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満鉄・鉄道警察の闘い・満州建国時代史の一証言/関東軍参謀連に路警の存在価値講演のこと/皇帝即位と大典警備と吉林において権限争議
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昭和55年- 215P 1部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。
まえがき
満洲事変を起こした関東軍参謀石原莞爾中佐は、満蒙の地に全住民の安居楽業するユートピヤ を建設する意図をもっていた。しかし新生満洲国の現実は、次第に初期の理想から距離ができて くるようだった。
関東庁警察学校の若い教官大木哲夫は、敗戦の責任を問われて奉天警察署へ左遷されていたが、 満鉄の懇請によって入社し、 満鉄が経営の委託を受けた満洲国国有鉄道の鉄道警察創設の難事業 に挺身する。彼の思想は石原参謀の流れを汲み、侵略的所為に反対する立場にあったので、自分 の仕事は満洲国建国の理念に背馳するものとの悩みを抱く。が、既に自分の手で多くの人を集 ているので、方向転換のみちはない。満洲国警察機関との権限争議もしばしば起こる。しかも指 令下に在る鉄道警察従事員は、警察権の根拠法がないことに不安を感じ、動揺する。
大木哲夫は日満議定書付属の秘密協定を拠りどころとして、従業員に対しては国策に副うゆえ んと確信をもたせ、満洲国警察や日本領事館警察とは理論闘争で屈服させる。また軍部にも苦心 の説得工作をする。
お好きな方。お探しの方いかがでしょうか。
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