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【定価48,000円・川口鼈甲店】新品 本べっ甲 クローバー ペンダント

送料無料 新品 Yahoo!かんたん決済

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商品の情報

現在価格
: 

40,500円

(税0円)

残り時間 :  終了 詳細な残り時間
入札件数 :  50 入札履歴
この商品は送料無料で出品されています。

詳細情報

個数
:  1
開始時の価格 :  100 円
落札者 :  V*y*u*** 評価:302
開始日時 :  4月 14日(日) 22時 39分
終了日時 :  4月 21日(日) 22時 32分
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入札者評価制限 :  総合評価での制限 あり (評価の合計がマイナスの方は入札できません)
悪い評価の割合での制限 あり (悪い評価の割合が多い方は入札できません)
入札者認証制限 :  あり
早期終了 :  なし
自動延長 :  あり
オークションID :  379756915
商品の状態 :  新品、未使用
返品の可否 :  返品不可
1555249169 1555853549

出品者の情報

出品者 hmkwg シルバー
評価 178179 - 1)
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商品発送元地域 長野県 北佐久郡軽井沢町
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【定価48,000円・川口鼈甲店】新品 本べっ甲 クローバー ペンダント_画像1

商品説明

商品をご覧いただきありがとうございます。
わたくしどものお店の創業は明治14年(1881年)でございます。
あと数年で創業から数えて140年になります。
当店は長崎市浜町で鼈甲製品の専門店として営業させて頂いてまいりました。
2001年に4代目店主であるわたくしが過労で倒れ意識が戻ったときには
腎臓が壊れてしまっていて人工透析を導入されていましたので
気力・体力の充実を図れなくなった自分にはお店の維持は無理であると判断して
鼈甲の専門店を閉店致しました。
クレジットカード会社.日本ダイナースクラブ勤務で退職後に東京から軽井沢へ移住した友人から
”天井のないホスピタル”といわれている信州浅間高原の小さな街での転地療法を勧められ
2002年に長崎から長野県軽井沢町に転居
体調の好転に伴い 夏の間だけ避暑地軽井沢の老舗ホテルで“Nagasaki Presents.長崎からの贈り物”というコンセプトで小さな展示会をさせて頂いてまいりました。
しかし年齢とともに会場の設営や撤去が体力的に厳しくなってまいりましたので
2006年をもってお客様への対面販売を終了致しました。
(現在は高校生と中学生を対象に自宅で数学を中心にしたマンツーマンの個人塾を致しております)
1994年にワシントン条約でべっ甲の原材料であるタイマイ亀の輸入が禁止されてしまいました。
タイマイはすべて赤道直下の国々からの輸入品です。
そのためべっ甲職人が備蓄しておりますタイマイを使いきってしまったところで
そう遠くない将来 鼈甲は日本国内の店頭から姿を消してしまう希少価値のある逸品です。
わたくしごとですが
わたくしどもには子供がいませんので 当店はわたくしの代でべっ甲販売を終了致します。
4代続いた川口鼈甲店としての終焉を迎えるにあたり
このままわたくしが商品を保管し続けておしまいにすることは良くないのではないか
と思うようになりました
それで手元にございます商品をわたくしどもが考えております製造原価プラスαという価格設定で
Yahoo!ショッピングや楽天市場で販売させて頂くことではなくて
べっ甲のアクセサリーを末永くご愛用いただける方々が
ご納得して頂けるお値段でお買い上げくださることが良いのではないかという主旨で
安価なお値段でYahoo!オークションに出品させて頂くことに致しました。
1990年.銅版画家の山本容子さんに包装紙の原画をお願いしました。
「べっ甲は単一の色彩ではなくていくつもの模様が幾重にも重なり合っていて
宙に浮いているような不思議な柄の重なりと透明感がある
この立体感は絵の具と筆でカンバスに描くことはできない
写真に写し込むこともできない
手にとって翳したときに見えてくる
それがべっ甲の魅力だと思う」
と言われました。
1998年.作家の永六輔氏が長崎でわたくしどものべっ甲製品をご覧になったときの第一声は
「僕が知っているべっ甲はこんなに綺麗ではなかった
 べっ甲って こんなに綺麗なんだ
 こんなに綺麗なものをつくれる技術を
 輸入禁止にしておしまいにするのはおかしい. 間違ってる
 今日 川口さんを訪ねて 長崎に来てよかった
 べっ甲 大事にしましょう」
でした。
”べっ甲の色は海が育てた生命(いのち)の色です”
というコピーを後日お手紙でいただきました。
TBS.NHK.毎日新聞.週刊朝日のコラム.講演会, そしてご自分の著書を介して
べっ甲のことを発信してくださいました。 
劣勢な状況において最後尾の箇所を担う大役を殿(しんがり)といいます。
わたくしに務まることではないということを踏まえつつ
一人でも多くの方々にべっ甲に触れていただきたい
という思いで商品をご紹介させていただいております。


