蓋裏に武者小路千家二代文叔・(ぶんしゅく)・の書付・「利休 
 サカ棗 伝来・(花押)」・はある。現在・「嵯峨棗」・の名称が確認
 できる最古の棗・(棗・仕覆・箱書)。

◆「柳蒔絵嵯峨大棗」。                      
◆「水葵蒔絵大棗」・尾形光琳作。                 

 

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■■茶道誌■■  ■■『なごみ』■■  ■■『棗の魅力』■■  ■■「茶席に見る棗の姿」―濃茶の棗/薄茶の棗■■  ■■「棗の見かた」―黒無地の棗/蒔絵の棗/棗の基本形■■  ■■「古棗の格調を活かした茶事を」―武田大さん・(数寄者)■■  ■■「自作の茶籠に組んだ嵯峨棗」―植村久子さん■■  ■■「茶道具を超えた美術品としての魅力」―原秀広さん■■  ■■『棗の名品』―「形・塗・文様・意匠の多様性」―棗形誕生以前の薬器/花鳥風月を映す蒔絵意匠/溢れ出す作家の個性/江戸後期の洒脱と軽ろみ/見立ての妙見■■  ■■「物語がある棗■■  ■■「棗を作った・塗師・蒔絵師」―武野紹鴎・千利休時代の塗師/宗旦以降の塗師/棗と蒔絵師/近代の塗師・蒔絵師■■  ■■山本春正/尾形光琳/初代宗哲/所沢左近/中村宗哲/原羊遊斎/桐村/近藤道恵/満田道志/初代一閑飛来/塩見小兵衛■■  ■■茶道/道具■■  ■■以下詳細をご覧下さい!!■■




■■『茶道誌』・・・■■



●●『なごみ』・・・●●

**”(2004年3月・通巻第291号)”**



■■『特集』・・・■■



●●「棗の魅力」・・・●●

**”監修・文・池田巌・(漆芸作家)”**

**”撮影・小林庸浩・(4~17・30~31頁)”**

**”(約・40頁) ”**

★茶の湯のもっとも基本的な道具の一つである棗植物の
 ナツメの実に似ているところから・この名があり・抹
 茶を入れる容器として主に薄茶の席に使われます。
 また古い棗はやきものの茶入れに準ずる格を持ち・濃
 茶にも用いられてきました。
 柔らかに曲線を描く輪郭・漆独特の光沢・描かれる文
 様の豊かさは・茶特有の器でありながら・用の美にど
 どまらない魅力に溢れています。
 本特集では・棗の茶席での姿と・漆工芸としての見ど
 ころを紹介します。

 「棗」・は・棗形の茶器を意味しつつ・塗物茶器全般
 をさす代名詞でもある。
 武野紹鴎・千利休をはじめ・古今の茶人たちの目で選
 択された・茶の湯独特の漆の器。

   ◆「桐文蒔絵半棗」。
            ・(部分・22頁上写真参照)。
            ・桃山時代。

   ◆「黒大棗」・武野紹鴎好。

     ★千利休の師・武野紹鴎が好んだ黒棗。
      利休好の棗と比べると腰が張り・肩が立ち
      ・ずっしりとした印象がある。
      棗形には・それぞれの茶人が好んだ微妙な
      姿の違いが見られる。



■発行日=平成16年3月1日。
■発行所=株式会社・淡交社。
■サイズ=18×25.5cm。
■定価=840円。
■状態=美品。
  ●表紙に、多少のスレ・ヤケが有ります。
  ●本誌内に、多少のヤケが見えますが
  ●大きなダメージは無く
  ●年代的には良い状態に思います。



◆◆注意・・・◆◆

 ★発行日より・経年を経て下ります。
  コンディションに係らず・古書で有る事を
  充分に御理解の上・御入札下さい。

 ★神経質な方は入札をご辞退下さい・・!!



●全・128頁・・・!!



●特集の・・・!!

  ◆「棗の魅力」・は・約40頁。



●蒐集・資料などの・参考に・・・!!



●探されていた方は・この機会に・・・!!



●以下・詳細をご覧ください・・・!!

