★シモーヌ・ド・ボーヴォワール (Simone de Beauvoir)は1908年、パリ生まれ。フランスの哲学者、作家、批評家、フェミニスト活動家。ソルボンヌ大学哲学科に在学中、”事実上の”夫となるサルトルと出会う。1943年に最初の小説「招かれた女」を発表、サルトルと並び実存主義作家の代表として機関紙『レ・タン・モデルヌ』で活躍した。その後、評論『第二の性(Le Deuxime Sexe)』で一躍注目を浴び、現代フェミニズム運動の先駆けを担うとともに、自伝小説『レ・マンダラン(Les Mandarins)』でゴンクール賞を受賞し、文壇の第一線で活躍を続けた。主な著書としてほかに『他人の血(Le Sang des autres)』、『娘時代(Mmoires d'une jeune fille range)』、『老い(La Vieillesse)』など。1986年死去(享年78)。
★内容: 老いは不意にあなたを捉える。 見たくない、聞きたくない、考えたくない――。そんな「老い」の実態をあらゆる観点から論じ、従来のステレオタイプを次々と打ち砕いたボーヴォワールの主著。なぜ老いを自覚することは難しいのか。老人が社会から疎外される根本理由とは。キレイゴト抜きに「老い」の実態を暴き、「文明のスキャンダル」と捉え直した著作の真価を、現代日本の状況にも引きつけながらやさしく解説する。
65歳以上は人口の3割で、4人にひとりは高齢者という社会を私たちは生きている。これは、人類が初めて遭遇する事態といえる。哲学者・作家のシモーヌ・ド・ボーヴォワール(1908-1986)は、このテーマにいち早く手をつけ、62歳の時に『老い』を著し、多角的に「老い」の姿をとらえた。彼女は、他者からふいに指摘されて知る、認めがたい「老い」から目をそらさずに、外部(生物学的、歴史的、社会的見地)からと、内部(老いの発見と受容)からの両面で、徹底的に「老い」を論じていく。その筆は見過ごされがちな老人の性にも及び、老人=情欲から解放された清らかな存在という老人像を容赦なく打ち砕いた。『老い』が書かれてから半世紀。高度資本主義社会が到来し老人は増え続けているが、相変わらず、生産性の低い者たちとして蔑視され続けている。そんな中で、ボーヴォワールはどんなヒントを私たちに与えてくれるのか? 「人間にとって老いとは何か」、「老いを疎外しない社会はどうしたら作れるのか」といった普遍的なテーマを考える。
★シモーヌ・ド・ボーヴォワール (Simone de Beauvoir)は1908年、パリ生まれ。フランスの哲学者、作家、批評家、フェミニスト活動家。ソルボンヌ大学哲学科に在学中、”事実上の”夫となるサルトルと出会う。1943年に最初の小説「招かれた女」を発表、サルトルと並び実存主義作家の代表として機関紙『レ・タン・モデルヌ』で活躍した。その後、評論『第二の性(Le Deuxime Sexe)』で一躍注目を浴び、現代フェミニズム運動の先駆けを担うとともに、自伝小説『レ・マンダラン(Les Mandarins)』でゴンクール賞を受賞し、文壇の第一線で活躍を続けた。主な著書としてほかに『他人の血(Le Sang des autres)』、『娘時代(Mmoires d'une jeune fille range)』、『老い(La Vieillesse)』など。1986年死去(享年78)。
★著者、上野千鶴子は1948年、富山県生まれ。京都大学文学部哲学科卒業、同大学院文学研究科社会学専攻博士課程退学。社会学博士(東京大学)。専攻は、家族社会学、ジェンダー論、女性学。平安女学院短期大学、京都精華大学、国際日本文化研究センター、東京大学文学部などを経て、京大学大学院人文社会系研究科教授助教授(のち名誉教授)。現在、認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長。主な著書に『近代家族の成立と終焉』(サントリー学芸賞)、『家父長制と資本』、『おひとりさまの老後』、『おひとりさまの最期』、『女ぎらい』、『ケアの社会学』、『在宅ひとり死のススメ』など。
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