営業許可免許
特定国際種事業者(象牙・タイマイ類等販売免許)
事業者番号 B-196 
事業者名称 川口鼈甲店


Twitter (出品商品アーカイブス)  https://twitter.com/kawaguchibekkou?lang=ja
 〈 ヘッダー画像は山本容子さんに描いていただいた版画(包装紙や店名ロゴの元絵)です〉



本べっ甲製 クローバーペンダント
縦 約4.6センチ(最大部)  
横 約4.0センチ(最大部)
冠 長さ 約1.4センチ 
厚さ 約3.5ミリ(最厚部)
チェーン 金メッキ 長さ 約50センチ
 

オリジナルデザインのクローバーをかたどった商品は
このペンダントと髪留めの2種類でございます。
長崎市浜町アーケード街・浜屋百貨店そばでべっ甲の専門店をさせていただいていた頃
毎年 春本番を迎える時期におつくりして
店頭にお並べしていました。


Yahooのが運営していたホームページ提供サービス(ジオシティーズ)が
2019年3月末日で終了いたしましたので
プロバイダーを新たに契約いたしました。
アドレスは下記のとおりでございます。
http://kawaguchi-bekkou.sakura.ne.jp/index.html
データ容量が300MBから10GBまで33倍増えました。
高画質の商品写真を時間をかけて少しずつアップしていきながら
質量ともに充実したアーカイブをつくっていければと考えています。
5年ぶりにホームページをシンプルにリニューアルいたしました。
個別商品のお写真を増やしました。
べっ甲のことを綴った文章を加筆いたしました。
祖父母やまわりの同業者から伝え聞いているべっ甲に関連するお話を
魔法が使える飼い猫と一緒に主人公の子供が
過去・現在・未来を時間旅行していくという想定で
絵本のような童話として書きはじめました。
数年の時間をかけて5~10話ほど綴っていければと考えています。


 
送料無料 (当店負担)のご案内
2016年の4月から個別の販売を終了して Yahooオークションのみの販売をさせていただいています。
出品をはじめるにあたり
「わたくしどものべっ甲製品を入札してくださる方はどなたもいらっしゃらないのではないか」
という不安がありました。
それから2年半 169点 (2018年9月10日現在) の商品を出品させていただきました。
入札に際してたくさんの方々に参加していただきました。
定価を超える金額で落札していただけることが増えてまいりました。
北海道や九州沖縄県の方には高額の送料をご負担いただいています。
実店舗での定価販売を常としてまいりましたわたくしにとっては
申し訳ないような複雑な思いがございます。
定価を超える金額で落札してくださった方の送料と遠方の方の送料の一部を
わたくしどもで負担させていただこうかとずいぶん迷いましたが
それも違うような気がいたしましたので
2018年9月11日以降に落札してくださった方の送料はすべて
わたくしどもで負担させていただくことにいたしました。
商品は落札金額が5,000円以上の商品はヤマト運輸のVIP扱いで発送させていただきます。
落札金額が5,000円未満の商品は郵便局の定形外郵便で発送させていただきます。