  ◆掲載案内は・抜粋し掲載して下ります。

  ◆掲載内容は・Q&Aより・問い合わせ下さい。

  ◆数字記載は目視です・間違いは御容赦下さい。



●掲載を抜粋紹介し・「タイトル」・と致します。



●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



■■『棗の魅力』・・・■■

**”監修・文・池田巌・(漆芸作家)”**

**”撮影・小林庸浩・(4~17・30~31頁)”**

**”(約・40頁) ”**



■■『茶席に見る棗の姿』・・・■■

**”道具組=池田巌”**

**”撮影協力・斎藤孝子”**


●●『濃茶の棗』・・・●●

―”茶の湯の中の棗”―

★濃茶の席にふさわしい伝来の黒棗。
 鷲棗は千利休が好んだ形で・小間の侘茶にかなう品格
 を持つ。

  ◆藤村庸軒の娘婿・久須美疎安の花押がある鷲棗。
   疎安は千宗旦の最晩年の弟子で・この鷲棗は利休
   が好んだ本歌のもっとも古い写しであろう。
   棗を濃茶に用いる際は・緞子や金襴な
   どの仕覆を着せるか・(6頁写真)・大津袋にい
   れるか・または・「包帛紗・(7頁写真)・」・
   にして用いる。
   席中で仕覆が脱がされ・棗が姿を見せた瞬間。

  ◆唐物緞子の仕覆とともに伝わる。

  ◆包帛紗は濃茶独特の形。

  ◆釜―与次郎造。

  ◆炉縁―久以造。

  ◆水指―古備前種壺。

  ◆茶碗―井戸脇。

  ◆茶杓―小庵作。



●●『薄茶の棗』・・・●●

★緊張感がある濃茶の空気を一変させ・解放された薄茶
 器にしつらい。
 平棗に描かれる春の目吹が・広間の明るい空間に映え
 る。

  ◆仁清の色絵茶碗と置き合せた柳蒔絵平棗。
   江戸時代の作で・金平蒔絵で芽吹を始めた柳の枝
   をのびやかに描く。
   春の陽光を想わせるように明るい風炉先は・現代
   美術作家・小川陽の作品を用いたもの。

  ◆水指―白阿蘭陀。

  ◆茶杓―松平・(堀田)・玉映。



―”ここがポイント”―

■■『棗の見かた』・・・■■

★棗は茶入や茶杓とともに・席中で必ず拝見に出される
 道具です。
 しかし・その見どころは?・と問われるとなかなか言
 葉にしにくいもの。
 ここでは棗鑑賞にコツを紹介します。


●「黒無地の棗」・・・●

―”「利休好・鷲棗」・久須美疎安写”―

★たとえば胴の膨らみ・内部の広さなど・時代や茶人の
 好みにより微妙に変化する。

★塗りの技巧の善し悪しは器物の隅と角に現われる。

   ◆合口・(あいくち)・と・甲・(こう)・の木
    地の厚みの違い。
    この棗の場合・薄い合口に対して・甲は意外に
    厚みがある。
     ・(13頁・実測図)。

   ◆見込みの掬い方・深さ・内側の広さ。

   ◆立ち上りの高さの場バランスや・木口の厚さ。

   ◆小隅・(こずみ)・のラインのシャープさ。

   ◆蓋裏に朱塗・透漆などで・茶人などの花押が見
    られることが多いので・誰のものか確かめる。

   ◆糸底の径のバランスと刳りの深浅・作者の彫銘
    ・漆銘の有無。


●「蒔絵の棗」・・・●

―”「柳蒔絵平棗」・(江戸時代)”―

★描かれる文様の配置・筆の流れ・蒔絵の金色・粉の粒
 立ち・・・。

★見る角度を変えながら・器全体に描かれた絵付や形を
 味わう。



●●「棗の基本形」・・・●●

**”(実測図作成=池田巌)”**

―”棗の部位名称・(鷲棗実測断面図)”―

★図は・10頁写真の・利休好鷲棗・(疎安写)・のも
 の。
 断面図にすると甲がしっかりと厚く・内側には合口部
 より腰部が薄く挽かれており・内部に広がりのある空
 間を持つ棗だと分かる。
 ・(鷲棗実測断面図)。

★左から・利休形大棗・中棗・小棗。
 ・(利休形棗実測図)。
 厳密には・それぞれにまた・大・中・小・があり・9
 種類に分けることができる。

★中次形・(左・藤重造中次形茶器)。
 金輪寺形・(右・桃山時代金輪寺形茶器)。
 ・実測図。
 右半分は内部断面図。
 藤重は中次の名手といわれた塗師。
 この金輪寺は本歌・(21頁写真)・にくらべ・こと
 さら背が低いタイプ。



