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三重県郷土資料叢書第101集・天白信仰の研究/三渡俊一郎/名古屋市天白区の名は天白明神に由来する・天白明神とはどんな神格の神なのか探る
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昭和62年 347ｐ 部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。
序言
筆者のすむ名古屋市天白区は昭和五〇年二月に昭和区天白町が独立し た区であるが、天白町は以前は天白村の地域であった。この天白村は明 治三九年五月の町村合併で平針村、植田村、弥富村八事、島野村が合併 したとき天白川の名をとって村名したのであった。天白の起源について は『天白村誌』(昭和三一年)に次の如く記している。 「天白起りは不明 であるが、本村内に天白明神を祀った社があったからである。その天白 が村内を流れる本流の名となった。しかし、天白村の天白明神は文献に は見当たらず、隣の鳴海村に天白明神があり、これが天白川の名の由来 だと『尾張志』(一八四四年)には次の如く説明している。
「天白川、鳴海駅の西にあり、天白は此郷内の地名。 この天白とい ふ処に天白の社といふものあり、ここより出たる川の名也。 鳴海むら、 山王の社、大山咋神を祭ると云へり、境内に天白の社あり。」
以上によって天白は天白明神に由来するものであることが分る。それ
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