宅急便VIP扱いについて
VIP配送は配達の際 車中では専用の鍵のかかるケースに入れて管理され、
お届けの際にはお客様にフルネーム確認をしています。
また必ず社員であるSDが取扱い アルバイトや委託業者の取扱いはされていません。
お受け取りの際には必ず認印かフルネームでのサインが必要です。
 (ヤマト運輸さんは個人のお客様からのVIP扱いでの発送は行っていません)

お客様のご要望に合わせて リボンやのしをお付けした贈答用のラッピングをさせて頂いております。


1990年台のお話です。
「長崎に日本でいちばんきれいな小売店がある」
という話を聞いて見に来ました
と仰って来店される方が何人もいらっしゃいました。
小売店を営んでおられる店主の方々
そして 建築や内装・デザインに携わっておられる人たちでした。
わたくしどものお店は2階まで吹き抜けにして天井に硝子板を貼り
自然光のなかでべっ甲製品を見ていただいていました。
赤道直下のべっ甲の原産国をいくつも訪ねたときに感じた
「べっ甲は太陽の光の下で眺めるのがいちばん美しい」
という体験をそのままかたちにしました。
「想像していたお店のイメージを遥かに超えています
 お店もきれいだけど べっ甲ってきれいなものなのですね」
という感想を語っていただきました。

わたくしどものお店では 当店の職人がつくったオリジナルのものと
各べっ甲店に商品を卸している個人経営の職人がつくったものを販売していました。
長崎や東京大阪の職人さんが自作の商品を納品にきたときに
「川口の店頭で見ると自分がつくった商品がとてもきれいに見える
 でも 少しでも気を抜いてつくった商品は
 粗が目立って きれいじゃない
 職人にとっては容赦なく厳しいお店」
と苦笑していました。

川口鼈甲店旧店舗フォトギャラリー


ウインドウショッピング という言葉があります。
店舗のショウウインドウを見てまわること
消費者にとってウインドウショッピングは購入準備のための行動
見てまわることが楽しみである
という定義付けがされています。
ロンドン.パリ.ローマ
ヨーロッパの主要都市のメインストリートのお店は閉店後も
店頭のショウウインドウがライトアップされている
しかし長崎市のメインストリート・浜町の商店街は閉店後は暗くなる
お店をリニューアルするのだったら
閉店後もナイトショッピングができるようにショウウインドウの明かりは消さないでほしい
という要望が東京出身の長崎新聞の記者の方からありました。
その提案をすべて反映させたお店をつくりました。
作家の永六輔氏.デザイナーの柳川光雄氏.べっ甲職人の佐々木彰一郎氏から
異口同音に言われました。
「職人は秘伝と言って自分の技術を人に伝えたがらない
 でもそれは間違っていると思う
 自分が苦労して創り上げたものは惜しげもなく人に伝える
 伝えることによって自分は日々新たに精進を重ねていく
 それが  ”ほんもの" なのではないか
 新しくつくったべっ甲製品をショウウインドウの真ん中に並べましょう
 そして閉店後に長崎のべっ甲屋さんたちがデザインを模倣しに来る
 お店が閉まっているから写真撮りもデザインのデッサンも自由にできる
 それで試作品をつくってみた
 でもどこか違う
 手の内は全部オープンに見せてもらっているのだけ
 どうしても同じものをつくれない
 それでこそ 川口が べっ甲 における ブランド ということの証になる
 真似したければ真似してみな
 簡単に模倣できるようなものは商っておりません
 それが 粋 というものなのではないか」
あれから25年の歳月が流れました。
いま 思い返すとき
あれは 若さゆえにできたことだったような気がしています。