―”私と棗・インタビュー・1”―

■■『古棗の格調を活かした茶事を』・・・■■

**”武田大さん・(数寄者)”**

★利休の晩年にならい・古い無地棗での侘び茶を目指し
 たい。

   ◆秀次の大棗を取り合わせた濃茶席。
    水指は青磁の大香炉の見立て。
    香炉は本来・一本足の部分を正面にして置くが
    ・釉裏紅が見られる珍しいものなので・客付か
    らの景色を考え・二本足を正面にしている。

     炉縁―真塗・長寛造。
     釜―芦屋浜松紋・紗村造。
     茶杓―利休作・認得斎追銘・「冬の祝」。
     茶碗―井戸小貫入。

   ◆利休好の松木茶器。
    本歌金輪寺形・(21頁写真)・と棗形を合わせ
    たような茶器。
    溜塗で・胴には禅僧・江月玩宗の透漆書・「函
    蓋乾坤之器・界下茶次序四肘付・現成公案与人
    看・花有色号鳥有声・好自詩書宗玩」・の文字
    が見える。
    益田鈍翁旧蔵。

   ◆藤村庸軒好の望月棗と・(左)・一服棗・(右)。
    望月棗は・初代宗哲の作で・昔から千家の茶人
    に大切に扱われている棗の一つ。
    一服棗は・紀州徳川家の伝来。
    一人分の茶を入れる棗で・一客一亭の侘び茶に
    用いるもの。



―”私と棗・インタビュー・2”―

■■『自作の茶籠に組んだ嵯峨棗』・・・■■

**”植村久子さん・(東北新社会長夫人)”**

   ◆持ち運びを旨とする茶籠の道具では仕服が付き
    物。
    嵯峨棗には・金襴の裂地を添えて。
    茶籠は趣き深い丹波木綿の裂。

   ◆トンボ文水草文嵯峨棗は溜塗に蒔絵を施した江
    戸時代の作。
    籠は植村さんが自ら編んだもの。
    茶杓/象牙。
    茶碗/絵御本竹絵。
    茶巾筒/七宝。
    茶筅筒/黒漆菊折枝蒔絵。
    菓子器/梨子地長生蒔絵扇形。
    振出し/染付。



―”棗の名品鑑賞”―

■■『形・塗・文様・意匠の多様性』・・・■■

★棗における意匠の多様性は・形・塗・文様・蒔絵や塗
 などの技法の変化・素地とされる材質の違いなど様々
 です。
 まず形状による相違を棗形を例に挙げてみますと・大
 ・中・小・(13頁図)・極小の一服棗・(15頁写
 真下)・平棗・(12頁写真)・長棗・(26頁写真
 )・半棗・(22頁写真)・面棗・細棗・河太郎・(
 39頁写真 )・などの形が挙げられます。
 このような違いは金輪寺形や中次形・(13頁図)・
 の姿にも多くのバリエーションが見られ・種々様々な
 器形を細かく分けていくと茶器の形状は優に百種類を
 越えることでしょう。
 茶器の大半は素地として木材が使われ・轆轤で丸く挽
 出されますが・中には刳物・指物・曲げ物・折撓など
 の場合もあり・和紙を使った一閑張も侘びた風情が喜
 ばれます。
 木地は塗込めるばかりではなく・松や蔦・(21頁写
 真)・黒柿・桜・槐などの美しい木目や木肌が・溜塗
 ・(15頁中写真)・や摺漆で生かされます。
 塗りにも様々な技法による変化が見られますが・主要
 なものは黒漆の真塗・朱塗・溜塗・です。
 蓋物の中でも黒・朱・溜の塗色には他の塗料にない美
 しさがあり・良質な漆は年月がたつほど輝きます。
 このように塗上げられた茶器の加飾のほとんどは蒔絵
 によって彩られます。
 蒔絵文様は四季の草花や柳・桐などの樹木また草木・
 (23頁左上写真)・が大半ですが・特に秋草の絵付
 が目立ちます。
 ・(27頁・28頁左下写真)。
 ただし桃山から江戸中期に無名の塗師・蒔絵師によっ
 て作られた嵯峨棗に限っては・桜・柳・藤・(23頁
 右下写真)・という春の植物がほとんどなのは興味深
 いことです。

