レパラタ・アンド・ザ・デルロンズは、ニュー・ヨークはブルックリンのハイ・スクールで1962年に結成されたガール・グループ。1964年のローリー・レコードからのデビュー曲「Your Big Mistake/Leave Us Alone」(本CDには未収録)ではザ・デルロンズと名乗っていましたが、レーベルがワールド・アーティスツに代わって2枚目「Whenver A Teenager Cries/He's My Guy」からリードのレパラタを中心にレパラタ・アンド・ザ・デルロンズと名乗っています。この12.「Whenver A Teenager Cries」(悲しきティーンエイジャー)は、ディオンに「Runaround Sue」や「The Wanderer」などの大ヒット曲を提供したことで知られるソング・ライターのアーニー・マレスカの作品で、64年の暮に発売されて翌65年1月に60位まで上がったグループにとっての初ヒット。ザ・ディキシー・カップスのナンバー・ワン・ヒット「Chapel Of Love」(こちらの作者はジェフ・バーリーとエリー・グリニッチ)にテンポやメロディがよく似た曲です。本CDは、そのヒットを受けて制作された65年発売のアルバムを中心に編集された18曲収録のベストCD。1~12曲目まではそのアルバムが丸ごと収録されており、13~18曲目まではレパラタのソロや、グループのアルバム未収録曲で構成されています。
1~12曲目はステレオ盤からの収録で、基本ステレオ録音ですが、初ヒットの12.「Whenever A Teenager Cries」と6.「He's My Guy」の2曲だけはモノラルとなっています。おおらく、録音時期が違っているのでしょう。他の歌手のカヴァーが多いアルバムですが、それなりによくまとまっている印象。1.「Do Wah Diddy Diddy」(ジ・エクサイターズ)、2.「Bye Bye Baby」(ザ・フォー・シーズンズ)、3.「If I Fell」(ザ・ビートルズ)、7.「Dedicated To The One I Love」(オリジナルはザ・ファイヴ・ロイヤルズですが、ザ・シレルズのヒット・ヴァージョンをカヴァー)、8.「I Have A Boyfriend」(ザ・シフォンズ)、9.「Who Do You Love」(ザ・サファイアズ)、これらの曲がカヴァーとなっています。13.「Shoes」はレパラタのソロで、75年に92位を記録。17.「Tommy」は65年にこれも92位まで上昇したグループのセカンド・ヒット。18.「A Song For All」もレパラタのソロ。