五代惇著「老舗の商法・のれんに生きる東京の70店」というご本を介して
東京の季節は銀座和光のショウウインドウからはじまる
という言葉を識りました。
長崎の季節は川口のショウウインドウか
と長崎の人達に言っていただけるようになりたいという祈りにも似た想いで
装飾を施していました。
川口鼈甲店 ウインドウショッピングアーカイブス


職人が作った商品を検閲しながら祖父は厳しい顔で
「薄紙一枚.髪の毛一本分のずれがある。 こんなものをお店に並べられるか」
とダメ出しをしていました。
母が商品の管理をするようになったとき
「0.1ミリよくない。 これじゃお客様に見せられない」
とダメ出しをしていました。
祖父も母も お仕事を  笑顔で和気藹々
ではありませんでした。
やるかやられるか 刺すような緊張感が漂っていました。
20歳代のわたくしは
「そこまで神経質にならなくても良いのではないか」
と思っていました。
しかし その重い空気に押しつぶされてその一言を口にすることができませんでした。
それから数十年の時間が流れました。
わたくしはあの頃の祖父や母の年齢に近くなりました。
東京の百貨店の催事コーナーに並んでいる江戸べっ甲や長崎べっ甲の商品を眺めていて
薄紙1枚 髪の毛一本 0.1ミリの違い が観えてくるようになりました。



1997年春 郷土史研究史跡探訪グループ・長崎史楽会の会員の御老人が訪ねて来られました。
「長崎新聞で川口鼈甲店 が 浜町のお店を閉店したことを知った。
私の先代は大正時代に船大工町の川口鼈甲店のお隣で鍛冶屋をしていた。
当時長崎の商人は目の前の商いで手一杯だった。
しかし川口の創業者は 
長崎で繁盛しても東京で認められなければ
自分が商っているものは本物とはいえない. 
だから東京にお店を出す…  と言っていた。
当時 長崎のべっ甲は外国人が買っていた。
川口はその利益をすべて東京出店に費やした。
横浜市元町と東京市新橋にお店を出した。
長崎と東京は汽車で30時間以上かかっていた時代のこと
皇族方宮内省各宮家御用達になり.昭和天皇結納品のべっ甲化粧セットを納めた。
夏季には政府高官.各国の大公使が軽井沢に避暑に行くので軽井沢に出張所を設けた。
大正12年 関東大震災で東京.横浜の支店は全焼した。
太平洋戦争の最中 べっ甲の原材料は輸入できなかった。
昭和23年 川口の先々代は神田の旅館に宿を取り
長崎県庁東京出張所所長の渡辺氏と二人 管轄官庁の門前に座り込みをして
一か月通いつめることで官庁関係者が根負けしてべっ甲原材料玳瑁亀の輸入再開 にこぎつけた。 
川口の先々代がいなかったら 今現在 べっ甲は日本国内の店頭に並んでいない。
太平洋戦争という地獄を経てべっ甲細工は消滅しなかった。
あなたは自分のお店の閉店は自分のお店の歴史に過ぎないと思っている。
でもそれは違う。
川口鼈甲店の生き死には べっ甲文化の生き死にそのものなんだ。
あの悲惨な戦争を生き延びてきた。
べっ甲の原材料の輸入禁止は日米の経済摩擦によるもの
太平洋戦争とは違って経済戦争で人の命は奪われない。
経済戦争なんかで負けてはいけない。 ここで終わってはいけない。
このことをあなたに伝えなければ私は死んでも死にきれない。
今 こういうことをあなたに伝えることはとても残酷なことだと思う。 
でも ここで諦めないで頑張って欲しい 」
わたくしの頭の中からその御老人の言葉が離れることはありませんでした。