★略・・・・・。

★最後に・「見立て」・の茶器について・(28頁写真
 )・についてひとこと触れておきます。
 薬を入れる薬器・(20頁写真)・化粧道具の白粉解な
 ど・昔から茶器にも見立てがたくさん見られます。
 今回は作品として挙げてはいませんが・唐物茶器など
 のほとんどは見立てです。
 茶器に限らず茶道具は見立てるということが重要です。
 他の用途に作られた器物を茶の湯に取り入れる・「見
 立て」・は一種の創意であり・そこに個性も発揮され
 ます。
 それゆえ物の格取りがしっかりと身についていないと
 茶番に陥ることが多く・決してやさしいことではあり
 ません。
 それを踏まえた茶器の見立ては・塗物に限らず寸法と
 姿・味わいさえ良ければ他に何の制約もありません。
 あらゆる時代や国を越えて幅広く作品を見て・内容の
 深い・品格のある・感覚的な美しい道具組をしたいも
 のです。

   ◆「亀甲蒔絵大棗」。
            ・室町時代。
            ・五島美術館。

     ★蒔絵が描かれた棗の作例として私の知る限
      りでは最古のもので・箱書付が紹鴎という
      ことになっているが・肩が張って安定のあ
      る姿は紹鴎形・(5頁写真)・そのもので
      ある。
      内外に蒔かれた梨子地粉は不整形で厚みが
      あり・漆も涸れていて手取りも軽く・時代
      をうかがわせる。
      花亀甲文は漆で肉上げした高蒔絵である。


●「棗形誕生以前の薬器」・・・●

   ◆「根来薬器」。
            ・鎌倉時代。

     ★茶が薬として珍重された頃の根来の薬器。
      好事家・数寄者を唸らせる迫力を持つ。

   ◆「金輪寺茶器」・本歌。
            ・南北朝時代。
            ・大雲院。

     ★木地と漆味が生み出す堂々とした風格。


●「花鳥風月を映す蒔絵意匠」・・・●

★四季の草花や昆虫類・雛祭りに筏流し・日本人が親し
 んできた風物や歳時の数々。

   ◆「桐文蒔絵半棗」。
            ・桃山時代。

   ◆「立雛藤市松文嵯峨蒔絵棗」。
            ・江戸時代初期。
            ・滴翠美術館。

   ◆「縞模様桐文蒔絵中棗」。
            ・桃山・江戸時代。

   ◆「紫陽花蒔絵中棗」。
            ・江戸時代初期。

   ◆「八重葎蒔絵中棗」。
            ・江戸時代初期。

   ◆「花筏人物蒔絵中次」。
            ・江戸時代初期。
            ・湯木美術館。


●「溢れ出す作家の個性」・・・●

   ◆「金地菊文蒔絵面中次」。
            ・同・蓋内面。
            ・同・蓋内面。
            ・山本春正作。
            ・江戸時代初期。

     ★端正な器形の一面に蒔詰められ金粉・蓋を
      開けた時の黒との対比が鮮やかな春正の面
      中次。

   ◆「水葵蒔絵平棗」。
            ・同・蓋内面。
            ・同・蓋内面。
            ・尾形光琳作。
            ・江戸時代中期。

     ★黒漆・金・青貝・錫・鉛の色彩や光沢・材
      質感・強烈な光琳の美意識が・現代の視覚
      に力強く訴える。


●「江戸後期の洒脱と軽ろみ」・・・●

   ◆「城ヶ瑞蒔絵茶器」。
            ・江戸時代後期。

   ◆「柳蒔絵長棗」。
            ・江戸~明治時代。

     ★軽さの中に見出される描線の確かさ・職人
      技を極めつつ・さっぱりと潔い。

   ◆「武蔵野蒔絵面中次」。
            ・江戸時代後期。

     ★ほのかに浮かび上がる月・霞・露・・・。
      「武蔵野は月の入るべき峰もなし尾花がす
      ゑにかかる白雲」。

     ★和歌に詠まれた雄大な風景が・小さな器物
      の中で幻想空間となり・よみがえる。


●「見立ての妙見」・・・●

   ◆「クルス形黒塗茶器」。
            ・桃山時代。

     ★もともとは五つ組の薬味入の中心部分であ
      ろうか。
      素地は檜の刳物で総布張り・良質な漆で厚
      く塗り込まれていて・かっちりとした肌合
      いは桃山らしい漆味である。
      木形からは・重量ある存在感が伝わってく
      るが・意外にも手取りは軽い。

