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【図録】『 クリムトとエゴン・シーレ展 特別出品：アルフレート・クービン 』1985(昭和60) ●クリムトはデッサンが中心 ウィーン世紀末
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発 行：読売新聞社
発売日：1985
サイズ：27 cm × 22.5 cm × 1.3 cm
【内容紹介】
『 クリムトとエゴン・シーレ展 』
特別出品：アルフレート・クービン
GUSTAV KLIMT und EGON SCHIELE
mit Werken von ALFRED KUBIN Knstler der Jahrhundertwende
東京
1985年4月5日（金）～4月24日（水）
渋谷・東急百貨店本店
1985年4月28日（日）～5月26日（日）
栃木県立美術館
千葉
1985年5月30日（木）～6月30日（日）
千葉パルコ
松本
1985年7月4日（木）～7月28日（日）
松本パルコ（松本シティーギャラリー）
下関
1985年8月1日（木）～8月25日（日）
下関市立美術館
・収録テキスト
アリス・シュトローブル：クリムトのデッサン
千足伸行：グスタフ・クリムトと世紀末的エロス
エルヴィン・ミッチュ：エゴン・シーレ
ハンス・ディハント：アルフレート・クービン
ーその魂に宿る暗い衝動
池内紀：首都のタ映えーウィーン1898~1918
アグネス・フォン・デア・ボルヒ=ハネマン：
G.クリムト/E.シーレ作品解説
・あいさつ
19世紀末のヨーロッパの諸都市にはかって例を見ないほどの華やかな文化、芸術が妍を競い合っていました。ウィーンはその中でも最も魅力的な都市のひとつといえるでしょう。“音楽の部”としての伝統にふさわしく，世紀末のウィーンにはマーラー、ブルックナーといった大作曲家もいましたが、そこはまた新しい熱気にあふれた美術の都でもありました。伝統墨守のアカデミックな芸術に叛旗をひるがえし、時代にふさわしい新しい芸術を創造しようという機運を象徴するのがいわゆる“分離派”運動であり、アール・ヌーヴォーのドイツ・オーストリア版ともいうべきユーゲントシュティールでしたが、その中心にあって活躍したのがグスタフ・クリムトでした。絢爛たる装飾性と蠱惑的なエロスの香りに彩られた彼の芸術は、世紀末のウィーンの華であり、象徴ともいえるでしょう。また一時クリムトに教えを乞うたこともあるエゴン・シーレは、クリムトと同じ1918年にわずか28歳で天折しましたが、その個性的な芸術は時と共にますます強く現代に訴えかけています。
20世紀もやがて世紀末を迎えようとしている今日、19世紀の“世紀末”に対する関心はかってないほどに高まっていますが、ここにウィーンのみならず、ヨーロッパの世紀末を代表する二人の芸術を御紹介できますことは私共の深く喜びとするところであります。
また本展には、特別出品としてもう一人のオーストリアの画家アルフレート・クーピンの作品が加わりました。クーピンの作品が我が困でまとまって展示されるのは今回が初めてで、これも意養深いものと存します。
本展開催にあたっては、スイス・チューリッと市のファイト・トゥルスケ氏夫妻，ベルギー・ブリュッセル市の松尾隆和氏が外国側で多大なご尽力をされたことを明記するとともに、ハンス・ディハント氏など貴重な作品を貸して下きったコレクターとヴェネチア近代美術館に厚く礼申し上げます。また。本展を後援して下さった外務省、文化庁、ウィーン市のツィルク市長などの関係各位、さらには協賛の花王石鹸に対し心から謝意を表します。
1985年4月 主催者
【状態】
追加出品の別紙有り。
表紙などに薄スレ、小キズ、ヤケ、シミ、ワレ等の多少のイタミがありますが、問題なく見れます。
古本としては標準的な状態だと思います。
よろしくお願いします。
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No.202.001.001