1993年 永六輔さんのラジオ番組宛にべっ甲についての思いを綴った葉書を出しました。
それがきっかけで 永六輔さんと親しいお付き合いをさせていただくようになりました。
年に数回お目にかかってお話をさせていただいていました。
2005年3月 近況報告の手紙を書きました。
ラジオ番組や講演会で永六輔さんがわたくしのことを語ってくださいました。
「長崎で 川口 といえば べっ甲 です。 
長崎の目抜き通りの真ん中に堂々としたお店を構える押しも押されもせぬ老舗です。
色々なことがありました。お店はなくなりました。
川口は体を壊しました。
いま  川口は転地療養のため軽井沢で暮らしています。
そして体調が良くなってきました。
僕も若い頃 体がとても弱かったんです。
信州小諸・軽井沢で疎開生活をしているときに元気になりました。
だから信州での転地療法が身体にいいということはよくわかるんです。
身体が弱い人が信州で暮らすとみんな元気になるということではないのですが,
元気になった川口は軽井沢でべっ甲のお仕事を再開しようとしているんです。
でも 今現在 お店はない。
お店はないけど 何かをしようとしている。
いまはまだ べっ甲といえば 長崎 です。
でも 近い将来 日本じゅうのべっ甲愛好者のなかで
べっ甲といえば軽井沢 と云われるようになると思います。
だって 僕の友達である川口が軽井沢でべっ甲のお仕事を再開したのだから。
皆さんこのことを 頭の隅に留め置いていてください」
周りの人達から言われました。
第一級の文化人である永六輔からこれだけのエールを贈ってもらっていて
決起しなかったら漢 (おとこ) じゃない…」
そして思いました。
「身体が壊れているのだから そんなことを言われても困る。
 何より自分はそれほどの人間ではない」
以後 永六輔さんとの距離をあけました。
それでも永さんの言葉はいつも心の奥で響いていました。 

25年以上のお付き合いのある長崎在住の女性の友人がいます。
雑誌の編集 全国誌の旅行ガイドの長崎版の制作に携わっている人です。
2017年12月30日 お互いの近況報告を兼ねて2時間ほどお電話で情報交換をしました。
「長崎といえば カステラ そして べっ甲
べっ甲 といえば 長崎
川口鼈甲店が長崎の街からなくなってもうすぐ20年
べっ甲といえば長崎 というんだったら
長崎のべっ甲屋さんには川口のオークションの商品と同等もしくはそれ以上の商品が並んでいなければおかしい。
でも長崎のべっ甲屋さんの商品には
こんなもの誰が買うの…? というものしか並んでいない。
長崎といえばべっ甲  べっ甲といえば長崎
それは川口鼈甲店のべっ甲のことだったような気がする。
Yahooオークションの川口のべっ甲製品は20年以上前のもの
それなのに いま 長崎のどのべっ甲屋さんに並んでいる商品よりも新鮮な輝きがある。
オークションは それなりのものをそれなりの安い値段で買うためのもの
でも 川口の オークションはそうじゃない。
次から次に目新しい商品が出品される。
大げさな言い方をすると
世界の名画をオークションで落札して入手する
そういう異質の空気感がある」 
と言われました

それぞれの人たちのそれぞれの言葉がひとつの流れとして繋がりました。
べっ甲の原材料の輸入禁止を日本政府が決めて四半世紀の時間が流れました。
それでも べっ甲製品を身につけたいと思ってくださる方々がおいでになることで
ひとつの文化の華を紡いでいくことができている。
オークションに入札してくださる方々への感謝
それがすべてでございます。
 

