1. ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K. 466 (I. ラハナーによるピアノ、弦楽四重奏とコントラバス編) - I. Allegro 2. ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K. 466 (I. ラハナーによるピアノ、弦楽四重奏とコントラバス編) - II. Romanze 3. ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K. 466 (I. ラハナーによるピアノ、弦楽四重奏とコントラバス編) - III. Rondo: Allegro assai 4. ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K. 467 (I. ラハナーによるピアノ、弦楽四重奏とコントラバス編) - I. Allegro maestoso 5. ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K. 467 (I. ラハナーによるピアノ、弦楽四重奏とコントラバス編) - II. Andante 6. ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K. 467 (I. ラハナーによるピアノ、弦楽四重奏とコントラバス編) - III. Allegro vivace assai
2. ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K. 466 (I. ラハナーによるピアノ、弦楽四重奏とコントラバス編) - II. Romanze
3. ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K. 466 (I. ラハナーによるピアノ、弦楽四重奏とコントラバス編) - III. Rondo: Allegro assai
4. ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K. 467 (I. ラハナーによるピアノ、弦楽四重奏とコントラバス編) - I. Allegro maestoso
5. ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K. 467 (I. ラハナーによるピアノ、弦楽四重奏とコントラバス編) - II. Andante
6. ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K. 467 (I. ラハナーによるピアノ、弦楽四重奏とコントラバス編) - III. Allegro vivace assai
独奏楽器のための協奏曲は、17世紀の末頃から盛んに書かれるようになり、その多くは作曲家自身が自らを誇示するための手段として用いられ、華やかな技巧が凝らされたスリリングなものとなっていきます。モーツァルト(1756-1791)は、C.P.E.バッハやJ.C.バッハの協奏曲に倣い、ピアノのための協奏曲を27曲(そのうち第1番から第4番までは先人の作品の編曲)遺していますが、そのどれもが自らが演奏するために書かれたものです。しかし、これらの作品を聴くためには演奏会に出かけていくのが必須であった時代、愛好家たちが交響曲や協奏曲などの大掛かりな作品を自宅で楽しむためには、小さな編成に移し変えることが必要でした。もちろんモーツァルトの作品も例外ではなく、彼が活躍していた時代から、様々な作曲家による多くのトランスクリプションが施されてきました。このイグナーツ・ラハナー(1807-1895)による編曲は、弦楽四重奏にコントラバスを加えた、充実した響きを持つものです。この自然な編曲はまさしくモーツァルト自身によるものと言っても過言ではないでしょう。