   ◆「早乙女蒔絵茶器」。
            ・桃山時代。

   ◆「秋草蒔絵茶器」。
            ・桃山~江戸時代。



―”私と棗・インタビュー・3”―

■■『茶道具を超えた美術品としての魅力』・・・■■

**”原秀広さん・(外科医)”**

★小さな器体から溢れ出す文様の躍動感・生命感に惹か
 れて。

   ◆内箱蓋裏に武者小路千家二代文叔・(ぶんしゅ
    く)・の書付・「利休 サカ棗 伝来・(花押
    )」・はある。
    現在・「嵯峨棗」・の名称が確認できる最古の
    棗。
            ・棗・仕覆・箱書。

   ◆「柳蒔絵嵯峨大棗」。

   ◆「水葵蒔絵大棗」・尾形光琳作。



**”(以下・白黒)”**


■■『物語がある棗』・・・■■

**”文=杉山左近・(茶道資料館学芸員)”**


―”金輪寺茶器”―
            ・大雲院蔵。

   ★茶器の中で、もっとも印象的な伝承のものは・
    金輪寺茶器・(21頁写真)・だと思います。
   ・(以下略・・・・・)。


―”鷲棗”―

   ★鷲棗・(10頁写真)・は利休・少庵・ 宗旦
    ・庸軒・疎安と伝来した盛阿弥作の黒小棗で・
    『茶器名物図案』・に次のような逸話が伝えら
    れます。

   **”鷲棗之事”**

   ★鷲棗ハ利休棗を好ミしはしめといふ、其後今之
    如くの大中小の出来しとなり、太閤ヘ御覧に入
    候処、殊外御賞美披成候而、其袋切レを被下し
    となり、箱桐、サン蓋に張紙にてわしと有り宗
    旦筆なり、盛阿弥作にて彫銘あり、是ハ 秘蔵此
    上を見ぬとの事にて、わしと号、藤村庸軒久須
    美疎安伝来由緒書等あり・(中略)・右棗にて
    宗旦、有楽公を茶湯に招きて盆点にセられ候、
    有楽公棗の盆点めづらしとの給ふ、宗旦其時、
    其所之草部屋肩衝よりも秘蔵なり、いかゝと挨
    拶せらるとなり、棗にての盆たてハ此鷲棗はし
    めなり。


―”再来棗”―

   ★利休愛蔵の町棗。
    町棗とは無名の塗師が塗った棗のことです。
    ・(以下略・・・・・)。


―”凡鳥棗”―

   ◆「凡鳥棗」。
            ・藤村庸軒好。
            ・初代宗哲作。
            ・江戸時代。

   ★宗旦四天王の一人、藤村庸軒が好んだ初代宗哲
    作の棗です。
    ・(以下略・・・・・)。


―”老松茶器”―

   ◆「老松割蓋茶器」。
            ・覚々斎好。
            ・所沢左近作。
            ・江戸時代。

   ★表千家六代覚々斎が好んだ茶器、作者は木地師
    ・戸沢左近です。
    ・(以下略・・・・・)。


―”曙棗”―

   ◆「曙棗」。
            ・玄々斎好。
            ・中村宗哲作。
            ・江戸時代。

   ★裏千家の好み棗を代表するものの一つです。
    十一代玄々斎が嘉永六年の春に行われた一如斎
    の濃茶点始めを記念して好んが棗です。
    八代宗哲によって二十八個作られたことが、箱
    書によって知られますが、箱書は少なくとも三
    種類あります。
    ・(以下略・・・・・)。


―”大菊棗”―

   ◆「大菊棗」。
            ・松平不昧好。
            ・原羊遊斎作。
            ・江戸時代。

   ★松平不昧好の棗を代表するものです。
    原羊遊部斎によって三十個作られました。
    ・(以下略・・・・・)。



■■『棗を作った・塗師・蒔絵師』・・・■■

**”文・池田巌・(漆芸作家)”**


―”武野紹鴎・千利休時代の塗師”―

   ◆「溜春慶帽子棗」。
            ・武野紹鴎好。
            ・桐村作。
            ・室町時代。

   ◆「丸棗」。
            ・小堀遠州好。
            ・近藤道恵作。
            ・江戸時代。

   ◆「河太郎桐文蒔絵棗」。
            ・片桐石州好。
            ・満田道志作。
            ・江戸時代。


―”宗旦以降の塗師”―

   ◆「一閑菊茶器」。
            ・初代一閑飛来作。
            ・江戸時代。


―”棗と蒔絵師”―

   ◆「鶏頭棗」。
            ・川上不白好。
            ・塩見小兵衛作。
            ・江戸時代。


―”近代の塗師・蒔絵師”―



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