現状のご報告でございます。
2017年12月の初旬に東京のべっ甲専門店や百貨店で販売されているべっ甲製品の現状を識るべく訪ねてまいりました。
限りのある稀少な原材料を使っておつくりしていますので
一品一品の商品の厚さを薄くしたものが多く見受けられました。
こればかりはいたしかたのないことでございます。
とはいえ その貧弱なつくりと商品におけるデザインのバリエーションの乏しさには
愕然とするものがありました。
そして なんとも言葉にし難い寂しさがございました。
どんなに向上心があっても
競争原理がはたらく環境に身をおいていないと人は成長しません。
いまから35年ほどまえ わたくしが祖父の下でべっ甲のお仕事をはじめたばかりの頃
長崎市の中心商店街・浜町アーケード街には べっ甲の専門店が8軒ございました。
個々のお店が自店の商品の品質を競っていました。
それぞれのお店の商品にはそれぞれの個性がありました。
そしてべっ甲細工の製法がポルトガルや中国から長崎に伝えられて300有余年
べっ甲製品を見続けてきた長崎の人達と
「良いべっ甲がほしくて長崎に来たんだから」という目的で来店してくださる
全国のべっ甲愛好者の方々の容赦なく厳しい視線がありました。
すべてを見透かすお客様の存在を意識しながら日々の営業を
緊張感を抱きながら過ごしてきました。
また 個人で独立してべっ甲製品をつくって小売店に納品している職人たちの胸のうちにも
「○○鼈甲店の店頭に並んでいる商品はわたしがつくったもの」
という誇りを持って日々制作に励んでいると思わせる感がありました。
いまは原材料が枯渇していますので職人の数もほんの少しです。
競争原理がはたらかないからでしょう。
職人がそれぞれの腕を競っていた頃の勢いはまったく感じられませんでした。
また商品のお値段も信じられないほどの高い金額がつけられていました。
商品をおつくりするときの原材料の金額や職人の工賃プラスαという
高額品から価格のお安い商品に至るまで一貫した基軸が観えてきませんでした。
価格体系が壊れてしまっていました。
希少価値があるとはいえここまで付加価値をつけてお値段を上げて良いものかと思わせる商品が多々見受けられました。
わたくしどもが出品させていただいております商品の定価は
現在のべっ甲業者間の販売価格に照らし合わせたものではなく
長崎で店舗を営んでおりました頃の販売価格をそのまま明記させていただいております。
商品によっては昨今 街中で販売されている価格の
三分の二 または 二分の一 四分の一のお値段でございます。
 
わたくしどもの商品は原材料に余裕があった頃におつくりしたものですので
商品にボリュームがあります。
それぞれの商品のデザインに合う色彩の甲羅を
たくさんの原材料のなかからお選びしておつくりしたものばかりでございます。
電動式万力の圧力メーターの数字を見ながらべっ甲の原材料をプレスしていくのではなくて
手動式の万力を全身の力で回しながら圧をかけて
数字ではなくて勘を頼りに微調整をかけていく
製造効率など考えないで 納得のいくまで時間をかけて彫刻を施していく
数ミリの厚さの違いやほんのわずかなべっ甲色の模様の違い
労を惜しむことなく手間暇を費やしてみても
遠目にはさして変わらないように見えたりもしますが
商品をお付けいただいたとき
その商品が醸し出す存在感や立体感において
似て非なるもの
という大きな違いがございます。
べっ甲業界に余力があるときにわたくしが体調を崩したことでやむなくお店を閉じましたので
当時の勢いのある商品がそのまま手付かずで手元にございます。
べっ甲製品の作り手にとってゆとりがあったころに制作いたしました最期の作品を
ていねいに 少しずつ そしてできるだけ永く 時間をかけて
出品させていただきたいという思いを新たにいたしました。
 
 
2017年の春頃からYahoo!オークションで 【川口鼈甲店.新品】と記載したべっ甲製品や
「川口鼈甲店…」というタイトルの商品が
わたくしどものお店の屋号が印刷されたシールやケースの写真を添えて
いくつも出品されています。
しかしながらそのほとんどがわたくしどもで取り扱ったことのない商品ばかりでございます。
また 定価として明記してございますお値段も
わたくしどものお店の標準的な定価の2倍ほどの金額でございます。
わたくしどものお店でかつて販売させていただいた商品が出品されていることもございますので
なんともいい難いところではございますが
現状をご報告させていただきます。

