モーツァルト 歌劇 コジ ファン トゥッテ DVD バレンボイム 極美品 レッシュマン カンマーローアー ギューラ ブラッハマン トレーケル 2002

モーツァルト 歌劇 コジ ファン トゥッテ DVD バレンボイム 極美品 レッシュマン カンマーローアー ギューラ ブラッハマン トレーケル 2002.9.1

バレンボイムのコジです。ベルリン国立歌劇場 2002年の収録で、DVD初期（CDケースと同じサイズのプラケース入りだった時代）から発売されている お馴染みのソースです。真っ先に発売されたという事は、それだけで上出来の公演の証とも考えられる訳で、まずは エプロンステージ（宝塚で言う銀橋）まで使った 賑やかさ 楽しさを味わうべき舞台なのだろうと考えます。同じ “ダ ポンテオペラ” でも、原作のある “フィガロ” “ドン ジョヴァンニ” に比べて ドラマとしての構成は劣る…と言われてきた “コジ” ですが、むしろそれ故に解釈の許容度は高く 融通無碍 変幻自在の変容振りは魅力的です。この上演も大胆な演出が眼目で、発想の奇抜さに目を奪われます。ここでの時代設定は1970年代くらいで、 “ヒッピー” “千鳥格子のワンピース” “マンションの外観” “フリーセックス” など、時代を表すアイテムがふんだんに揃えられていて、多彩さ 目まぐるしさ わい雑さなど…てんこ盛りの徹底振りに感心させられます。この時代で この大胆さならば “変装” を含めた設定などは すぐに見破られそうにも思われますが、一方では 皮肉なラストも効果的で、とても面白い解釈である事は間違いないと感じました。
歌手の選択が 演技力や容姿を含めた上での事だったのは確実でしょう。 フィオルデリージがデスピーナ並の声だったりして、全員 声が軽く はじめは少し戸惑いますが、時代の傾向として すでに曲がり角は過ぎていた事が ここでもよく理解されました。バレンボイム は思いのほか 軽やかでしなやかで、いつもながら万能振りに感心します。そう言えば、彼はピアノでも モーツァルトは相性が抜群でした。
“近過去” を扱った作品は 受取手の立場の違いにより 反応は様々です。そうした幅も含めて 聴き手にとってのリトマス紙的な要素も感じられる面白い記録だと感じました。

極美品です。本体 ケース ブックレットとも 開封時のままに綺麗だと思います。

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