わたくしどものお店は代々お客様への小売販売を稼業としてまいりました。
今回のYahoo!オークションへの出品は 一般のお客様にお遣い頂ければという主旨でございます。
転売を目的にした方々のご入札はご遠慮ください。
 
Yahoo!オークションへの出品に合わせて お客様への個別の商品販売はすべて終了ささて頂いております。
ご了承ください。
 

 
長崎市にお住まいの方から鼈甲製品の修理についてのご質問を頂きましたので
質問と回答を原文のまま記載させて頂きます。
 
質問   
長崎市民です。とても懐かしく、また閉店を残念に思っておりました。
購入後に使用していく中、割れ・カケなどできた場合の修理など、どんな感じになりますか?
宜しくお願い致します。(2016年10月 6日 12時 41分)
  
 
回答   
ご質問ありがとうございます。回答欄は全角300文字以内という字数制限が設けられていて 300文字以内ではうまくお伝えできない内容ですので 字数制限のない商品説明の最下部に回答を追加記載させて頂きます。
 
わたくしは職人ではございません。
 長崎でお店をさせて頂いておりました頃は職人を抱えていましたので修理をさせて頂いていました。
しかし現在は職人を雇用していませんので修理をする術がございません。
商品の修理は造り手と同等もしくはそれ以上の腕のいい職人の手に委ねないとうまくできません。
腕の良くない職人の手にかかりますと
どんなにすぐれた製品であっても不格好で悲惨なものになってしまいます。
幼児の工作のようなハリボテになってしまいます。
べっ甲製品は二つに割れたりヒビがはいってしまっても
水.卵白.熱.圧力を駆使することで接着部分がまったくわからない
新品の状態まで変幻自在に復元することができます。
しかし腕の良くない職人ですと接着部分が微妙にわかってしまうできあがりになります。
光沢がなくなってきた商品も磨き直しをすることでご購入時と同じ状態になります。
しかし腕の良くない職人ですと表面を必要以上に削ってしまい
薄っぺらい小さなものになってしまい デザインが崩れておかしなものになります。
わたくしの手元にあります商品は鼈甲業に勢いがあったときの腕のいい職人によるものばかりです。
鼈甲業は原材料の輸入禁止以前に入手した材料が尽きたところでおしまいです。
ほんの一握りの腕のいい職人は高齢で廃業していき息子さんにはあとを継がせていません。
長崎市浜町アーケード街.浜屋百貨店そばでべっ甲の専門店をいたしておりましたころは
他の鼈甲店の商品であってもすべての修理をお受けして
新品と遜色ないところまでの完璧な修理をお受けしていました。
わたくしの知る限り わたくしどもの商品を完璧に修理できる腕のいい職人は
 日本国内には現存しないと思われます。
 
2005年11月に長崎に住む男性の友人からメールを貰いました。
立山町旧知事公舎・美術館跡地に歴史文化博物館がオープン致しました。
 そのセレモニーに「龍踊り」(諏訪神社秋祭の奉納踊)で娘と家内も参加しました。
セレモニー終了後、一般公開前に館内を見学していた所、鼈甲工房が常設されておりました。
店内を覗いていたところ家内が身に着けていた川口鼈甲店で購入したブローチ、イヤリング、ペンダントに
 職人さんの目が留まり
「良いものを持っていらっしゃいますね」
と言われました。
「主人の友達の川口べっ甲店で買ったんですよ」
「川口はいい商品を売ってたから。いまはこれだけの商品は手に入らないので大事に使ってくださいね」
その会話を聞いていて嬉しい気持ちになりました。
そして 「川口にメールで報告しとかんば…」
と思ったのでメールでご連絡いたします。
 
数日前 長崎に住む女性の友人からメールを貰いました。
 オークションの商品 楽しみに見ています。
今回のかんざしも粋な感じで、女性なら誰しも憧れる逸品ですね。
(元の価格が安すぎのような~もっと高くでいいのでは??)
手鏡も素晴らしいです。
(べっ甲の手鏡初めて見ました)
川口さんの商品.贔屓目かもしれないけど他の出品とは何かが違う
別格です。
何気なく鼈甲屋さんにはいって商品を見回してみたけど
川口さんのオークションの商品のほうがなんかきれい….
前に出品していたきれいな飴色一色の銭龜さんどこにもいませんでしたよ。
オークションで落札できた人は幸せだと思います。
長崎で同じものを買おうとしても無いですから。
 
お使い頂いた後には必ず柔らかい布で拭いていただき
傷ついたりくもったりしないよう大切にお使い頂ければと
切望しています。
 
 
 
質問者様からのお返事   
ご丁寧に回答頂きありがとうございます。
以前川口鼈甲さんの前を通るたび、いつか落ち着いた大人になって持ちたいな・・・
と憧れていました。
いざ大人になってみると、浜の町の素敵なお店がどんどん閉店し、
べっ甲も以前に比べ、大変貴重で、職人さんも減ってしまったようで、
大切にするしかないのですね。
参考にします。
 
 
 
 
唐草のかんざしを出品させて頂いたときに鼈甲製品の接着方法についてのご質問を頂きましたので
質問と回答を原文のまま記載させて頂きます。
 
質問
から草のところと軸のジョイント部分は一体で繋がっているのでしょうか?
別々のものを接着してあるのでしょうか? (2016年11月 21日 11時 05分)
 
 回答
べっ甲製品は一枚の甲羅ではなくて数枚から数十枚の甲羅を重ねて
水と万力の圧力と熱を加えることでプレスしていきます。
粘土状や水飴状になった熱い鉄が変幻自在に曲げたりくっつけたりできるのと
同じ原理です。
そしてプレスしてできた平ぺったい塊を水で急激に冷やすことで
接着部分がくっつき合って一体化した
商品の原形である一枚板になります。
そのため接着部分から外れることはありません。
この現象は接着する瞬間を実際に自分の目で見ないかぎり納得できない
そんな摩訶不思議な光景でございます。


質問
鑑別書などはないのでしょうか?  (2018年9月29日0時05分)

回答
ご質問ありがとうございます。
鑑別書は科学的検査を行った上でその生成起源(何でできているのか)及び種類を調べた検査結果を記した証明書です。
タイマイ亀の甲羅であるべっ甲の鑑別方法はその一部を燃焼させたときの独特の匂いが
膠(にかわ)の主成分である粘着物質(ゼラチン)を燃焼させたときの匂いと同一であるかという方法と
ラジウムから出る波長の短いガンマ線を照射したときの青白い光をたしかめる2つの方法があります。
前者は商品に大きな傷をつけることになります。
後者は大掛かりな機材を使いますので商品一点一点を検査することはできません。
長崎市浜町アーケード街・浜屋百貨店そばでべっ甲の専門店をさせていただいていた頃
自宅保管の古いべっ甲製品が本物かどうかというお問い合わせを月に数件お受けしていました。
わたくしの祖父や当店の職人は一見してすぐに本物か偽物かを判別していました。
どうして一見しただけで分かるのか不思議に思い尋ねたところ
「理由はない、なんとなく.直感的なもの。 商品をつくるときに使う鏝(こて)を熱して商品に当てたときの感触で
本物かどうかはっきりわかるのだけどそんなことしなくても見ただけでわかる」
という答が返ってきました。
若い頃のわたくしは「そんなものなのか」と首を傾げるところがあったのですが
ある時期からわたくしも一見して本物か精巧につくられた偽物なのかわかるようになりました。
たくさんの商品を見続けていくうちに身につく勘のようなものです。
わたくしどもで出品させて頂いております商品が本物か偽物かというご質問に関しましては
「信用して頂ければ幸いでございます」というお答になります。
鑑別書の発行というご要望に沿うことができず申し訳ございません。

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4月 16日: 質問回答
4月 15日: 質問回答